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六花と槍の物語  作者: hiddenkai
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第48話 学園編⑨ 茜、初めての眠れない夜を過ごす

職員室フロアを通り抜け、目的の会議室に向かってスタスタと歩く茜。

改めて通路を見渡すと、あちらこちらにセンサー複合カメラが、死角を作らないように、隠されて設置されているのが分かる。

会議室にさしかかる前に聴覚を強化して、ゆっくりと通り過ぎたが何も聞こえてこなかった。


「室内でのトラブルを知らせるため、中の音は表に聞こえやすい設計になっております。逆に外からの音は防音しますよ。」

ナイラーが説明してくれた。


内部を覗ける窓は見当たらない。

茜は女子トイレに入り天井を見上げ、点検口を見つけるとモップの柄でトントンと鍵を叩き壊して、中に潜り込んだ。


スマホのライトを頼りに、思ったより広い天井裏を慎重に歩く。

強化された聴覚が先ほどの会議室内部辺りから、女の喘ぎ声を拾う。

茜は一番良く聞こえる位置まで進むと、スマホで録音を始めた。


「どうだ矢吹!多湖のチン〇なんて比べものにならないだろが!」

「は、はい!比べものになりません!おっきい!南雲様のチン〇おっきい!あんなちっさいチン〇いらない!」

「ほら、上の口がサボってるぞ!」

「蓮田様、もがっ、うごえ、おぼ、おぼ」

明らかに3人で行為を行っている音声が1時間ほど続いた。


「俺たちは帰るからな、ちゃんと掃除をしておくんだぞ!てっ、聞こえねーか!だらしない格好で気絶しやがって!」

ドアが閉まる音がして、男達の声が聞こえなくなると、茜は点検口を開いて頭を突き出す。

どうやら会議室の内部で仕切られた部屋の一室であるらしい。

下を見るとソファーの上で矢吹が失神している。

飛び降り周りを見回すと、シャツとスカート、下着が散乱し、ソファー前の床が潮でビチャビチャに濡れていた。


体にマジックで浮気クソビッ〇、牝奴〇、肉便〇、〇ンポ狂、ヤリマ〇、ケツマン〇開発済、多湖以外専用中出しマン〇、淫〇孕み袋〇絶2回と落書きされ、陰毛が全て剃り落とされている。

顔と髪が体液にまみれ、半開きの口からはヨダレと体液が溢れ出て、だらしなく開いた股間は空洞のように広がり、大量の体液がゴポッと音を立てて流れ出ていた。


茜は矢吹の痴態を写メすると、室内と天井を確認して時折シャッターを押し、仕切り部屋から出る。

部屋の外の大きなテーブルの上に、女物のスーツの上着がありIDは矢吹のものであった。

IDが見えるように写メを撮ると、仕切り部屋の天井点検口から女子トイレに戻っていった。




理事長室に戻ると、髪を乱し、額に汗を浮かべ、息を切らしたナイラーがフロアで出迎える。

茜がナイラーに近づき顔をじっと見つめ、クンクンと鼻を利かせた。


(汗で化粧が落ちたのか、なんか肌が艶々してるぞ。それに空爺ちゃんの匂いがプンプンするぞ。空爺ちゃんはホモなのか?違う!微かに女の匂いがする!)


「おっちゃんかと思ってたけど、おばちゃんなのか!」

「おば?!せめてお姉さんと呼んで!まだ独身なのよ!」

「悪い!ねえちゃん、ボタンがずれてるぞ!」

はっとしてシャツのボタンを確認すると、急いでかけ直す。


「おっぱいが全然ないぞ。蒼より平らだな。」

「私はね、うーん、もういいか!見せちゃえ!」

そう言うと、下半身裸になり茜に見せた。


「あれ?チンコ付いてる。」

「驚かないでね。」

後を向き、剥き出しのお尻を突き出した。


「あれ?マンコ付いてる。」

茜は赤く腫れた薄い小陰唇と、ぽっかり空いた膣口から愛液が流れ落ちるの見た。


「あなた、あまり驚かないのね。面白くないわよ。

普通のJKなら10回は悲鳴を上げるわよ。

私はね半陰陽なの。男女の性器が付いてるのよ。」

「すげえ!両方楽しめるのか!

