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1輪


僕は部屋に戻ると夏課題に調べる歴史上人物を誰にしようか決めていた


「う~ん……瀧月君は戦国武将って言うけど、僕的にはちょっとなぁ……」


戦国武将の時代はあまりにも、血味泥でよろしくない……


「はぁ~どうしよう……」


「帰ってくるなり俺に茶を出さないで調べモノか?いい度胸だな下僕が」


阿比王……お茶が飲みたいなら僕に持ってこさせようとしないで……


今色々と考えているんだから……とは言えず、心で不平不満を言いながらも冷蔵庫にあった緑茶をコップに淹れる僕って……


阿比王にコップを渡すと阿比王は直ぐに緑茶を飲んだ


「……おい」


「何?」


「不味い」


「はぁっ!?」


淹れさせて飲んでおいていきなり不味いって


「我が儘言うな!このッ、馬鹿野郎ぉおぉおおぉぉおおぉぉぉ!!」


言って速攻阿比王にフルボッコにされた



―――――――――――


「広野江君、おはよう」


「おはよう美咲さん」


美咲さんは僕に挨拶すると、僕の顔を見て驚いている


「どうしたの!?誰かに叩かれたの!?」


あぁ~……そう言えば阿比王にフルボッコにされたから、まだ顔の腫れはひいていないのか……


「阿比王に昨日、緑茶出せって言われて、ペットボトルの緑茶を淹れたら『不味い』って言われて……」


「広野江君、目が遠くにいってるよι」


「それより美咲さん、夏課題の歴史上人物誰にしようか決めましたか?」


無理矢理方向を変えなければ美咲さんは何処までも心配してくる優しい人だ。


天然ではあるが……


「そうですね……私は歴代天皇家の誰かにしようかと……」


照れながら物凄いマニアックな所言いますよね……


「あっ!でもそれは最初に考えただけで、今は静御前にしようかと思って……」


「静御前って源義経の?」


「はい……お恥ずかしながら私、歴史に登場する女性方のコトを調べようかなぁっと……」


わぁ~、見事に瀧月君の調べたい歴史の更に上を遡るね


「でも、やはり神陰学園だから陰陽師を題材にした方がいいのかなぁ?って考えてもみたんです…」


あっ、やっぱり考えてたんだ……


神陰学園だからてっきり皆が皆陰陽師を調べるのかと思ってた何て言えない。特に瀧月君には……


昨日、目を輝かせながら戦国武将のコトを熱く語っていたのだから余計に……




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