第一章2 【9月28日/初等部4年生初日】2/これまであった事2
【芳一】のこれまでの10日間についての頭の整理は続いている。
【都立夢異世界部活学校】へ【入校】するに辺り、【7夜】に渡る、【部活見学】と【3日間】の猶予の間に、【部活選択】をする事になった彼は、
【第1夜】/【文芸部】、
【第2夜】/【異世界チート部】、
【第3夜】/【雑談部】、
【第4夜】/【グッズ製作部】、
【第5夜】/【アニメ制作部】、
【第6夜】/【アース・ヒーロー部】、
【第7夜】/【シチュエーション・イベント部】、
を見学した。
これらは【現実世界】にあるものもあれば、【現実世界】には無い、【異世界】ならではの【部活】もあったが、【現実世界】にもありそうな【文芸部】や【アニメ制作部】なども【現実離れ】した【部活】となっていた。
そして、【芳一】は【第3夜】までは一人で【部活見学】をしていたが、【第4夜】から、【同期(同じ日に【萌和佳理事長】に出逢った人達)】のアイドルをしている【崎本 桔梗】28歳と行動を共にする様になり、その後、2日遅れで【萌和佳理事長】に【学校案内】を受けた【桔梗】のアイドルとしての後輩、【星井 瑠璃】と3人で【部活見学】をする事になる。
元々、【芳一】は、【第6夜】は、【異世界交流部】、【第7夜】は【コスプレ部】を見学する予定だったが、2人のアイドルの予定に合わせて、【第6夜】と【第7夜】の予定を変更していた。
その後、【異世界交流部】と【コスプレ部】は【瑠璃】が見学して【芳一】に報告してくれたが、【異世界交流部】とは最初に出来た【部活】で、そこには、【夢異世界部活学校】を維持する力の源とされる【神が創造せし御神体】が鎮座していたと報告を受けていた。
そんな【御神体】は7体あるとされ、他の6体は【覇王】となる才能を持つ【パートナー】をそれぞれ見つけて一緒に居ると言う。
その説明を【部活決断日の2日目】に突然現れた【4体目の御神体】と称する【美少女】にされ、彼女は、【唯野 芳果】と名乗り、【芳一】の家に住む事になったのだ。
同時に、【神】が作りし【7体の御神体】と対を為す存在、【悪魔】が作りし【6体の怨魔体】と言うものがあり、【4体目の怨魔体】を名乗る謎の【美少女】も【唯野 芳寿】として【芳一】の家に居候の家にやっかいになる事になった。
【芳果】の目的は【覇王】の資格となる3つの【秘匿大曼荼羅】を手にするために、【芳一】がネタを温めている【24作(出版化を目指す13作プラス予備の11作)の小説】を元にした、【御神体清澄曼荼羅】を作る事だと言う。
【芳寿】の目的は【覇王】の資格となる3つの【秘匿大曼荼羅】を手にするために、【芳一】がネタを温めている【13作(出版化を目指す13作)の小説】を元にした、【怨魔体汚濁曼荼羅】を作る事だと言う。
【御神体清澄曼荼羅】と【怨魔体汚濁曼荼羅】と言う選ばれし者が己の【想像力】を活かし【覇権】を目指して作る【清濁曼荼羅】と呼ばれる【曼荼羅】を作れるのは選ばれし者だけだという。
ちなみに、【両界曼荼羅】が対になって考えられている様に、【清濁曼荼羅】も対になって考えられている。
【立体曼荼羅】として配置されると【御神体清澄曼荼羅】は時計回りに中心にむかって【世界観神像(1体1体が世界を示した神像であり仏像とは言わない)】が配置される【螺旋曼荼羅】となっているのにたいして、【怨魔体汚濁曼荼羅】は反時計回りに中心に向かって【世界観魔像(1体1体が世界を示した魔像であり仏像とは言わない)】が配置される【螺旋曼荼羅】となっている。
これらは【宇宙】の【ブラックホール】をイメージしたものとされているらしい。
【神側】は【24】、【悪魔側】は【13】をその資格を得るための【数字】としており、【芳一】は偶然、その両方の数字を作品で使っていたため、【御神体】と【怨魔体】の両方に選ばれたのだと言う。
