21輪
目が覚めると、外は真っ暗だった
「………え゛ッ」
―――――――――――
布団から飛び起きて、皆の元に向かおうと走っていたが、途中で気がついた
『今、皆はどこにいるんだ?』と……
「(うわぁ~考え無しに飛び起きて出てきちゃったケド、寝殿造り+道場もある位広いんだよね。迷って当然じゃん!)」
自分の寝ていた場所さえ、何処なのかわからないのに……
自分の浅はかさを恨みたい
仕方がないので、近くの部屋の戸を開けて、地図か何かがないか調べてみよう
そして、近くの部屋の戸を開けると、そこにはまるで、今しがたまで誰かが生活していたかの様な部屋だった
この部屋はとても懐かしい匂いと、温かい気持ちにしてくれる不思議な部屋だった
戸を閉め、僕はこの部屋を見て回った。やはり、懐かしい匂いと、温かい気持ちにしてくれる不思議なこの空間が気持ち良かった。が、僕は皆のコトを思いだし、部屋を出ようとした時だった
グンッ!!
誰かにズボンを引っ張られた
恐る恐る下を見るとソコには、おぞましい姿をした女がいた
『あ゛あ゛ぁ』
「うっ、うわぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁッ!!」
女が僕を掴まえて、僕の方に近づいてくる
「来るな!来るなぁぁぁぁああぁぁ!!ッ!!!?」
女の手が僕の口を塞ぐ。
どんなに暴れても、女の方が力は強かった
そして、女は僕の顔に自身の顔を近づける
『な゛に者だ?』
「!!」
『ごこ……は……我らの……どち……』
「ん゛~~!ん゛~~ッ!!(何でコイツ!それより早く祓わないと!)」
口を塞がれてしまえば真言は出せない
段々と僕はパニックに陥った
「(助けて!誰か!)」
『まぁ、い゛い。久々の若い美味そうな゛肉……ぐわね゛ばな』
「(イヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだッ!!)」
暴れてもがいても、意味など何もなさないのに、今の僕には暴れて抵抗するしか他に、何も思いつかなかった
『さぁ、死ぬがよい゛。 の家に来たごど、後悔ずるがよい』
えっ……
その名前は………




