第34話 丑三つ時の来訪者~花魁の幽霊?!~
時刻は21時、雌ゴリラは狼牙からの定時報告を待っているが一向に連絡が無い。
電話、LINEで連絡をするが繋がらない、既読が付かない。
疲れて寝てしまったかと思い、諦めようとした時、山城が慌ててスマホをミラーリングして大画面プロジェクターに映し出した。
「これ、ベイビーよね!間違いない!」
3人の少女が白人と黒人の大柄な男2人を見事な連携で瞬殺する様子が映し出された。
「萌葱!珊瑚!蒼!何?!何事?!」
扶桑が手にしたグラスをテーブルに置くとスクリーンに這って近づいた。
「見事な連携ね。体格差のある相手には理想的な立ち回りだわ。」
「うむ流石だ、特訓した甲斐があったな。はて、こいつらネイビーシールズで見かけたな。
かなり格闘戦技術があったと記憶しているが。」
陸奥と伊勢がニッコリしながら、満足気に頷く。
次に映し出された動画は茜と桔梗のものだった。
「ああ、危ない!ブランコが1回転しそうだぞ!」
「きゃあ、そこで飛ぶの!見事な着地だけど、パンツ丸見えよぉ!」
日向と山城は、子供がブランコで危ない遊びをしているのを目撃したような反応をして、ハラハラしていた。
ブランコがありえない角度で漕がれている。
ほぼ垂直まで漕ぎ上がると巧みな体重移動で勢いを殺すことなく、ブランコの振り子運動を止めない。
そして、勢いが最高になるとスキージャンプのように45度の角度で宙に飛ぶ。
5秒の滞空時間を経て地面に見事に着地を決めた。
なお、双方ともヒラヒラのミニスカートでパンツが丸見えになる。
茜は白のシースルーで桔梗はウサギママの綿パンツだった。
そして、問題の動画が映し出される。
刃物を持ったヤクザとの抗争にしか見えない映像であった。
「まずいな、ここで地元と因縁がつくと今後の活動に影響が出るな。」
日向はすぐに職場に電話をすると、この時間にも関わらず課長が出た。
「帰ろうとしたら上野署のマル暴さんから、お前のとこの若いのとおチビさん達の身元照会案件が来たんだよ。まあ、身元判明したから後はキツイお叱りで釈放されると思うが、正当防衛にしてもヤリ過ぎは否めないな。
マル暴さん達は大量検挙とハジキの所持で家宅捜索できるってんで大喜びだがな。
あの組は潰されるのは確定だが、系列が面倒くさいぞ。」
「日本の暴力団ならいくらでも手段はあります。ご迷惑おかけしました。ありがとうございました。」
「お前さんからそんな素直な詫びが入るとは驚いた!じゃ元気でな!」
スマホに向かって頭を下げ通話を切ると話の内容を皆に伝えた。
「父さんに相談するわ。後援会に会長さんがいるから何とかなるでしょう。」
山城は早速父親に電話をして経緯を説明した。
「蛟龍会の件で恩を売ったから問題無かろう。それより次はいつ帰ってくるんだい?お父さんは寂し」
山城は無常にも電話を切り、手を打った事を皆に伝えた。
無事、暖かいコンビニ弁当を食べ、暴力団組員と変わらない強面の刑事にお説教をされ、パトカーで送られ帰宅した頃には日を跨いでいた。
六花は眠い目をこすりながらもシャワーを浴びて自室へと戻っていく。
狼牙はバッテリー切れスマホを充電すると畳に寝転がり溜息を吐いた。
「初日からこの騒ぎか。先が思いやられるな。」
気を取り直してスマホの電源を入れるとLINEの着信履歴が数十行に渡って表示される。
雌ゴリラのグループを開くとすぐにビデオ通話の着信が入った。
「狼牙くん、お疲れー!初日から派手にやってるね!ベイビー達に変わりはない!」
酔っているのかハイテンションの長門が画面に表示された。
狼牙「変わりどころか元気すぎてとんでもない目に合ったよ。」
山城「なに?もう音を上げてるの?あの子らはこの程度で収まらないわよ!」
陸奥「何が原因で暴力団と抗争になったのかな?」
狼牙「それは俺が知りたいよ!弁当買いに行ってる間の出来事だからな!」
日向「大方ナンパされたが相手にされない男が逆上したのではないか?」
伊勢「言えるな!うちらの子は可愛いからな!あとネイビーシールズによく勝ったと褒めてやってくれ。」
扶桑「後腐れがないように手を回したから安心して東京生活を楽しんでね!今日は疲れたでしょう、ゆっくり休んでね!お休みー!」
通話を終了すると気力の尽きた体に克を入れ風呂場に向かった。
草木も眠る丑三つ時、ベッドに横たわる狼牙の上に白いモヤが立ち上る。
モヤは徐々に人の形になり、やがて豪華絢爛な和服を着た女になる。
女は髪を複雑に結い上げ、顔はけばけばしい化粧をしている。
切れ長の目、通った鼻筋、紅が塗られた妖艶な唇、和服を着ていても豊満とわかる乳房、その姿は遊女ではあるがただの遊女でない。
まさに花魁と言って間違いのない艶姿であった。
花魁は狼牙に跨り、うっとりとした表情で寝顔を見つめている。
白く長い華奢な指が顔の輪郭を撫で、唇に指先を這わした。
「ほんに間夫い男でありんす。」
欲情した瞳と漏れ出る熱い吐息が、花魁の狼牙に対する感情を如実に表現している。
我慢の限界に達したのか狼牙の顔中に口付けをした後、指先で唇を開くと自分の唇を重ね舌を差し込み舐り始める。
長い時間、グチャグチャと淫らな音をさせ唇を離すと、30cm程のテラテラとした長く深紅の舌が引き抜かれた。
「ああ、甘露でありんすぇ。もっとおくんなさいまんし。」
狼牙のパンツを引き下げると、一物を見てホーと息を吐く。
「なんて大きゅうまらでござりんす。」
手に取ると愛おしいそうに頬ずりをする。
そして余さず口に頬張り舌を絡ませ舐り上げた。
「もう我慢できんせん!」
誇張した一物を一気に胎に迎え入れ、嬌声を上げると尻を激しくグラインドさせた。
狼牙は六花の誰かが来て、いたづらをしていると思い放置していたが、舌を喉奥まで差し込まれ異常事態と気付くが、体が金縛りに合い動かない。
目蓋さえ開けられない状態に動揺した。
(これは心霊現象というやつなのか?!)