マンコイキ気持ちいいけど、チンコでイクってどんな感じなんだ!

マンコでイクのとどれだけ違うんだ!」

「あなた処女じゃないの?!私が驚いたわ!」

「もしかして最中だったか?」

「そうね、理事長、中々イカないから。一度中断すると結構キツイものがあるのよね。」

茜は腰をマッサージするナイラーを見て、治癒と回復を施した。


「うわっ、気持ちいい!この間もお世話になったけど便利な力ね。」

「ねえちゃん、毎度お邪魔するのも悪いからLINE交換しようぜ。」

茜がスマホを取り出すとQRコードを表示する。

お互い友達登録すると、メッセージを送って確認を済ませた。


「あなたみたいな若い女の子とLINEなんて初めてよ。」

ナイラーはすっかり女性口調になり茜と会話を続ける。


「よろしくな!なんで男のフリしてるんだ?!」

「この姿の方が男に舐められないでしょう。」

「そうなのか?女の方が優しくされてお得じゃないのか?」

「それは20代まで。」

「そうなのか。これからはここに来る前にSEXしてないか確認するよ。」

「あなたストレートなのね。」

「また明日、部活が終わったら来る!じゃあな!」

「はい、また明日。」

ナイラーはエレベーターのドアが閉まり切る迄、手を振り続けた。




剣道部では引き続き茜に剣道なんたるやの講座が行われていた。


「なあ先生、矢吹先生の何が好きなんだ。」

「毎度のことながら心臓に悪い質問をするなぁ。」

「真面目に聞いてる。」

「真面目か!ならば答えるしかあるまい。顔が好きだ!一目ぼれしたからな!優しい、気遣いができる、貞淑だ!実は俺が初めての男だ。内緒だぞ。派手な生活を好まない!男を立てる!それからな」

「もういいよ。べた惚れなのが分かった。」

「そうか、これからが本番なんだがな。」

「矢吹先生のLINE教えてくれよ。」

「なんでだ?」

「友達になりたい。じゃだめか?」

「友達かぁ、先生を友達扱いするのはどうなんだ?」

「なんだよ、オレと多湖先生は友達じゃんかよ。」

「えっ?俺は茜と友達なのか?」

「違ったか?」

「そうか、そうだな!分った教えよう!」

多湖の素振りの速度が少しばかり早くなった。


部活動が終わり、矢吹のLINE IDを教えて貰い、多湖から矢吹に友達登録の了承を伝えるが一向に既読が付かなかった。


「きっと忙しいのだろう。」

しゅんとする多湖を見て、矢吹の事を言ってしまいたくなる衝動に駆られるが、グッと我慢する。

ほどなくして寿子と康子が現れ、地下駐車場で恒例の「また明日」が行われる。寿子は「また明日」を心待ちしているようで、大人用の紙おむつを履いてきている。

無事「また明日」を済ませて、ナイラーに「今から行く」とLINEを送ると、すぐに「いつでもどうぞ」と返信が返ってきた。


「これはまた、派手にやらかしているものだな。」

写メと録音を見聞きした四具祖は、眉間にシワを寄せて茶を飲み干した。


「こいつら何とかできないのか?」

「茜ちゃん、はっきり言えば何もできない。

生徒と行為をしようものなら一発懲戒処分だが、相手は成人女性であり、双方独身者となると個人の恋愛問題だ。

いくら矢吹が多湖のフィアンセとはいえ、法的にはたいした効力を持たない。それに録音を聞く限り、脅迫や薬物使用の疑いは無いことから、矢吹は相応の判断力を持ち自らの意志で対応している。

それでもできる事と言えば、会議室の使用禁止とそれとなく本人達に注意を与えることくらいだなあ。

そもそもこれらの写メや録音が証拠にできんからな。」

茜の隠密行動で得た証拠だけに公表はできないし、学園側が教師のプライバシーの問題に立ち入る事は断じて避けたい。


「まだ、こ奴らが生徒売春に関わっていないとも言い切れない。

どこで点と点が繋がるか分からないからね。

取りあえず学園内で発生している事件として、儂から校長に報告をするよ。監視システム妨害の疑いもあるからね。

元気を出しておくれ茜ちゃん!

