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六花と槍の物語  作者: hiddenkai
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第62話 学園編⑱ 学園決戦 その1

六花が揃って帰宅すると、遥が一升瓶を片手にエビ料理を堪能している。

而今、OCEAN99、陽乃鳥の空の瓶を3本並べてご満悦である。

今は狼牙秘蔵の十四代を手酌でちびりちびり味わっていた。


「おー!むちゅめたんたち、おかえりー!」

「遥!ただいま!」

茜が遥とハイタッチをすると、隣に座って酒杯を受け取り、くいっと一口いただき「うんめー!」と叫ぶ。

調理場から「先に着替えてこい!」と叫ぶ狼牙の声が聞こえて、六花は自室に向かった。


萌葱「そういえば、なんでみんな遥さんを知ってるの?」

珊瑚「萌葱が旅行に行った日に来て宴会になったの。」

夜花子「ママ達の先輩って聞いたわ。」

蒼「あれで32才とか合法ロリよね!」

桔梗「あたちお風呂で裸見て驚いた!お肌スベスベ!」

茜「オレよりオッパイ小さいしインモー無かったもんな!」

萌葱はスマホの写真を思い出し、「女の体って凄いなぁ」とわが身のことながら改めて思った。


「おい、この酔っ払い!報告に来たんじゃないのか!」

残り1/4になった、十四代の一升瓶を大切に抱えながら、狼牙は遥を睨みつけた。


「やだわ、狼牙くんそんなに怖い顔しないでよ。私の婚約祝いだと思えば安いものじゃない。」

「ええ!婚約!鹿島さんですか?!」

萌葱は驚き半分、嬉しさ半分で身を乗り出す。

遥は二ヒヒと笑いながら「あたりー!」と答えると、その日のやりとりを克明に語った。


「子宮姦が決定打になったんですね。」

「そうなのよ!まさか入るなんて思わないじゃない!

容赦なく射精されてパンパンになったのが分かったわ。

その後、子宮を引きずり出されて、オナホ代わりに手でしごかれたの!

あんな絶頂はもう2度味わえないわ。

あなた達も狼牙くんにしてもらうといいわよ。」

蒼の喉がゴクリと動き、尻がプルプルと震えている。

興奮で鼻息荒く、狼牙を見ると手でバッテンを作っていた。


「俺にはそういう性癖は無い、他を当たれ。

つか、それができたのは、井上さんと鹿島さん限定じゃないですか?

