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僕がただ竜を殺すだけの物語 第1章 運命の出会い 第28話

レイが守備隊への訓練を終えて、夜のとばりが降りてきたころに店に着くと、シェリーとシンディがいつものように慌ただしく店内を動き回っていた。シンディがレイが帰ってきた事に気付き近付いてきて、

「レイおかえり、ずいぶん遅かったね」

「ああ、ちょっと守備隊の訓練が有ってな、シリルに遅くなるって伝えてくれと言って置いたんだが」

「あら、そう言えばシリルを見てないわね」

シンディの言葉を聞き終える前にレイはすぐに店を飛び出し、道場までの道のりをシリルを探しに走って行ってしまった。

「シェリー、ちょっと良いかしら」

レイの慌てぶりに異変を察知したシンディは、客への笑顔は忘れずに店内を歩きシェリーの横へ着いた。声を掛けられたシェリーは真剣な面持ちのシンディに、シェリーもすぐに異変が起こった事を感じ取り二人は店の隅に移動した。シンディは口元に人差し指を当て、声を出さないようにとジャスチャーをした後で、

「シリルが居なくなったみたいなの、レイが捜しに行ったから見つかると良いんだけれど、念のために私はアル船長とオードリーを呼びに行ってくるから、その間お店をお願いできるかしら」

シェリーはそれを聞いて思わず声をあげる所だったが、シンディのお陰で思いとどまる事が出来た。

「わかったわ、店長とお姉さんには船長が来てから伝える事にしましょう。いま騒ぎ立てるのはあまり良いとは言えないと思うし」

シンディは小さく頷くとすぐに出口へ向かって行った、途中で声を掛けてくる酔客を笑顔で軽くいなしながら足早に店の外へ出てワンピースのスカートを腰の上までたくし上げるた。すらりと伸びた鍛えられた足と下着があらわになったが、シンディはそんな事を気にする素振りも見せず一目散に港へ走って行った。

残されたシェリーは店の切り盛りをしならレイとシンディ、それと、もしかしてシリルが帰って来るかもという期待と不安、そして、これからの事を思うと気が重いが、店に来ている客には何が起こっているのか悟られないように努めて冷静に仕事をこなした。



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