第64話 学園編⑳ 学園決戦 その3
「ノーデンス様、これを眷属達の復活にお役立てください。」
「ゼヒレーテ、我が最愛の妻よ!大儀である!」
ノーデンスの手が繭を掴み、裂けめに消えていくと人々の目に光が戻り、今見たものを全て忘れていた。
「はれ?今なんかすっげえもん見た気がする。」
ゼヒレーテは茜の強靭な精神力に感心したものの、「全て」忘れて貰う事を決め、まだ焦点のあっていない目を正面から見つめる。
渦巻いた瞳が茜の瞳に映し出されると、同じく渦を巻き再びカクリと首を垂れる。
ゼヒレーテは理事長とナイラーを見て、腕を上げかけるが、茜の視線を感じて止めた。
「本当に精神力の強い娘ねー。」
気を失っているはずなのに、目を見開いて凝視する茜に敬意を払い、2人の処分を延期することに決めた。
邪な力を全て吸収された傀儡達はミイラのように干からびていたが、命に別状なく3日ほどの点滴で動けるまで回復する。
また、薬物の汚染や病気も除去され、すっかり健康体に戻っていた。
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今回の事件は学園運営に大きな波紋をもたらし、一時廃校の話も出たが、西園寺、財前、伊集院、綾小路、京極の大財閥及び合衆国大統領の嘆願書が提出されると、理事長の報酬返還及び校長の免職で決着がついたが、学園は施設の修理・点検の為、1ヶ月の休校を余儀なくされた。
2週間後、六花達は波照間島にある四具祖の別宅に招待され、四具祖、ナイラー、そしてベッドに寝かされた黒屋儀と対峙していた。
「千尋は幼児退行というのか、全ての記憶を失って赤児のようになってしもうた。」
病院のベッドで覚醒した黒屋儀は言葉を話すことができず、精神鑑定により2歳児程度の知能レベルと診断される。
学園内売春組織の黒幕である黒屋儀は、起訴されたものの心神喪失状態と認定され無罪になった。
「脳のシワが極端に減っていて回復は絶望的だそうじゃ。
離婚後も良きビジネスパートナーとして連れ添った仲じゃ。
これからは景色の良いこの場所で何の不自由もさせず、余生を送らせようと思う。」
四具祖は寝息を立てている黒屋儀の頭を優しく撫でている。
「空爺ちゃん、学校に戻ってくるよな?」
「勿論じゃ!儂は生きている限り理事長を続け、この国を背負って立つ若者の育成を続ける!」
「そうか!よかった!空爺ちゃん、オレと立ち合いをしようぜ!」
「おお!茜!立ち合ってくれるか!では浜でやるか!」
「その前に着替えてくる!空爺ちゃんも着替えてこいよ!水着!」
ニシシと笑う茜の顔に心が軽くなる四具祖であった。
青い空、白い砂浜、アクアブルーの海を背景に6つの花が咲く。
六花は色違いの同じマイクロビキニを着用している。
萌葱の緑、茜の橙、夜花子の濃紺、珊瑚の赤、蒼の空色、桔梗の紫。
ここはプライベートビーチ。
下衆な目的を持った男達はいない。
「いやあ、絶景かな!眼福!眼福!」
「スケベ爺の目になってますよ。」
ふんどし姿の四具祖がナイラーに尻をつねられ飛び上がる。
ナイラーは黒いワンピースに白いパレオを巻いている。
「なんじゃヤキモチか?」
「ちーがーいーまーすー!そんな目をしてると茜に嫌われますよ!」
「むっ!それはいかん!」
キリッと目を引き締めると、手を振る茜の元に走り出した。
「気力と身体強化は無し!では、はじめ!」
萌葱の合図で茜と四具祖は礼をして構える。
先に動いた茜は前傾姿勢で距離を詰め、金的に狙いを定める。
茜の殺気の篭った視線に、金玉を縮み上がらせながら、腰を深く落し右足を前に大きく突き出し、砂を巻き上げる。
砂の中に飛び込んだ茜は一瞬目を瞑る。
その隙を見逃さず、左足の後回し蹴りが茜のガードした手を強打する。
横に吹っ飛び、コロコロと転がると直ぐに態勢を立て直すが、頭上から踵が降ってきて、ガードした腕ごと砂浜に叩きつけられた。
「やっぱり体格差がありすぎじゃない?」
「理事長、手加減ないね。」
サトウキビをガシガシと齧りながら蒼と夜花子が呟いた。
四具祖は砂浜に伏した茜に追撃をかける事をせず、一度離れて功夫を貯め込むべく演武を始める。
茜は立ち上がり、口に入った砂をペッと吐き出した。
「がんばれー!茜ちゃーん!」
「茜!負けたらこのサトウキビを尻にぶち込むからな!」
桔梗と珊瑚が3m程のサトウキビを両手に持ってブンブン振り回しながら応援をしていた。
茜はトントンとステップを踏むと、首をコテン傾げ再びステップを踏む。
ようやく納得したのか首を縦に振ると大声で話し始めた。
「空爺ちゃん!死んでも生き返らせるから安心して死ね!」
「応!返り討ちにしてくれるわ!」
四具祖の腕が円を描き凄まじい気合を放出する。
茜の足が砂を蹴り上げとんでもない速度で四具祖に迫る。
「身体強化無しで砂浜をあのスピードで走るの?!
