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都市伝説好きな少女の記録

生者を仲間に引き込もうと企んだ悪霊の末路

作者: 大浜 英彰

挿絵の画像を作成する際には、「Ainova AI」を使用させて頂きました。

 事故死した未練の強さか、俺は生者を仲間に引き込もうと企む悪霊と化していた。

 そこでコート姿の小娘を道連れにすべく軽自動車のハンドルを奪ったんだ。

「あれ?」

 だが俺の呪いは急に解除され、そのまま軽は走り去ってしまった。

「私を道連れに出来ず残念だった?」

 俺は余りの出来事に声も出せなかった。

 不敵に笑う小娘の目が、的確に俺を捉えていたからだ。


挿絵(By みてみん)

「貴方みたいな悪霊がいるように、私には守護霊がいるんだよ。」

 その言葉に従い、三体の人影が小娘を守るように現れたのだ。

 尼僧(シスター)に巫女、そして住職。

 全員、強い霊力の持ち主だった。

「彼等は私の先祖霊にして、悪霊退治の心強い仲間。仲間が欲しいなら私の守護霊に加えてあげるよ!」

 そして少女が数珠を翳した次の瞬間、様々な霊が俺目掛けて殺到した。

 落武者に日本兵、それに経帷子の老女。

 無数の手が伸びてくる。

「くっ、放せ!」

 こうして俺は取り押さえられ、少女の数珠に封じられてしまった。

「これで百体目。百八の魂を封じた守護霊数珠の完成も、もう間近…」

 あの小娘の不敵な笑い声が、遠くから聞こえてくる。

 だが、もうどうでも良い事だった。

 他の守護霊達の同調圧力に屈し、自我を失いつつある俺にとっては…

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― 新着の感想 ―
なんだか飛鳥ちゃんがパワーアップしていました((o(^∇^)o)) 百八集めたら、さらに強くなる?多分本当に強くなる気が致します。 ご先祖様達も強いということで、何よりですね。 心霊事件にどんなに携わ…
飛鳥ちゃん、またまた大活躍てすね。 悪霊を封印して守護霊にするとは、なんとも大胆ですね。 「自我を失いつつ〜」とあるので、浄化されたということでしょうか?それとも存在を抹消した、とか。 ホラーですが…
べんけい淑淑……(*´ω`*)←たぶん何か間違ってる
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