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最後の恋文  作者: 月樹


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第1話 恋文

全7話と番外編1話からなる

オリジナル設定の少し切ないお話です。

年末年始のお暇時間にどうぞ☺

 私は読んでももらえない恋文(ラブレター)をせっせと書いて、あなたへと送る。


 愛しいあなたへ…ありったけの愛を込めて…。



『そんなことをしても意味がない…』


『あなたが傷つくだけよ…』


『だって…あなたの愛する彼は…』



 みんなが、私にそんな無駄なことはやめろと止める。

 返信が来ることもない…自己満足のようなこの行為に何の意味があるのか?と尋ねる者もいる。


 それでも私は抑えきれない彼への愛を、この白い便箋に綴る。

 そしてポストへと投函しに行く私の前に、突然金色の何かが立ちはだかり邪魔をした。


 風に靡く眩い金色の髪に、新緑のように鮮やかな緑色の瞳。年齢より少し幼く見えるその姿は、庇護欲を誘う…。


 服装からして…仕立ては良いものだけれど…貴族ではない、たぶん平民の女性だろう…。


「アンネマリーさん、もういい加減あきらめてよ。何通あなたが手紙を出しても、便りが返って来ることはないんだから…。

 だってクライブは…婚約者である貴方を愛してないもの…」

 弱々しい見た目に反して、そう語る彼女の表情は、アンネマリーを嘲る高慢なものだった…。


 アンネマリーとの結婚式前日に突然姿を消したクライブ。


 以前から時折、クライブによく似た男が金髪に緑の瞳の美しい少女と街で密会しているという噂が流れていたけれど…。


「あなたはどなた?そして、クライブ様が今どこにいるのかご存知なの?」

 アンネマリーが彼女に尋ねると、彼女はミッシェルと名乗った。

 そしてクライブは彼女と一緒にいると言う…。


「クライブを早く解放して!!

 あなたが婚約解消してくれないと、彼はいつまでも公爵家に戻れないじゃない。

 私のお腹には、彼の赤ちゃんがいるのに…」

 そう語るミッシェルのお腹は、華奢なのにそこだけぽっこりと膨らんでいる…。


 クライブが失踪してから、そろそろ1年が経とうとしていた…。

 お腹の子は…それより後にできた子供なのだろう…。

お読みいただきありがとうございます。


誤字脱字報告ありがとうございます。





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