オリンピック選手以上だわ!」
興奮してカクテルグラスの中身をこぼすナイラー。
四具祖は茜を領域内に捉えると、回避不能と見える剛拳を繰り出す。
剛拳は茜の顔面を捉えた、かのように見えた瞬間3つに分身した。
中央の分身が剛拳を吸い込み消滅すると、裏拳と肘打ちを同時に繰り出し左右の分身に当てるが全く手応えを感じない。
「玉やぁぁぁー!」
声が真下から聞こえ、下を見ると茜と目が合う。
四具祖はキラキラと輝く悪戯っ子の目をとても愛おしく感じながら、股間に激しい衝撃を受け意識を失った。
「凄いわ茜!身体強化無しで4分身とか超人の域じゃない!」
興奮した萌葱が、治癒を発動しながら抱きついて喜んでいた。
「まだ行けるぞ!体をでかくして筋肉を付けて6分身が目標だな!」
「ほれ、茜!」
珊瑚が投げてよこしたサトウキビを受け取ると半分に折り、片方を萌葱に咥えさせ、もう片方に齧りついた。
「甘くて美味いな!葉っぱなのに!」
「そうだろう!なにせ俺が作ったんだからな!」
懐かしい声で振り返ると、真っ黒に焼けた多湖が真っ白な歯を見せ笑って立っていた。
「多湖ー!」
ドーンと体当たりをかまし、2人揃って砂浜をゴロゴロと転がっていくと、茜に馬乗りされた格好で止まる。
2人はギュッと互いを抱きしめた。
「茜、お別れの挨拶ができなくてすまなかった!」
「オレがヘマして迷惑かけてゴメン!」
同時に詫びをすると、同時に笑いだし、抱きしめ合ったまま砂浜をゴロゴロと転がり海の中に入っていく。
海水に浸かり少し落ち着いた2人は、波打ち際に座り込んだ。
多湖は学園を辞めた後、四具祖に誘われここで、サトウキビやフルーツ栽培を始め、全て四具祖が破格の値段で買い入れてくれると語った。
「せめて物の詫びのつもりなんだろうな。
おかげでいい暮らしを満喫しているよ。
あとな、結婚したんだ。誰だと思う!」
「矢吹先生だろ!」
「何で分った!」
「多湖はバカが付くほど優しいからな!
それにオレとSEXして自信がついたろ!
