第93話 異世界編~Rokka of Revenge~名湯「ヌルヌル触手コース」
「お客様、本日はお越しいただきありがとうございます。
当風呂ではお客様に心より満足いただけますように、様々なコースをご用意しております。
お客様方はお若いのでとても刺激的かつ肉体的欲求を満たす「ヌルヌル触手コース」をお勧めいたしますが如何でしょうか?」
鬼女がなにやら説明をしてくれているようだが、さっぱり内容が分からない3人は笑顔で適当に相槌を打った。
「かしこまりました、まずはお湯に浸かり体をリラックスさせてください。準備が出来次第係の者がご案内いたします。」
鬼女が会釈をすると3人も釣られて会釈を返す。
脱衣所で下着を脱ぎ籠に放り込むと風呂場に駆け込んだ。
「うわっ!凄い!」
内部は樹海のように樹木が茂り、色とりどりの花が咲き乱れている。
湯船は川や泉のような構造で湯煙の向こうに滝が見えた。
「外の殺風景な景色と大違いね!これは癒されるわ!」
大興奮の珊瑚は洗体そこそこに川の湯船に飛び込んだ。
湯の色はピンク色で少し鉄臭いが何かしらの効果がありそうな見た目をしていた。
樹木の間に見える風呂を目指しザバザバと川を泳ぎきると、石畳の通路を歩き泉のような風呂を見つけ立ち止まる。
風呂は白っぽい緑色でよく見ると藻のようなものが、風呂の内部にびっしりと生えている。
追い付いた夜花子と蒼がそれを見て「これは風呂じゃない」と断言して、珊瑚の手を引いて川に戻った。
川風呂の湯温は若干温めで「水筒があれば1日中入っていられる」と夜花子が呟き蒼が同意する。
腕時計のアラームが10分経過を告げる。
3人が立ち上がろうとしたとき、体がナニモノかに巻き付かれ空中に持ち上げられると、とんでもないスピードで先ほど見た泉に引き込まれた。
「何?何事?!」
蒼が水面から顔を出しプハッと湯を吐き出し辺りを見回す。
珊瑚、夜花子も突然の出来事に咄嗟の対応ができず困惑していた。
「さっきの泉だよここ!体がウネウネに触れて気持ち悪い!」
泉の深さは1m程で藻のようなモノが体にまとわり着く。
珊瑚は不快感を露にして岸を目指した歩きはじめた。
「アレッ?体が動かない!」
2歩進んだところで藻が体に巻き付き足どころか手まで拘束される。
夜花子、蒼も同様で必死に体を動かそうと踏ん張っている。
次第に体中に藻が巻き付きヌルヌルと動きはじめると、不快感とは別の快感を感じはじめていた。
「イヤッ!何!この、アッ!ダメ!アアンッ!」
藻は体中をまさぐり3人が反応する箇所に的確に刺激を与える。
乳首、脇、背中、陰核そして膣内に侵入しGスポット、子宮入口更には内部にまで侵入し卵巣をも刺激しはじめた。
「ダメェ!イクゥゥ!」
未知の刺激にあっという間にエクスタシーを感じ潮を吹きまくる。
藻は養分となる排泄物を求めて更に穴という穴に侵入していく。
尿道、肛門から侵入すると老廃物、排泄物を求めて奥深くまで侵入し片端から分解して吸収していった。
「体の中が犯されりゅぅ、だめぇ脳が壊れりゅぅぅ。」
次から次へと波のように押し寄せるエクスタシーで、3人の脳は機能不全を起こし快楽を感じ取る以外に反応しなくなっていた。
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「遅いでち!!もう10分過ぎたでち!!」
珍しく桔梗が目くじら立てて怒っている。
地獄に来てやはりそれなりのストレスを感じているのだろう。