普通は入りませんよ。」

「なるほど、言われてみればそうかもね。」

遥は体の相性が最高の男と結ばれたのかとあっさりと納得した。


「では本題に入ります!」

遥の顔が引き締まり、背筋がピンと伸びた。


「学園売春組織の実働部隊が立件されました。

今後の取り調べで罪状が確定しますが、ほぼ有罪として裁判が行われると断言できます。

残念ながら現段階で黒幕を特定できてはいませんが、時間の問題と見ています。

今後のあなた達の活動ですが、来年の3月迄は学園に在籍し、普通の学生として生活をしてください。

私は今月末に退学をして、正規任務に復職します。」


「あのヤクザ達が黒幕ではないのですか?」


「萌葱は気絶していたから見ていないわね。黒幕は別にいます。

ただ、それが人間であるか怪しいところです。

邪神というワードを聞いた事はあるかしら?」


「あるぞ!白虎爺ちゃんが話してた!異世界に関係あるんだろ!」


「なら話は早いわね。私も実際見たから否定しないわ。

邪神に関して、扶桑達が調査を始めています。

警察でも調査を進めますが、全く手掛かりがありません。

もし、あなた達が情報を入手しても単独で動かず、必ず私達に情報を提供することを約束してください。」

六花は真剣な眼差しの遥に気圧され、うんうんと頷いた。


「萌葱、その黒幕判るよー。」

ランプから顔だけ出したゼヒレーテが鼻をクンクンさせて遥を見る。

遥の目は極限まで見開き、顔面蒼白になった。


「お、おば、お化けー!」

座ったまま後ずさりして襖に背をつける。


「どういう事!ゼヒレーテ!」

「あの女に憑依してるねー。まだ完全に影響下にないから、今なら取り除けるよー。やってみるー?」

「捕まえることはできない?!」

「うーん、残りカスが増殖してるだけだから無理ねー。」

「じゃあ、取り除いて!」

「それじゃー、その女裸にしてくださーい。」

六花は言われた通りに素早く遥を裸に剥いて、手足を押さえた。


「ちっこ、ちびってるね。」

桔梗が遥のパンツのシミをクンクン嗅いでいる。

萌葱はランプに気を注入して、ゼヒレーテを顕現させた。


「いやあああ!」

ゼヒレーテを見て、小便をちょろちょろと漏らす遥。

それを見た狼牙が脱衣場からバスタオルを抱えてきた。


「たく!飲み過ぎだ!」

遥の股間にバスタオルを当てると、数枚を尻に敷き辺りを拭き上げた。


「それでは、聖紋を刻みまーす!」

ゼヒレーテの指先が子宮に沿って動くと、光輝く模様が現れる。

すると、遥の体がガクガクと痙攣を始め、股間のバスタオルが盛り上がり、30cmほどの黒光りした陰茎のような触手が蠢いていた。


ゼヒレーテは下半身裸になり、触手に跨り胎に納めると「清浄かつ聖なる光の子宮に帰れ」と詠唱を行う。

遥の腰が三度突き上げるように動くと、プルプルと震え、穏やかな表情になり賢者タイムを迎えた。


「はーい!これでおしまいでーす!ごくろー様でーす!」

触手は完全に失われており、聖紋も消失していた。


「何をしたの?」

「邪な力を浄化して、聖なる力に変えて食べましたー!

これで当分の間、こちらの世界で自由に活動できまーす!

