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僕がただ竜を殺すだけの物語 第1章 運命の出会い 第39話

僕とレイはジェイジェイたちを残して道場を後にした、ジェイジェイはもうちょっとだけ訓練をしてから帰ると言いい道場に残った、正直まだ訓練をするのかと守備隊の人達に同情した。レイが帰り道の途中で、僕に明日の予定を聞いて来た、

「明日は学校休みだろ、約束していた船を見に行くか」

「あ!」

突然大声を出した僕にレイが驚いた顔をして僕の顔を覗き込んで来た、それに気付いた僕は、何でもないよと誤魔化した。そう言えば 僕は、明日の事を先生に伝えていなかった、とは言え、それに関しては僕が悪いとはとても言えないし、どうしようもない事情が有ったんだから仕方が無かったと諦めて貰おう。

僕は気持ちを切り替えて、レイに明日の事について色々と尋ねながら家路を歩いた。


家に着き、母に剣戟大会の代表になった事を伝えると、当然だがとても怪訝な顔をしてレイに確認をしていた。レイはきちんと答えているつもりだった様だが、やっぱり上手く伝わっておらず、一先ず父が帰って来てから再度確認をするという事で話しが纏まった。父が帰ってくるまで時間が有るため、王都がどんなところかを聞いてみたけれど、僕にはレイが言う事の半分も信じられなかった。だけどその話しは僕の心を掴んで離さなかった、王都へ行きたい気持ちが溢れ出して止まらなかった、自分の目で見てみたい、心からそう思った。


父はアル船長と一緒に帰って来た、食事をしながら剣戟大会の話しをすると、当然だけれど最初は本当の話しなのか信じて貰えず、次に剣戟大会なんて危険じゃ無いかと心配し、最後になんでシリルなのかとレイに問い質した。レイは再びなんで僕が代表になったのかと説明していたが、やはり上手く伝わらなかったようだった。そこで、満を持してアル船長が口を開いた、

「お二人の心配はもっともだ、それに、何の経験も無いシリルが代表だなんておかしいと思うのも当然だ。だけどよ、このたった一度の経験がシリルの中に何かを生むんだとしたら、それはとても良い事だと思うんだが。どうだろう、レイも一緒に行くと言っているし、何とかシリルを王都へ行かしてやってくれねぇか」

アル船長の言葉に父も母も顔を見合わせて悩んでいるようだった、こんなにも僕を後押ししてくれるなんて、

「お父さん、お母さん、僕は王都へ行ってみたい。この目で王都を見てみたい」

僕の言葉に父も母も大きく頷き、アル船長とレイに深々と頭を下げた。

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