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六花と槍の物語  作者: hiddenkai
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第90話 異世界編~Rokka of Revenge~鬼と悪魔

「あんた達攻撃魔法に治癒魔法も使えるのか凄いな!それにその着物は魔法具なんだろ?仕組みを教えてくれないか?」

「それはでちね・・・!」

珊瑚が嬉しそうに数式魔法を喋ろうとした桔梗の口を塞ぎ小鬼達から遠ざけた。


「桔梗、ここの住民達に数式魔法の存在を教えてはダメ!とてもヤバい事になる予感しかない!いい!絶対よ!」

「わかったでち。」

しつこいくらいに念を押され、桔梗は渋々と頷いた。


珊瑚の意図を読みとった夜花子、蒼が逆にこの世界での魔道具の作成方法を小鬼達から聞き出していた。


情報をまとめると、強力な魔物・魔獣やレア素材は強い魔力と特殊効果を有しており、加工する事で魔道具として機能する。

この世界に存在する魔力や魔法陣を付与することで更なる強化が可能で、金屋子はその技術に長けていた。


「ということは強力な素材を集めれば、オレ達は更にパワーアップするって事だな!素材集めしようぜ!強力なやつ!」

茜の目がギラギラと輝き、素材となる強力な魔物・魔獣との戦いに思いを馳せていた。


「数式魔法印と同じモノがあるなら別に隠さなくてもいいんじゃない?」

「違うよ夜花子、数式魔法印は魔力が不要なんだよ。

文字自体が魔力になるから、誰でも書くだけで魔法具が出来上がる。

魔法陣の発動は魔力注入や呪文が必要だから誰でも出来るわけじゃないの、数式魔法印だと普通の人でも強力な魔法具を作れてしまうわ。

その結果がどうなるか容易に想像できるのよ。」

この手の技術は大抵悪事に利用されてしまう。

六花はそれを想像し改めて数式魔法印の秘匿を決めた。


「なあ赤鬼、青鬼!この辺りに強い魔物はいないのか?!」

茜が小鬼兄弟の首を締め上げ情報を聞き出そうとしている。

兄弟は茜の腕をパシパシと叩いて降参の合図をした。


「ここから東に3日の距離に邪龍の巣がある。

あいつらよく里を襲って人を喰うんだ、俺達の親も喰われた。」

「退治してくれるなら案内する、敵討ちがしたい。」

「よし!オレ達に任せろ!いいよなみんな!」

皆がやれやれと肩を竦めると右手を上げ親指を突き立てた。


時計を見ると日本時間で12時になろうとしている。

この世界に来てから6時間近く経過している。

六花は携帯食を取り出し一口齧り空腹を満たす。

小鬼兄弟にも一かけら与えると喜んで食べ、満腹になった腹を擦りながら昼寝をはじめてしまった。


「昼寝してる間に悪魔から情報収集しようか。」

萌葱と茜が悪魔達を覚醒させ座らせると蒼の尋問が開始された。


「あなた達の名前を教えてくれない?私は蒼よ。」

「フハハ!愚か者めが!敵に名を与えてどうする!<傀儡:蒼>!」

