ローラースケーター
電車→ローラースケート、自己解釈モリモリ
あの、運転手さん。
何でしょう、お客様。
少し、話しませんか? 寂しい夜ですし。
構いませんよ。 こちらとしても居眠り防止になります。
ああ、ありがとうございます。 雲ひとつないきれいな夜空が、海底の景色のように感じちゃって。
わかります。 私も回送のとき時折寂しく感じることがありますよ。
自分、夜空を見ていたらいつの間にか泣いちゃってて、ずいぶんと弱気になっているなって。
そうですか。 何か嫌なことでもあったのですか?
そういうわけではないんですけど、自分がどこに向かえばいいのかわからなくなっちゃったんです。
うーん、お客様にはもう私の声しか届かないでしょうから伝えておきますけど、戻ることはできませんよ。
えっ?戻るなら来た道をそのまま辿れ、ば、、
見ての通り、来た道はどんどん崩れていっているんです。 元には戻れない、そういうものです。
あの、話を遮るようですけど、運転が不安定になってませんか?
、、、お客様、それはお客様の限界が近いということです。
?それはどういう、、、! 誰かに助けを!
お客様が「誰の言葉も聞かない」ことを選んだので、誰も来ませんよ。 私としてもお客様を苦しいことを知らなくて済む場所へと連れていくことが目的ですが、あまり期待しないでください。
う、あ、、、(どうか、どうか止まりませんように、、、お願いです。)
お客様。 この夜空は、誰も見たことがないんです。 星が、綺麗でしょう?
※運転手はローラースケートで走っています。