それでは狼牙さん、私にもご飯をくださーい!」

ゼヒレーテは嬉しそうに笑うと狼牙に両手を差し出した。


居間の掃除を狼牙が終えるまでに、ゼヒレーテと遥を慌ただしく風呂に入れると、冷水を浴びせ、遥の賢者タイムを強制終了させる。

パジャマを着せ、居間に戻ると夕食が準備されていた。


今日の献立はエビがたっぷり入ったシーフードカレーライスである。

「カレーは飲み物」と言わんばかりに、あっと言う間に平らげると、お代わりの列を作り鍋を空にする。

空腹を満たし落ち着いたところで報告が再開された。


「波多野 正美さんは現在も自宅療養中ですが、私の症状からすると危険な状態ですね。

ゼヒレーテさんのいう事が真実ならば、黒いガスを吸った者は全員支配下にあると思ったほうがよいですね。萌葱は大丈夫ですか?」


「萌葱は竜の力で邪な力を相殺したねー!人間でも微量であれば、抗体が相殺するから安心ねー!でも正美はとても危ないねー!すぐにでも浄化したほうがイイネー!」


「わかりました。警護の者に知らせて連れてこさせましょう。」

遥は立ち上がり廊下へ出て行った。


「ゼヒレーテ、そのランプの中は別の世界に繋がっているの?」

蒼は先ほどの「こちら世界」に引っ掛かりを覚え質問をした。


「はい、ドリームランドに繋がっていまーす。私の住む世界でーす。」

「どんな所なの?」

「それは答えられませーん。人がそれを知ることは禁忌でーす。」

少し怖い顔をして指でバッテンを作るのを見て蒼は追求を止めた。


「たいへん!正美ちゃんが行方不明よ!」

遥が血相を変えて飛び込んできた。


「はーん!お任せくださーい!邪な力は匂いで判りまーす!」

六花は顔を見合わせると無言で手を重ね合わせる。

そこへ狼牙の手が重ねられた。


「おいおい、君らだけで行かせないぞ。俺も久しぶりに暴れたいんだ。」

狼牙が野性味溢れる顔で口角を上げた。


「家族の無事な帰りを待ってやす。」

制服に着替えた六花と遥、ゼヒレーテ、そして「神威」を着装した狼牙が薄葉の切り火で見送られる。

魔法の絨毯を目一杯広げて、全員が乗り込む。

六花が絨毯に気を送り込むと、高度100mまで急上昇をした。


「私に気を送ってくださーい!」

六花が気を送り込むと、金色に輝き出すゼヒレーテ。

鼻をクンクンさせると、少し渋い顔になった。


「結構な数の邪な力が一か所に向かっていまーす。」

「場所分かる?」

「萌葱、地図ありますかー?」

萌葱はスマホでGoogleMapを開いてゼヒレーテに差し出した。


「おー!便利ですね!場所は・・・ここでーす!」

ゼヒレーテが指示した場所はミスカトニック女子学園であった。


「ここに黒幕がいるんじゃねーか!」

茜が今にも暴れ出しそうな勢いで飛び跳ねた。


「よーし!今夜中に全部片づけちゃおう!行けー!」

萌葱の掛け声で絨毯は最高速度で東京の空を飛翔した。


▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽


絨毯は学園ビルのペントハウス前に着地する。

ウィスキーロックを片手に、ナイラーとのイチャを楽しんでいた四具祖は、突然の訪問者に驚き咽た。


「空爺ちゃん、ナイラー姉ちゃん!お楽しみのところゴメン!」

顔にウィスキーを噴き掛けられたナイラーが唖然としていたが、茜の姿を見ると胎からイチモツを引き抜き、ナイトガウンの襟元を整え茜を迎え入れた。


「どうしたの茜?空を飛んで来るなんて想定外だわ!」

茜を抱き抱えると、クルクルと回り顔を押し付ける。

茜は噴き掛けられたウィスキーをペロペロと舐め尽くした。


「うめえ!じゃなくて!空爺ちゃん!黒幕がここにいる!

そんで、操られた奴らがここに集まってくる!

オレらはそいつらぶっ飛ばす!」

四具祖とナイラーは茜の言わんとすることを理解して気を引き締めた。


「理解したぞ、茜!儂らも暴れていいか?!」

「あったり前だろ!ここは爺ちゃんのウチだ!」

四具祖はナイラーごと茜を抱きしめた。


「あら!あら、あら、あら!」

ゼヒレーテが四具祖とナイラーを見て急接近してきた。


「ふーん、よく正体を隠して紛れ込んだものねー。」

ゼヒレーテの姿を見て、四具祖とナイラーが固まった。


「あらー!そんなに緊張しなくてもいいですよー!

あなた方から邪な力を感じませーん!不思議ですねー!」

ゼヒレーテは3人の周りをグルグル回って首を傾げた。


「ゼヒレーテ!爺ちゃんと姉ちゃんはいい奴だ!いじめるなよ!」

「はーい!分かってますよー!」

四具祖とナイラーは、ゼヒレーテから発せられる波動に、理解できない恐怖を感じ心底怯えていたが、茜の一言で雰囲気の変わったゼヒレーテに安堵して息を吐きだした。


「ゼヒレーテ!黒幕の位置分かった?!」

「はーい、萌葱!この真下に居まーす!」

ゼヒレーテは床にしゃがんで鼻をクンクンさせて指差した。


「まさか!この下は校長室だ!千尋が黒幕だということか!」

「そうでーす!邪な力の匂いがプンプンしまーす!」

四具祖は悲痛な表情になり項垂れ、ナイラーと茜に抱きしめられた。


「ゼヒレーテ、あなたの浄化を広範囲に作用させることはできる?

例えばこのビル全体とか?!」

「ハーイ!できますよー!だけどひとりじゃ無理でーす!

サポートが必要でーす!」

萌葱は少し考えてから指示を出した。


「夜花子、珊瑚、ゼヒレーテのサポートよろしく。

狼牙さん、3人の護衛をお願いします。多分こっちの狙いがばれたら集中攻撃されると思うから狼牙さんが適任だよ。


蒼は理事長とナイラーさんとで1階で防衛線張って守って。

私と茜、桔梗で校長室に殴り込みをかける。

桔梗は私達のサポートに徹して。


遥さん、絨毯を預けます。なるべくたくさんの応援を集めて、拘束してビル内に放り込んでください。

但し、銃の使用は無しで。

致命傷を受けるとガスを放出すると思います。

それでは各自の健闘を祈ります!別れ!」

誰も萌葱の指示に反対する者は無く、与えられた役目をこなすべく動いた。

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