それは萌葱や茜も同様であり、解消するためのお風呂の魅惑的な誘惑に抗えるわけがない。
「ダメだ!我慢できねえオレが見てくる!」
立ち上がり駆け出そうとする茜を桔梗がガシッと羽交い絞めした。
「抜け駆けは許さないでち・・・!」
フーフーと荒い鼻息が聞こえ茜が引き攣り笑いを浮かべる。
こりゃあかんと思った萌葱は3人の装備を持って風呂場に行くことにした。
「最初から風呂場で待ってれば良かったな!」
「そうでち!萌葱ちゃん偉いでち!」
各自1組の装備を背中に括り付け風呂場に向かう。
ご機嫌な2人の後を歩く萌葱は先発組の安否が気になり仕方がない。
約束事は必ず守ってきた姉妹が反故にするとは思えない。
それ故3人の身に何か起きているのではと予測していた。
「お客様、本日はお越しいただきありがとうございます。」
「先に来てる3人はまだ風呂か?!」
「はい、「ヌルヌル触手コース」をご堪能いただいております。
直に施術が終わりこちらに運ばれて参ります。
あ!噂をすればですね。」
茜が風呂場に目を向けると意識を失いだらんとした3人が、緑色の触手に丁重に運ばれゴザ目編みの寝台にそっと乗せられた。
「おい!何だアレ!何をした!」
「お客さま落ち着いてください。
大方あまりの快感で気絶されたのでしょう。
よくあることなんですよ、ご心配なさらずに。」
胸元を掴まれても平然と対応するあたり、このような事は日常茶飯事なのだろう。
茜は手を離すと寝台に向かった。
萌葱と桔梗が3人の名前を呼び脈を計り瞳孔を診ている。
3人の顔はだらしなく惚けており、そしてとても満足そうである。
体を触れるとビクンと腰が跳ね上がる様子に茜は少しイラッとした。
「茜、何だって。」
「こいつら「ヌルヌル触手コース」ってやつを体験して、イキすぎて気絶したんだと。」
「なんでちって!あたちらを待たせてそんな事をちてたでちか!」
頭の天辺から怒りの湯気がポンッと噴き出した桔梗は人差し指で3人の下腹を突きまくる。
その度ビクンビクンと痙攣する様子を見て含み笑いを漏らした。
萌葱「桔梗、その位でやめ!
私思うんだけど翻訳機持っていかなかったでしょう?
もしかして訳がわからず受けちゃったんじゃないかなって思うの。」
茜「なるほど!」
桔梗「でもでも、あの緑色のウネウネは何?」
蒼「それはね、受けてみればわかるよ・・・」
萌葱「蒼!気が付いたのね、大丈夫?痛いとことか無い?」
蒼「大丈夫、少し頭がボーっとするけど色々と爽快になったわ。」
萌葱「よかった、それで何があったの?」
蒼「それは言えない、実際に体験してきなよ。」
珊瑚「装備は私達が見ておくから。」
夜花子「急いで行ってきなよ時間が無くなるよ。」
珊瑚、夜花子も覚醒し「ヌルヌル触手コース」を勧めてくる。
萌葱は湯女に「ヌルヌル触手コース」を注文した。
萌葱、茜、桔梗が上機嫌で浴場に入り歓声を上げるのが聞こえる。
珊瑚、夜花子、蒼は寝台に寝そべりながら窓越しに3人を見ていた。
川風呂に入りまったりとしている3人の体が突然宙に浮き木々の間に消えていくと、3分もしないうちに嬌声が聞こえてきた。
「始まったね、誰が最後まで持つかな?」
水筒から水を飲みプハッと息を吐く蒼。
「最初に潰れるのが桔梗なのは分るね。」
化粧水を顔にペタペタする珊瑚。
「茜はS気質で萌葱はM気質だとすると萌葱かな。」
体のあちこちの匂いを嗅ぐ夜花子。
5分もすると萌葱と茜が運ばれてくる。
