第一章1 【9月28日/初等部4年生初日】1/これまであった事1
【唯野 芳一】37歳、独身は【悪徳出版社】に盗作され、自殺まで考えたが、そこから紆余曲折を経て、今夜から【都立夢異世界部活学校】と言う【夜】眠っている間だけ、【夢の異世界】へ行って様々な【部活動】をする事になっている。
彼は、【初等部4年生】から9歳の肉体を持って【活動】する事になっている。
【夢異世界部活学校】は【夢の中の異世界】で【部活】だけを一夜辺り、最大8時間まで【活動】する【学校】であり、それを20年間活動し、【卒業資格】を得ると、【句点】で表現される1文で現されるどんな願いも叶えられるとされている。
ただ、【芳一】は【飛び級制度】と言うものを選択している。
これは本来20年かかる【学校】を最短5年で卒業資格を得られる様にするための制度であり、それを可能とするためには【日中】の生活で、【夢の異世界】で作った【作品】などと同等以上の【成果】を一定数出すと言う事になるのと、その5年間は毎年、【部活】を変更しなくてはならず、最低5種類の【部活】で【飛び級】のための【課題】をクリアして、最終日に出される【飛び級資格認定試験】を合格しなくてはならないと言う厳しい条件がある。
だが、多才な彼はそれに挑戦しようと思っている。
望みを叶えるために、今日から再出発することになったのである。
この物語は一度は夢破れた【唯野 芳一】と言う男性を中心として、彼と知り合った人間達も含む複数の人間達の主に【夢異世界部活学校】を舞台とした【夜】のパートと【芳一】の【日中】の【午前】と【午後】の活動も描いたパートの3部構成になっているストーリーとなる。
では、まず、【芳一】の【初等部4年生初日】となる【9月28日】は【日曜日】である。
彼は平日の午前中は、【アルバイト】をして生活をしているが今日は日曜日のため、バイトはお休みである。
なので、今日の午前と午後は自由に行動出来る。
が、来週の土曜日は【心療内科】の診察の予約を取っているので、少し情報を整理したいと思っている。
【担当医】に何処まで話すか微妙ではある(余りにも荒唐無稽な話で信じてくれない可能性が高い)が、先生に伝える情報と伝えない情報をより分けなければならないと思っている。
なので、昨日までに余りにも色々ありすぎて、頭の整理が追いついていない事からこれまであった事を頭の中で整理してまとめる事にした。
まず、【芳一】は、【悪徳出版社】に盗作され、自殺を考える程、落ち込んでいた。
それで【心療内科】に通う様になったのだ。
【悪徳出版社】と揉めに揉めて、裁判まで起こした経緯までは既に担当医の先生に伝えているので、整理する必要はない。
問題は、謎の【JK】/【河瀬 萌和佳】と出逢ってからだ。
彼女と出逢ってからのこの10日間ほどの短い期間は彼の人生を劇的に変化させた。
彼女は、【都立夢異世界部活学校初等部】の理事長をしていて、元々は【夢異世界部活学校】で20年間かけて【部活動】をやり遂げた、【部員】だった。
その時点で52歳だった彼女は、【17歳の肉体で、自分の様に頑張って居るけど報われない人のために救いの手をさしのべる都立夢異世界部活学校初等部の理事長になる。】と言う【夢】を叶えて、17歳の肉体を持って【芳一】の前に現れた。
彼女は、7夜に渡る【部活見学】と3日間での【部活決断日】を経て、夜の間だけ、一日最大8時間の【部活動】をする【都立夢異世界部活学校初等部4年生】の案内をしてきた。
夢破れた頑張り屋にのみ与えられる権利として、【初等部】、【中等部】、【高等部】の各3年間、【大等部】の4年間、【院等部】の7年間の合計20年間、【部活動】を活動したら、【句点で区切られる1文で表現されるどんな願いも叶える】事が出来ると紹介された。
そして、彼女に同じように誘われた5人の男女と共にその夜、正式に案内があった。
その翌日から、怒濤の10日間が始まり、昨日、ようやく、【初等部4年生】として、【部活】を決めたので、今日から、【新初等部4年生】として、【部活】を開始する事になっていたのだった。