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六花と槍の物語  作者: hiddenkai
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第95話 異世界編~Rokka of Revenge~進化が止まらない

昼食を終えた後、村長の呼び出しで執務室へ向かう。

執務室では制服に着替えた小鬼兄弟とビッチーズが机に向かって書類仕事を行っていた。


「俺達、ファフニール討伐に同行して一部始終を見ちまったのが縁で、いわば英雄物語の語り部になったわけだ。

これで一生食いっぱぐれの無い仕事にありつけた。

本当に感謝してるぜ!」

「私達も僻地に飛ばされてこのまま枯れていくもんだと思ってたよ!

それがこんな花形の仕事に就けたなんてあなた達にはいくら感謝しても足らないくらい!本当にありがとう!」

小鬼兄弟とビッチーズが満面の笑顔で六花に礼を述べた。


「曼荼羅に出発するのは最短でも1ヶ月程先になる。

まずは首脳とよく調整しなければ混乱を生むばかりだからな。

その間は客人扱いとするので自由にしていて構わんよ。

但し外に出る時は儂に直接話しをしてくれ。

護衛を付けなければ身の安全が保障できない。

それとあ奴らの台本作成に協力してやってくれぬか。

今後間違いや過大・過小表現が無いように台本を作らせておる。

後世に正確な情報を残す大切な仕事だ。

勿論賃金は支払う、村の外で必要になるだろうからな。」

六花は知恵者の村長の提案に二つ返事で「はい」と答えた。


六花は台本の材料に自分達の通り名と名前、装備の名称を教える。

そして必要の無い起動呪文をそれぞれ紙に書きとめる。

固有の必殺技を織り交ぜ戦術を事細かに説明し、それを熱心に書きとめる小鬼兄弟、ビッチーズと親交を深めた。


夕刻になり六花と執務が終了したビッチーズと風呂に入ることになる。

話題は「ヌルヌル触手コース」となり、全員で誰が一番耐えることができるか我慢比べをすることになった。


「すっかり忘れてたけど、桔梗なんで急激に痩せたの?」

素っ裸になりボンキュッボンの桔梗を見て夜花子が問うた。


「わからないでち。あたちもびっくりしてるでち。」

桔梗は心なしか自分のナイスボディをひけらかすようにシナを作った。


「あの泉に何かヒントがあるはず!その謎を解いてみせる!」

蒼はグッと拳を固めて瞳に炎を燃やす。


「でもよー、細くはなっても増えたりしないんじゃねーかな。」

チッパイ同盟の茜の一言で蒼の炎は急速に鎮火された。


女中に「ヌルヌル触手コース」を依頼し、川湯で心身共にリラックスした後、触手に泉に叩き込まれる。

藻に体の外・内側を愛撫される無限快楽天国がはじまり、早々にビッチーズがリタイヤした。


「アヘエ!」

2人共見事なアへ顔と喘ぎ声を出しながら丁重に触手に運ばれていった。


六花は快楽中枢と神経を切り離す方法を試みる。

といっても無心になり木の葉の数をカウントするだけで、誰が言ったか「天井のシミの数を数えていれば」という無駄知識を実践していた。


藻は男女共イクことで分泌される体液を好物としていた。

中々分泌されない体液欲しさにより深く体内への侵入を試みる。


藻は乳首の乳腺から乳房に入り込み体液の吸収を試みるが、桔梗を除き体液の吸収を果たせない。

蓄積された経験から乳房のどの部分を刺激し、ホルモンを注入すれば母乳が生産されるか知る藻は積極的に人体改造を行う。

その過程でドラゴンの血の因子と結びつき取り込まれ、細胞の一部へと変化していった。

結果六花の乳房が肥大化して母乳を出すようになり、体各所に入り込んだ藻が同化され六花の肉体に更なる進化をもたらした。


激痛に酷似した快楽に耐え抜いたあと、凪いだ海のように快楽が治まるとてつもない活力が湧き上がるのを感じる。

そして身の周りの異変に気付くと驚愕する。

泉に一杯の藻が跡形もなく消滅し、六花と同化した事実を囁きかけてきた。


「初めましてご主人さま。

これより私とあなた達は共に共存する関係です。

私の蓄積された知識と能力があなた達の力になります。

私は少しでも長い年月の生存を望みます。

仲良く生きていきましょう、ご主人様。」

頭の中の声に驚くも更に驚愕の事実を周りを見て認識した。


「蒼が巨乳になってる!」

「茜が巨乳になってる!」

互いの乳房を見て驚き、自分の乳房を揉んでさらに驚いた。


「これは推定CいやDカップか!」

茜は自分の乳房を揉みしだきその手触りを確認した。


「ああ!これは夢じゃないよね!本物だぁ!」

蒼はそっと乳房を手のひらで持ち上げ重量を確認した。


「視覚が凄いことになってる望遠と顕微鏡機能が付いてる。」

夜花子は興奮して遠くを見たり、手ですくった湯を交互に見た。


「ええ!鳥の言葉が分かる!女中さんの会話が聞こえる。」

珊瑚は耳に手を当てあちこちに頭の向きを変えた。


「体に気力貯まりを感じるでち! マインド・パワー(MP)の概念が発生したでち!」

桔梗は体中を擦りながら気力の流れを追っていた。


「筋力と反射速度がとんでもない事になってる。」

萌葱は片手で湯を掬い頭上にばらまくと、落下する水滴のいくつかを手刀で両断した。


身体強化とMPは全員同等のパワーアップを得る。

更に嗅覚、味覚、触覚と藻を通して念話の能力を獲得するに至り、六花はは人の能力を遥に凌駕した新人類に進化した。


なお、泉の藻は3日後新たに発生したことが確認されたが、先輩藻曰く「アレは生まれたばかりで知識がありません。快楽を与える機能は本能ですから入れ替わったことに気付かれることはありません。」と説明された。


▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽



「魔法印を直接体に刻んで生体兵器化するでち。」

チート化したことを秘密にしながら平穏な日々を過ごすが、1週間を過ぎたある日桔梗からとんでもない提案があった。


「ちょっと本気でいってるの?