2人ともアへ顔Wピースしそうな表情である。
10分後覚醒した萌葱と茜の体験談を聞き、自分達と違わないことを確認すると藻の正体について検討を始める。
更に5分程して運ばれてきた桔梗を見て皆が驚愕した。
「や、痩せている?!」
最近ぽっちゃりさんだった桔梗が峰不二子のようなシンデレラ体形になって戻ってきた。
「ちょっと!起きなさい!桔梗!」
皆で桔梗の体に触れ揺さぶると癲癇を発症したかのように、四肢と体がバラバラに動き回りそれを押さえようとすると、更に症状が悪化した。
「ダメだ、全身が性感帯になってる、覚醒するまでほっとこう。」
蒼は先程までの自分を思い出し接触禁止にする。
皆はピクピクする桔梗を改めて観察した。
珊瑚「仰向けなのに乳房が立って乳首が上を向いてるよ。」
蒼「どっちかというと巨乳垂れパイ陥没だったのに。」
夜花子「ウェストの細さ負けたかも。」
茜「二の腕と太ももが細くなってるし絶対空域ができてるぞ!」
萌葱「むっちりしてない桔梗ってなんか新鮮。」
自分と桔梗の体形を比較してあーだこーだしているうちに、村長からの使いが様子を見にくる。
使いは六花の様子を見ると満足そうに微笑み、食事の支度ができていることを告げ戻っていった。
「桔梗起きないね大丈夫かな?」
萌葱が顔を覗き込むと口を半開きでヨダレを流して寝息を立てている。
「もしもーし、桔梗さーん、起きてくださーい!」
耳元で大声で話しかけるとビクッと反応するが、一向に目覚める気配がなく、ツンツンと突いてみるが先ほどのような反応は起きない。
仕方なく寝かせたまま装備を着用させると部屋へ戻った。
「おお!儂の作った風呂で満足したようじゃの!」
戻ると村長が小鬼兄弟とビッチーズを相手に酒を飲んでいた。
ビッチーズは浴衣を着て村長の両脇で酌をしながら体のあちこちを触りまくり、小鬼兄弟は酒の入った瓢箪をラッパ飲みしながら料理をがっついている。
取りあえず桔梗を用意された座布団を枕に寝かせ、自分達も座布団に座り用意された膳を見る。
ローストされた黒い肉の深紅ソース掛け、白と黒マーブル状の身の蒲焼、紫色の身をした魚?のお造り、青い根野菜?と黒い豆腐?の煮物、黒い糸状ヌメヌメと緑色の藻?のおひたし、見た目がそのままの沢庵漬け、そして瓢箪に入れられたお酒。
沢庵漬け以外は全てが毒々しい見た目でとても食べる気にならない。
皆は顔を見合わせると、どうするかを萌葱の判断に委ねた。
(これは料理だ毒じゃない。
地獄にいつまで滞在するか分からない。
現地の食材に慣れる必要がある。
それに折角用意してくれたものを食べないなど失礼にあたる。
・・・でも見た目がぁ、あのお造り痛んだマグロの刺身にしか見えない。
おひたしの緑色さっきの藻に見えるんだけど。
ううっ、みんなの視線がぁ・・・)
1分程悩んだあと無難な見た目の沢庵漬けに手を出すことに決めた。
「おいちいでち!」
末席に寝かされ視線から外れていた桔梗が料理をバクバクと食べては歓喜の声を上げる姿を見て皆がギョッとする。
まったく躊躇せずに次から次へと得体の知れない料理を頬張り幸せな笑顔を振りまいていた。
「みんなお料理おいちいでち!早くたべるでち!」
呆気に取られていた萌葱が意を決して黒い肉の塊に箸を突き刺し、口に入れると目を瞑りモグモグと咀嚼する。
「美味しいわぁぁ~」
萌葱の口福の表情に皆も競うように料理に手を付け、口福の蕩けた表情に変わり、それを見ていた村長はわはは!と咆哮するように笑った。




