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僕がただ竜を殺すだけの物語 第1章 運命の出会い 第37話

道場の中に入るとすでに何人かが訓練をしていた、どうやら今日はジェイジェイが師範をしているようだ。

僕たちが道場に入って来たことに気いて、ジェイジェイが教える手を止めて生徒たちに休憩を言い渡してこちらにやって来た、厳しい訓練をしていたのか教えられていた守備隊の人達はみんな直ぐに座り込んでしまった。当のジェイジェイも教える事に相当の熱が入っていたのか、肩で息をしているのが近付くにつれわかった。

「シリル、もう良いのか」

「はい大丈夫です、ご心配をおかけしました」

「ははは、心配するのは当たり前なんだから、子供が気を遣うなよ」

「見込みの有りそうなのは居たか」

レイが問い掛ける、しかし、どれだけ厳しい訓練だったかはわからないけれど、座り込んで動けないでいる生徒たちには、レイやジェイジェイが目を付けるほどの人は居ないようだ。

「模擬戦でもやって決めても良いんだけど、武器ばっかり立派なのはいっぱい有るんだが、肝心の防具が碌なのが無いんだよ。試しに地面に置いて殴って見たらばらばらに砕けやがった、あんなものが防具として支給されて良く文句が出ないものだ、それだけ平和な町だって事なんだろうが」

「そうだよな、町の平和を守る前に死んじゃったら元も子も無いからなぁ」

レイやジェイジェイに硬い木の棒で殴られたら、たとえ防具が有ったとしても死んでしまうという事なのだろうけれど、頭を守る防具事頭を叩き割れるような暴漢はそんなに居ないと思う。

「いっその事持久走で最後まで残ったやつにするか、それなら怪我もしないし」

「それで良いかなもう何でも良いよ、どうだシリルお前も参加するか」

僕は、持久走は苦手だとレイには言って有るんだけど、忘れちゃってるのかな。大人の人達に勝てるとは思えないけど参加だけはしても良いかな、

「良いよ、どうせ勝てないだろうけどね」

少し嫌みたらしく答えたけれど、レイはそんな事は気にも留めずににこにことしていた。

ジェイジェイが座り込んでいる生徒たちに声を掛け、生徒たちはゆっくりと立ち上がると、引き摺る様な足取りで僕の所まで歩いて来た。

「ようしそれじゃあみんな頑張れよ」

レイが手を叩いたのを合図にみんな走り始めた、僕も一生懸命に走り出して道場の中庭を二周もしたら僕以外の人達は皆脱落していた。

今まで持久走で先頭を走ったことなどなかったので、うれしくなった僕は調子に乗ってしまっていたが、レイとジェイジェイの所に戻った僕に、二人はとんでもない事を言って来た。

「おめでとう、剣術大会の代表はシリル、お前だ」

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