【神側】の【覇王】となった場合、【覇王】/神の化身【無限量主】となり、【御神体清澄曼荼羅】の力を自在に使うとされており、【悪魔側】の【覇王】となった場合、【覇王】/悪魔の化身【虚無深帝】となり、【怨魔体汚濁曼荼羅】の力を自在に使うとされていて、どちらかの【覇王】となる事が3つの【秘匿大曼荼羅】を手にするために必要だと言う。
【怨魔体】についてはまだよくわからない事が多いが、【御神体】については、もう少し解っている事がある。
【異世界交流部】に鎮座したものを【1体目】、【芳果】を【4体目】とする数え方で、【2体目】に相当する【御神体】と契約したのは、17歳の若き超天才クリエーター【天村 能活】で、【2体目の御神体】は、彼が【24作の特別なアニメーション】の内、3作を作り出している事から、【アイテム】として【万年筆】、【腕時計】、【大皿】の3つの姿に【顕現】出来る様になっている。
同様に【3体目の御神体】は、姉【神宮 美彩】16歳と妹【神宮 雛鞠】6歳の姉妹が契約していて、彼女達も【24作の特別な漫画】の内、3作を作り出して居ることから、【動物】として【仔猫】、【小狐】、【小熊】の3つの姿に【顕現】出来る様になっている事が解っている。
【5体目】から【7体目】の【御神体】は誰と契約したか解らないが、【5体目】は、【衣装】、【6体目】は、【子供】、【7体目】は、【人形】と言う形で【顕現】される事が解っている。
ちなみに、【芳果】は【女体】として【顕現】されているので、【芳一】が今後、【24作の特別な小説】の【執筆】に取りかかれば、【彼女】は複数の【美女】の姿を増やして行くことになるとされている。
同じように、【怨魔体】である【芳寿】の口から、彼女は、【魔鏡】として【顕現】されており、【女性】の姿なのは、【御神体】である【芳果】の姿を映し取ったため、【女性】の身体になっていると聞いた。
【芳寿】が言うには、
【1体目の怨魔体】は、【美男子】、
【2体目の怨魔体】は、【美術品】、
【3体目の怨魔体】は、【武器】、
【4体目の怨魔体】は、【芳寿/魔鏡】、
【5体目の怨魔体】は、【本】、
【6体目の怨魔体】は、【ぬいぐるみ】、
として【顕現】されるのだと言う。
と言う訳で、成り行き上、現在、【芳一】は【芳果】と【芳寿】と一緒に暮らしている。
3人で暮らすには狭すぎるが、近いうちに引っ越す事が決まっている。
【漫画】の世界の様なスーパー金持ち、【能活】のご厚意で、近くの【マンション】に引っ越す事が決まっている。
家賃は月1万円で、一月に一度、【能活】の依頼を受けて、仕事をするのが条件という夢の様な待遇である。
これは、【運命の等価交換】として、【芳一】が彼に絡んできた関西人、【大門 隼人】に彼が住むはずだった彼の双子の兄、【唯野 徳太】の家に用意した部屋に住む権利を譲渡した事から嘘みたい無い展開で手にした【住居】となる。
【能活】とは、【芳一】が選択した【ゲーム制作部】と言う【部活】で今日明日だけ【同級生】になる予定だが、【能活】は【飛び級】で【初等部4年生】から【中等部1年生】へ【進級】する事に決まっている。
彼の才能ならば、最短の5年間で、【夢異世界部活学校】の卒業資格を得るだろう。
彼と【神宮姉妹】は先日会って見ると何故か、【芳一】の事を崇拝している雰囲気だったが、【覇王】を目指すための強力なライバルとなる。
どこまで親しくしたら良いのか迷う所ではあると言えるだろう。
また、この10日間で、【芳一】の同期が2人、自殺と心臓発作で死亡している。
必ずしも良いことばかりが起こる訳ではない。
気を引き締めて活動しなくてはならないだろう。
その事を頭で整理した所で【芳一】は、
(情報量が多すぎるって。こんな出鱈目な話、誰が信じるってんだ。先生に言える訳がないよ)
と頭を抱えたのだった。