喉奥を散々なぶられ意識が朦朧としてくる。
女達はよくこんなことに耐えられるなと漠然と考える。
舌が引き抜かれ生温い空気が肺に流れ込んだ。
必死に腹筋を動かし呼吸を整えていると、パンツを脱がされたことを感じる。
生暖かい感触と陰茎に絡み着くモノの、とんでもない快感で脳が完全に覚醒した。
今まで味わった事の無い挿入感と女の嬌声が聞こえると、体を拘束する力が弱まるのを感じる。
身体強化を発動させると体の自由を取り戻し、目蓋を開く。
「うわあああ!」
狼牙は思わず悲鳴をあげる。
暗闇に浮かぶ金色に輝く一対の目が狼牙を見てニヤリと笑った。
「な!なんだー!!」
スピーカーから叫び声が大音量で流れ、茜が驚き飛び起きる。
六花全員が起こされ、すぐさま一階の狼牙の部屋に向かった。
「旦那様!何事ですか?!」
真っ先に夜花子が飛び込み、部屋の明かりをつける。
ベッドの上で全裸になり、あわあわしている狼牙を見つけた。
「なんかいる!俺の上で何かが腰を振ってる!」
見ると一物が、激しく起きたり寝たりの運動をしていた。
「狼牙さんが動かしているのではないの?」
「違うんだ萌葱!ダメだ!耐えられん!」
一物の先から精液が二度三度と放出されると空中で止まった。
「ええ!」
六花が驚きの声を上げると、精液が消え、一物が解放されたように腹の上で動かなくなる。
そして、六花は女の嘲り笑う声を聞いた。
「小娘の青いぼぼなど敵ではありんせん。」
その声を聞いた六花は恐怖心ではなく、闘争心が沸き上がった。
蒼「つまり、幽霊にレイプされたという訳だな。」
珊瑚「実体が無いのにレイプできるの?」
夜花子「外国ではそういう報告が実際ある。らしい。」
茜「でもさ、実際現場見たわけだし。」
萌葱「幽霊って捕まえることができるのかしら?」
桔梗「狼牙さん幽霊さんとSEX気持ち良かった?」
桔梗の質問に空気が固まった。
珊瑚「そう言えば耐えられないとか言ってましたよね。」
蒼「私達相手だと全員として、射精1回ですが?」
夜花子「待って待って!不可抗力よ!責めるのは違うわ!」
茜「狼牙はオレたちを満足させる為にがんばってるんだよ。」
萌葱「そうよね。でも何かモヤモヤする。」
桔梗「狼牙さん、あたちと幽霊さんのマ〇コ、どっちが気持ちいいでちか?」
再び空気が凍り付いた。
「落ち着け、そもそもお〇んこに優劣は無い!あるのはテクニックだけだ!あの幽霊のテクニックは今まで経験した事のないものだ!次は絶対負けん!」
顔中に紅のキスマークを付けた狼牙の言葉に、いまいち説得力を感じられない六花だった。
翌朝、10時に遅めの朝食を食べる。
午前4時に二度寝する事になり、幽霊の再来を警戒して、全員で狼牙の部屋で雑魚寝をしたが、何事も無く午前9時に目覚め今に至る。
「花やしき行きたいよー!」
茜と桔梗が仰向けになり、手足をばたつかせていた。
「生活必需品が全て揃っていないからな。君らも足りないものがたくさんあるだろう。今日は買い出しだ。花やしきは明日行こう、約束するよ。」
狼牙に諭され、指切りげんまんをして明日の約束を取り付け、二人は大人しくなった。
狼牙が離れた駐車場にハイエースを取りに行く間、六花は玄関で待つことにした。
「昨日の幽霊、ぼぼって言ってたけど何のことだ?」
「オマン〇のことよ。関東では一般的にオマン〇だけど、関西だとオメ〇と言うわね。地方で色んな呼び方があるけど、面白いのは沖縄のホウミかしら。四国だとオチャン〇なんて呼ぶ地方もあるわね。」
蒼のエロ雑学の本領が発揮され、茜はへーホーと感心した。
「ちゃんこ鍋ってオマン〇の鍋なの?美味しいのかちら?」
各々が鍋で煮られるオマン〇を想像して微妙な顔になる。
「あまり美味しそうじゃないわね。」
珊瑚がぼそりと呟くと、皆が揃って頷いた。
「そうだ、今日の夕飯はちゃんこ鍋を作って貰おうぜ!」
「茜の意見に賛成!まだ食べたことないし興味ある!」
萌葱の言葉に桔梗が真っ青になって股を押さえた。
「あたちのオマン〇美味しくないよ!」
「えー桔梗のオマン〇が一番美味しそうじゃん!」
蒼は桔梗を抱きしめるとキャハハと笑い声をあげた。