そうだ、儂と手合わせをして鬱憤を晴らすのはどうかな?」

「悪いけどそんな気になれない。帰る。」

茜は肩を落としてトボトボとエレベーターに乗り込んだ。




その夜、茜は皆が寝静まってからひとり居間で薄葉を呼んだ。

薄葉が現れると、飛びついてしがみ付き胸に顔を埋める。

薄葉は茜を抱きしめるとしゃがみ、幼子を慰めるように頭を撫でた。


「どうしたの茜、今日はずっと元気がありんせんね。」

「先生のフィアンセが内緒で浮気をしてるんだよ。

オレ浮気の事を先生に話すか迷ってる。

でもさ話したところで先生が傷つくだけだ。

これってオレの自己満足だよな。どうしたらいいか分かんない。」

意外な茜の告白に薄葉は驚きを隠せなかったが、それ以上に男女の色恋で悩む姿に喜びを感じた。


「茜は本当に優しい子でありんすね。

そうでありんすね、素人の女が好きな男以外に股を開くのはそう珍しいことではありんせん。

男は女に夢ばかり見ちまうロマンチストが多うござりんすからね。

女にしたら面倒くさい固定観念でしばりつけようとしんす。

でもね同じ人間なのでありんすから目移りしても仕方ありんせんことでありんす。

男だって美人にすり寄られたらチンポをおっ立てるくせにね。」

薄葉が中指をピン!と立てる仕草に、茜が笑みをこぼした。


「それはさておき、淫乱の気を持つ女は案外多いのでありんすよ。

普段は常識や貞操観念で封じ込めてやすが、そういう女のタガをうまいこと外す男と出会っちまったら、理性で欲を押さえることは不可能でありんす。本能なのでありんすから。

先生はフィアンセのタガを外すことができのうござりんしたね。

それはもう縁がのうござりんしたと諦めて、次に行くのが本人にとって一番の幸せな選択だと思いんす。

わっちは茜が、先生に選択肢を与える手伝いをする、そのくらいの気持ちで伝えてあげるのが良いと思いんす。」

茜は薄葉の胸に顔を埋め小さく頷きながら、とても弱い声で呟き始めた。


「それで先生がすごく傷ついたらオレは悲しい。」

「先生が好きなんでありんすか?」

「ちょっと違う。狼牙みたいに好きという気持ちじゃない。」

「お友達として好きということでありんすか?」

「そうかな、そうかも。」

「なら、傷ついたお友達を茜が慰めてあげなんし。

色恋抜きで、自分の胸で泣く男を慰める事ができれば、女として一人前の証拠でありんすよ。」

「オレにできるかな?」

「何のために乳房とオメコが付いていると思っているのでありんすか?自信を持ちなんし。茜はそんじょそこらの量産女子ではありんせん。」

「よし!やるだけやってみる!ありがとう薄葉かーちゃん!」

茜は一大決心をして、自分の部屋に戻るとLINEを開き、矢吹に痴態写真を送信する。夜中にも関わらず直ぐに既読が付き、LINE電話がかかってきた。


「あなた、誰ですか?こんな悪戯やめてください!」

「オレは朱殷と言います。学園の1年生です。」

矢吹は電話の相手が女の子と知り警戒心を強めた。


「生徒という証拠はありますか?」

「明日、18時にカフェテリアに行く。詳しいことはその時に話す。」

それだけ言うと電話を切った。


その日、何度も何度も伝えるべき言葉を考えながら、眠れぬ夜を過ごした。

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