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3輪


「まずは、綺良姫結晶華という術事態を調べてみよう……」


「それだと先生に聞いた方がよくない?」


「それはあくまで最終手段だ」


亜矢椿先輩曰、先生は基本『自分で調べろ』と言って終わらすからだそうだ




―――――――――――


「あったか?」


「いえ、まったく」


「こちらも……」


この日1日は、綺良姫結晶華の術がどういうモノなのか、ということしか本には書いておらず、この術を作った人の名はどこにも書いていなかった


部屋に戻ると阿比王が僕のベッドを占領していた


「阿比王……どいて」


「いやだね」


「僕、疲れてるんだけど?」


『阿比王のせいで』と言いたくなったが、グッと堪えた。


毎回僕達が寮に帰る際に阿比王が半殺しにしていた妖怪達が襲いかかって来るのだから、いい加減にしてほしい。


「で、結局誰を調べるんだ?」


阿比王は唐突に話題を言ってきた


「調べるって?」


「歴史上人物だよ」


どうやら夏課題のコトを聞いているようだ。


「あぁ、綺良姫結晶華を作った人を……ね」


「………何で綺良姫結晶華」


「最初に見たときから綺麗だなって思って(照)」


照れながらそう言うと、阿比王が容赦なく蹴飛ばしにきた


「いっっったぁぁぁああぁぁぁあぁぁッ!!何s「お前嘗めてンのか?」


「はぁっ!?」


阿比王の突然の発言に驚かない訳がない


「意味わかんないんだけど!?」


「……明日俺も行くからな」


「はっ?」


「とっとと風呂入って寝ろ。今ならまだ風呂の湯は生温いだろうからな」


「生温いってどういうことだぁぁぁぁああぁぁぁあああぁぁッ!!」


どうやら言葉通りの意味で、湯沸し器のボタンがOFFになっていた。


そして湯槽の湯は阿比王の宣言通り、生温かった



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