13輪
「えっ、その、どゆこと?」
「あっ?」
抽選で選ばれるって何分の十二の確率だと思って……イヤ、阿比王の事だからそんなことさえどうでも良いのだろう
「随分とハッキリ言うな」
亜矢椿先輩……何かキレてませんか?
「まだ発表もされていないと言うのに……」
「ねぇ、どう言うこと?」
近くにいた美咲さんにひっそりと理由を聞いた
「簡単に言うとね。選ばれたって言っても、正式な発表がない場合は、普段の行い次第でも取り下げられてしまうの」
「えっ、それって……」
「うん、椿ちゃんは特に強化合宿に行きたがっていたから余計に……」
成る程、それじゃあ亜矢椿先輩が怒っているのも納得できる……
「ハッ、お前らはバカだな」
「何?」
「お前らの夏課題で調べる人物は誰だ?」
「それは……」
全員の視線が僕の方にくる。そう、調べるのは僕の祖父だ
祖父について調べるのと合宿に何が関係しているのだろう?
「簡潔に言うとだ、神陰学園の謂わば闇の部分にお前達は首を突っ込んだんだ。一応、神陰学園の資料も貰ってきた」
阿比王はそう言うと、僕らに向かって二冊の本を投げてきた
1つは、今までの神陰学園にいた陰陽師達をランキングしたかの様な本、もう1つは彼らの数値データだった。
体力、霊力、瞬発力、防御、攻撃等、様々なデータが様々なグラフで表されていた
そして、僕達は迷いなく祖父のデータを見た
「なんだよ……これ……」
そう、ソコに書かれていたのは……
『測定不能』
とだけ書かれた
祖父のデータだった