男悪魔が咄嗟に精神支配魔法を唱えるものの、蒼はキョトンしたままで魔法をかけられた様子には見えない。

何度も<傀儡>を唱えるが魔力が尽きたのか黙り込んでしまった。


「ふーん、名前を知られるとそういうデメリットがあるのね。

教えてくれてありがとう。

じゃあ改めて、名前を教えるか角を折られるか選びなさい。」

蒼の記憶ではこういう類は象徴である角を失う事を極端に恐れる。

男はクワッと目を見開き「この魔神め!」と呟いた。


「さあ時間が無いわよ。」

蒼は角に手を掛け徐々に力を入れる。

男の角からミシミシと音が聞こえてくると女悪魔が名を叫んだ。


「彼の名はアダムウ!私の名はリリス!お願い角を折らないで!」

よほど大切な象徴なのか、女の声にウソ偽りを感じなかった。


「リリス!何という事を!」

「アダムウ!角を失う事は人として扱われなくなる事と分かっているでしょう?!私はまだあなたとの結婚を諦めていないわ!」

「リリス・・・」

「愛しているのアダムウ、必ず生き延びて一緒に暮らしましょう。」

「僕もだよ、愛しているよリリス!結婚しよう!」

突然始まった告白とプロポーズにポカンとする六花。

とりあえず2人は愛し合う恋人同士と判明した。


「盛り上がっているとこ悪いんだけど話しを聞いてくれるかな?」

2人はキッと蒼を睨みつけると「この魔神め!」と言い放つ。

どうやら悪魔にとって侮蔑する対象を魔神と呼ぶらしい。


「アダムウ、リリス、お仕事邪魔しちゃってごめんなさい。

違反したのは小鬼達だったのね、私達この世界に来て間もないから子供が襲われていると勘違いしてしまったの。」

「この世界に来た?転生ではなくて?」

「あなた達の教義でも生前に罪を犯した人は転生するわけ?」

「そうだ、生前に犯した罪で赴く階層が変わる。」

「あなた達の神様って鬼の神様と違うの?」

「違うな!やつらの神は何柱もいるが、我らの主神はただ1柱のみ!」

どうやら主神の話になると口が軽くなるらしく、その後も主神にまつわる話や自分達の出自、神の御創りなったミレニアム王国とその素晴らしさを延々と語り続け、知りたかった情報をあらかた入手した。


ヘルは73の領土からなる連合国家でミレニアム王国と72の国で構成されている。

ミレニアム王国は永世大統領サタンに統治され、序列を持つ72の議員により民主主義の施政が行われ、序列上位の者ほど強い発言権を持つが、施策は意外にも多数決で決められているという。


国民は多種多様でアダムウは堕天使族、リリスは夜魔族、その他にも妖魔、幻魔、妖精族とそれらの混血が入り混じり平和に暮らしていると教えられた。


「あなた達、もう帰っていいよ。」

アダムウとリリスの戒めを解き解放を告げる蒼。


「何故だ?お前たちは魔神なんだろう?酷いことをしないのか?」

「何?酷い事って?」

「そうだな、例えば俺の前でリリスを辱めて、「アダムウのオチ〇チ〇よりあなたのが大きくて気持ちいいいの!」と言わせた後に妊娠を肯定するリリスに「孕め」と言って中出しするのだ。