多湖も浮気したからイーブンだな!」
「やっぱり茜は凄いな!最高の女だ!」
「よせよ!奥さんにばれたら怒られるぞ!」
2人は肩を組んでワハハと笑いあった。
蒼「何してるんだか。」
珊瑚「でも何かいいね、あの関係。」
夜花子「ドロドロしないとこが茜らしいよ。」
桔梗「あたちだとすぐHしちゃうかも。」
萌葱「ママ達はあんな関係の人が世界中にいるみたいよ。」
蒼「くうー!カッコイイ!」
萌葱「そろそろ泳ごうよ!」
少女達は潮風に誘われるように海に向かって駆けだした。
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「空様、お目覚めですか。」
四具祖が目を覚ますと、50年来専属メイドとして仕えた茜音が見える。茜音は千尋のオムツを変えている最中で、便で汚れた尻を丁寧に拭き上げていた。
「奥様の下のお世話をするとは思いませんだ、空様の方が先だと思っていましたのに。」
茜音は美人でもなければ、スタイルが良いわけでもないごく普通の女で、四具祖より2つ年上であった。
初めて結ばれたのは四具祖が14、茜音が16の時であり、互いに初めての女であり、初めての男であった。
2人の肉体的相性は最高であり、毎日のように求めあった。
茜音は直ぐに妊娠したが、出産は許されなかった。
「庶民の血を引く者を我一族に迎えることはできん。」
茜音は孕んだことを四具祖に知らせず、四具祖の父に報告する。
厳格な父は茜音を脅して堕胎を強要し、逆らうことのできない茜音は大人しく指示に従った。
四具祖は妊娠・堕胎の事実を知らずに一人目の妻を22歳で迎える迄、茜音を求め続ける。
茜音は堕胎の後遺症で二度と子供を授かることはなかった。
そして皮肉な事に、一人目の妻は妊娠することなく離婚を言い渡され、その後5人の妻を娶るが子は成しえなかった。
四具祖は自分の子が女ならば、茜音から1文字もらい「茜」と名付けようと考えていた。
自分の初めての女の名を付けて、大切に育てようと心に誓いを立てていた。
「ナイラーと娘達は何処に?」
「皆さんでお風呂に入っておりますよ。」
「なんじゃ、儂は仲間外れか、さびしいのぉ。」
「何を甘えた声を出しているのですか。」
「さびしいんじゃ、慰めてくれぃ。」
「仕方ない人ですね。」
茜音がメイド服を脱ぎ、スリップ姿になると四具祖の覆いかぶさる。
70になろうとする茜音の体は、肌艶は残っているものの脂肪は落ち、鎖骨、胸骨、骨盤、関節が浮き上がり、肌から弾力が失われていた。
「こんな鶏ガラのお婆さんを抱いても面白くありませんよ。」
スリップとズロースを脱がすと、垂れた乳房に不釣り合いなピンクで小さな乳首を口に含み、弾力を失った尻を優しく撫でる。
「お前が儂には一番の女じゃ。」
「うれしい。でもこちらは喜んでいませんよ。」
しんなりしているイチモツをギュッと握りクスクスと笑う。
「あら、大きくなった。」
「お前も濡れてるぞ。」
茜音はイチモツに手を添えると、ゆっくりと胎の中に迎え入れた。
「もう年ですので優しくお願いします。」
「うむ、努力しよう。」
2人は果てることのないスローセックスで繋がりを存分に楽しんだ。
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風呂場では少女達の驚きの声が大きく響き渡っている。
「そうそうこれよね、この声がたまらなく好き!」
ナイラーは腰に手を当て、そそり立つ男性器を自慢げに六花達に見せつけていた。
珊瑚「凄い!こんなに明確なフタナリ初めて見た!」
夜花子「タマタマがないですけど射精するんですか?!」
桔梗「チャンコでもイケまちゅか?!」
萌葱「妊娠するんですか?」
蒼「触ってもいいですか?」
怒涛の質問責めにあうも、たいへんご機嫌なナイラーは即答をした。
「精子は出ないけど、透明な体液を放出するわよ。
チャンコってオマン〇よね、勿論イキまくるわよー。
子宮が変形してるから妊娠は無理みたいね。
でも生理はあるし卵細胞もあるのよ。
えーと、触るのはNG!四具祖に怒られちゃうわ!」
答えながら、男性器を上下左右にプルプルと振り回す。
「でも、内緒にしてくれるならチョットだけ触っていいよ。」
口に人差し指を当てて「さあ触れ」と言わんばかりに腰を突き出す。
蒼が目をランランと輝かせてガシッと握った。
「ちょっ、激しいって!ちょっと!」
左手で男性器を擦られ、右手で女性器を愛撫されると一瞬で腰砕けになり、湯舟の縁に座り込んだ。
「ちょっと咥えないで!いやあ!何でそんなに上手なのお!」
蒼は舌なめずりをした後、パクリと男性器を咥え込む。
1分もしないうちにナイラーの体がガクガクと痙攣すると、白目むきパタリと倒れた。
「見て!ホントに透明だ!」
蒼は口の中の体液を、手の平にブベェと吐き出すとみんなに見せた。
「どれ、味は?」
珊瑚が指で掬い取り口に入れると、皆も習って味を確認した。
珊瑚「なんか、愛液みたいだね。」
萌葱「精液みたいな苦味とかないね。」
桔梗「おいちくない。」
夜花子「まあ、食べるもんではないし。」
蒼は体液を排水溝に流すと、失神しているナイラーを見てニヤリと笑う。
「今のうちに解剖しちゃおうか。」
「賛成。」
5人はナイラーの股を大きく開き、徹底的に観察をはじめた。
その頃、茜は浴室内に設置されたサマーベッドの上で、多湖の夢を見ながら安らかな寝息を立てていた。




