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１０９輪

美咲side

どうしてこうなったの？

ただ私達は、チームメイトとして一緒にいたのに

毎日毎日、大変だったけど楽しい日々だったのに……

広野江君の家庭の事情は前に聞いたよ。でも！広野江君は私たちに話して以来、大丈夫って……

それはただ広野江君の優しさに私たちが甘えていたから？私たちは支えていたつもりだったのに、逆に広野江君を苦しめていたダケなの？

それが今のこの状況だなんて！

お願い……

悪い夢なら今すぐに覚めて！

　　　　美咲side end

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「……ふっ……ぁあ……」

泣き出した美咲を亜矢椿は優しく抱き締めた

そんな彼女を見て陽日鎖は笑いながら言った

「君達は仲が良いよね」

「？幼なじみですから」

亜矢椿には陽日鎖の質問の意図がわからなかった

クスクスと笑い始める陽日鎖をジッと見つめても、彼を把握するのは難しかった

「この状態になったのは、陽炎が『愛されたい』って思ったから。僕自身じゃあ解くことは出来ないけど、陽炎に会って君達の思いを聞かせる様にする術ならあるよ」

「本当ですか！！」

「ただし、失敗したら二度と戻っては来れないけどね」

意地悪にそう言う陽日鎖。そんな陽日鎖に阿比王は呆れ、虎巴都は驚愕し、山神は感嘆の声をあげた