その際に排卵された卵子と精子が受精する効果音があるとより魔神度が上がるな。

そして俺の脳が壊されて、リリスは尊厳を失うんだ。

結末は俺とリリスは結婚するが托卵児を育て、その後も俺以外の種で孕み続けるリリスなんてどうだ?!」

夢中で秘めた願望を話し続けるアダムウと、何故か顔を紅潮させハアハアするリリスを珊瑚、夜花子、蒼が冷めた目で見た。


「もういいから早く帰って!ウダウダしてると撃つよ!」

こめかみに青筋を浮かせた珊瑚が、チェーンガンの銃口を2人に向けると慌てて空に飛び去っていった。


「とんだ変態カップルみたいね。」

「悪魔だもんね。」

呆れかえった夜花子に蒼が賛同した。


珊瑚、夜花子、蒼が悪魔の尋問をしている間、萌葱、茜、桔梗は小鬼の周辺を警戒していた。


「萌葱、桔梗、気づいてるか?」

「うん、そこの岩陰でしょう。」

「2人でちね。」

岩陰に悪魔2人の赤外線センサー反応があり、バイザーカメラに映し出されている。


「逃げた2人が戻って来たとみるか、サクッと捕まえましょう。

私が正面から陽動するから茜と桔梗は上から仕掛けて。」

萌葱の背嚢の一部が開きLEDライトの強烈な光が照射される。

距離にして50m程だが光を直視すれば失明を免れない光量を持つ。

岩陰から悲鳴が上がると、急降下する2人にあっけなく捕縛された。


「うううっ!目が痛いですぅ。」

「助けてくださぃ!」

萌葱が岩陰に向かうと女悪魔2人が縛り上げられ転がされていた。


「あなた達、アダムウとリリスの仲間なの?」

先程無線から聞こえてきた2人の名前を出してみる。

女悪魔達は驚きながらもコクコクと頷いた。


「仲間を助けに来たのかしら?」

首を横に振りかけるがすぐに頷いた。

萌葱は違和感を覚え真実を喋らせようと画策する。


「あなた達の名前は?」

「言えません!」

「答えないと角をへし折るよ。」

茜と桔梗がそれぞれの角を掴み力を籠めるとミシッと音を立てる。


「キイィィヤー!やめてぇー!喋ります!カントです!」

「ヴァジャイナです!許してー!」

角が軋む音を聞いたカントとヴァジャイナはお漏らしをしながら答えた。


桔梗が自白シールを作り2人の額にペタリと貼り付ける。

萌葱に名前を呼ばれると、瞳の輝きが消えニヘラと感情の無い気味悪い笑顔を浮かべた。


「カント何をしにここに来たの?」

「アダムウとリリスが酷い目にあっているのを見に来ました。」

「助けにきたんじゃないの?」

「まさか!あのバカップルを助けるわけありません!」

「そうですよ、恋人のいない私達の前でイチャイチャしやがって!」

ヴァジャイナが横入りしてきたが好きに喋らせることにした。


「ちょっと妻子持ちと不倫しただけなのに、こんな僻地に飛ばしやがってクソ上司!デブでハゲのジジイしかいないじゃんかよ!」

カントの感情が爆発して不満を吐き出しはじめ、とりあえずロクな女でない事は分かった。


「性格の悪い先輩から男を解放してあげたのに、寝取られただの泥棒猫だの好き勝手言いやがって!挙句に証拠持って弁護士雇いやがった!

なによ内容証明って!会社に送ってくんなよ!おかげで島流しだよ!

クソがあああ!」

どうやらヴァジャイナもロクな女でない事は分かった。


「唯一、ましな男だと思ってたアダムウは自分の女を他人に抱かせる変態野郎だし、リリスも他人に抱かれて喜ぶアダムウの姿を見るのが幸せとかいう筋金入りのビッチだし!」

「あの基地でリリスとしていないのは、物理的に立たない爺さんだけだしな!リリスとした男とは絶対にしたくない!」

あの2人の特殊性癖をこんな形で聞かされるとは。

面白いので好きに喋ってよしと言い渡した。


変態カップルの悪口を散々喚き散らし気が済むと、寂しい、人肌が恋しいと泣き出し、誰でもいいからHがしたいと号泣しはじめた。


「なら俺達が相手してやるよ。」

何時の間にか起き出した小鬼兄弟が女悪魔の前に歩み出た。


「冗談やめてよ!誰が鬼とするもんですか!」

カントとヴァジャイナは拒否をすると縛られたまま後退した。


「まあ、これを見てから決めればいいぜ。」

鬼兄弟がチン〇サックを外すと、女悪魔の様子が一変した。


20cmはありそうな、まだ勃起していないチン〇に女悪魔の視線が集中する。

女悪魔は鼻面に近づけられたチン〇の匂いを嗅ぐとパクリと咥え込み、自ら喉奥に飲み込み頭を動かしはじめた。


「こいつら俺達の匂いに弱いんだ。

それにこいつら夜魔族だからデカいチン〇に逆らえないんだよ。

村に夜魔族の女がいるから特性は熟知してる任せておきな。」

そう言うと女悪魔を道具のように乱暴に扱い、女悪魔もそれに悦びを感じている。

フル勃起した40cmに及ぶ巨大チン〇に蹂躙されたカントとヴァジャイナは、究極のエクスタシーを知ってしまい鬼兄弟に支配された。


「これで肉奴隷の出来上がりだ、簡単なもんだよ。」

「村にこいつらみたいのが20人位いるかな。

Hの他にもこのガタイを生かして農作業や狩りもさせているんだ。

おかげで働かなくても食っていけるってもんさ。」

自慢げに語り、縋りつく女の頭を撫でる。


「はあ、まさに鬼の所作ね。」

「何を言ってるんだ俺達は鬼だぜ!当たり前だろ!」

鬼兄弟はこれ以上ないくらいの笑顔で萌葱の誉め言葉に応えた。

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