刻んだら消せない入れ墨みたいなものでしょう?

温泉に入れなくなるの嫌よ。」

珊瑚が刺激しないように淡々と反対を唱えると、桔梗は全裸になりクルリと全身を見せるように回転した。


「何?どうしたの?」

「ふふん!夜花子ちゃん、あたちの全身に魔法印刻まれているでち!

見えないでちね!」

桔梗の爆弾発言に姉妹は文字通り飛び上がり肌を間近で観察した。


「顕微鏡モードでも魔力探知モードでも見えない!

からかってるんじゃないよね!」

蒼が少し語尾を強調するとニヤリと笑い障壁膜を展開した。


「わっ!出た!」

体の全体に虹色に輝く魔法印が浮かび上がるのを見て、再び飛び上がる姉妹を見て桔梗は自慢げに笑った。


「この馬鹿チン!」

萌葱が障壁膜を相殺するように力場を発生させた平手で桔梗の頬を叩く。

「ギャボッ!」と声を上げ3mほど吹っ飛び、畳の上をバウンドして壁に当たり気絶した。


「・・・ごめんなさいでち。」

覚醒した桔梗は萌葱から散々説教を喰らい小さく縮こまっていた。


「過ぎてしまったことはもう責めない。

これから何かする前にちゃんと私達に相談すること。」

「はいでち。」

萌葱は桔梗を抱きしめて頭を撫でながら殴ったことを詫びた。


昼食を食べた後、今回の魔法印について桔梗から説明をされる。

切っ掛けは夜魔族の淫紋で魔力を使うと浮かび上がる仕組みについて、藻と相談して仕様を完成させ自らの体で試した語る。

桔梗は装備と同等の能力を自らの体に刻み込み、まさに生体兵器と化していた。


「桔梗がマッドサイエンティストだということを良く理解したよ。」

夜花子が呆れたように声を上げ姉妹が同意し頷いた。

更に桔梗のプレゼンテーションは続く。


「この淫紋を改良して生命吸収と死・暗黒・邪系の魔法吸収を付加したことで、MPを回復できるでち!

これでMPを気にすることなく無限に戦えるでち!

更に後々にパワーアップすることも容易でち!」

目の色を変え興奮して話す桔梗は、拳骨をお見舞いしようと立ち上がる萌葱を見て、ヒッヒッフーと呼吸を繰り返し落ち着いた。


「一体何と戦うというの?邪神さえ簡単に殲滅できるんじゃない?

邪神以上の敵と戦うつもり?そんなのいるの?」

萌葱の発言に姉妹達は「ああ・・・フラグ立てたな」と考え、魔法印の刻印を決める。

姉妹は個別装備の能力を希望し桔梗はそれに応えた。


黒雷花くろらいか天炎花あまえんかはMP消費が多いでち。

今のレベルだと連続で唱えるのは無理でち。

前みたいに気絶することはないでちが覚えておくでち。」

桔梗の注意に夜花子と蒼は素直に頷いた。


一方、小鬼兄弟とビッチーズは台本を完成させ六花と村長の承認を得ると、村人相手に演劇形式でお披露目を行い大好評を得る。

その日以降六花と面談したいとの申し出が殺到し、断るわけにもいかず村長立ち合いの元で実施された。


「村でこの有様だぞ、都市に行けばどうなるか想像もつかん。」

この日は魔刻印関連で欠席した桔梗と萌葱以外が面談し、村人達の熱狂的な感謝と支持応援に圧倒され幾つもの贈り物を貢がれる。

贈り物を辞しようとするが村長から「心づけを断るのは失礼に値する」と咎められ、少し大げさに感謝をして受け取る事になった。


「桔梗だけが毎回出席しないのは不自然よね。」

珊瑚の提案で4回に1回は出席するようになりレアな存在として村人に認知されるようになった。


村人との面談と複雑かつ量の多い魔法印を全員に刻み終えたのは、曼荼羅へ出発前日であった。


出発当日、村人達による出発記念式が行われ六花は壇上に立ちスピーチを行うことになる。

六花は村人への感謝を1人づつ述べ、村人からの盛大な拍手と歓声で送り出された。


中央都市「曼荼羅」までは騎乗用ワイヴァーンで空を移動し、朝に出発して夕方に到着する予定である。

ワイヴァーンの定員は御者含め3人迄で分乗することのデメリットを鑑みた六花は、村長に魔法の絨毯の存在を打ち明けた。


「この絨毯は元々上の世界の魔法具らしいのですが、縁あって私達の元へ巡ってきました。

できればこれに乗って移動したのですがよろしいでしょうか?」

萌葱は不可視の魔刻印に余計な線を追加し実体化した絨毯を見せる。

すると村長は驚きの表情を見せ吠えるように答えた。


「なんと!大昔の見聞録でしか存在を確認できない魔法の絨毯か!

こちらの世界から技術消失してしまい再現不可能と思われていたがこれで光明が見えた!

六花よこれを儂に譲ってくれ!相応の対価は用意する!

儂は魔法の絨毯の虜なのだよ!」

どうやら絨毯関連の研究をしていたようで目の色を変えて交渉を持ちかけてきた。

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