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八雲草  作者: まきまき
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帰路につく

おやすみを言った八雲が隣室に消えると、ただ静かな夜になった。


静かになると考えざるを得ない。今師匠は帰っていない私のことをどう思っているのだろうか。心配してくれているだろうか、それとも任務をしくじった私に失望しているだろうか。師匠に見限られるかもと想像し始めたら居ても立っても居られなくなった。


そうだ、どうせ今日あいつを仕留めるのは無理筋。であるならばひとまず帰路について師匠に現状報告だけでもしよう。ホウレンソウ大事。


肋骨はもはや痛みを通り越したのか、熱を持っているものの痛みはなく動けそうだ。音を出さないように注意して試行錯誤を繰り返すと縄を外すことができた。


小屋の扉を開け外に出る。夜の森の空気は冷たくて、それが怪我で熱っぽい体に気持ちいい。


「さあ帰るぞー!」

と意気揚々と歩けたのは最初だけですぐに汗が冷えて震えが止まらなくなった。

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