表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私は魔法認定指導員。偽りの婚約者様、お覚悟してくださいませ!  作者: 悠木 源基


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

27/59

第27章 相談事

この章は話の流れの都合上、短めです。


 フリルさん、心配しなくても大丈夫なのよ。

 たとえ私が負けても、デビンが領主になることはない。

 そして王太子殿下が選ばれるであろう、フリュードはとても優秀であの領地をとても愛している人だから。

 フリルだって彼と親しくなったら、彼が領主になって良かったと絶対に思うはずに違いない、そう私は確信していた。


 私もこのふた月、様々な経験をし、多くの人々と出会って会話を交わしたことで、色々と考えることがあった。

 当選するかどうかは差し置いても、私を支持してくれている人がいるのなら、全て放り出してこの国を捨てるような真似はしてはいけない。そんな気になってきたことはたしかだ。

 だからフリルにこう言った。

 

「まあ、最終的な判断は結果が出てからのことになると思うわ。

 でも、卒業後にすぐに出奔する計画は止めにしたわ。それではあまりにも無責任だもの。

 今後どうするのか、総合的によく考えて決めようと思っているの。

 あなたがその相談相手になってくれると助かるわ」

 

 すると、フリルがようやく私の目をまっすぐに見た。彼はなぜかとても安堵したような顔をした。

 しかし、すぐにいつもの無表情な顔に戻ってこう言った。

 

「もちろん、いくらでも相談に乗るよ。それに僕も聞いてもらいたいことがあるし」

 

 と。聞いてもらいたいことって一体何かしら? それがとても気になったわ。

 彼の両親は共に病死したと聞いている。

 けれど、平民には滅多にいない魔力持ちだと言っていたし、彼のように頭が良くて立ち居振る舞いもしっかりしている人間が、ただの平民の孤児とはとても思えなかった。


 でも彼はあまり自分のことは話さなかったし、私もあえて聞こうとはしなかった。

 人の過去を詮索するのは良くないことだと思っていたからだ。

 とはいえ、こちらは何でも話しているのに、信用されていないみたいで少し寂しく感じてもいたのだ。

 まあ、聞かれもしないのに、彼を信用して私が勝手にしゃべっていただけだけど。

 だから、彼のことを最後に何か知ることができたら嬉しいわ。

 卒業式を待つ楽しみがもう一つ増えたと思った私だった。


 


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