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六花と槍の物語  作者: hiddenkai
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第22話 雪山の修学旅行 ⑧

夜花子を落ち着かせる為に、取り敢えず多目的トイレに逃げ込んだが、ここでコトを致す訳にもいかず、狼牙は困りはてる。

抱きしめ、頭や背中を撫で、愛の言葉を囁くが一向に夜花子のメンタルは回復しない。

それどころか益々悪化していく一方であった。


「わっちを愛しているなら今すぐ抱いて。」

「どうしてダメなの?ママ達ならいいの?!」

「どうせわっちはママ達の代わりなのね?!」

「もうだめなの?!でも、でも嫌いにならないで!」

「わっちを好きでないなら、触らないで!いっそのこと殺して!」

拒絶を言いながら狼牙にしがみつき、爪を立て、噛みつく。

狼牙の足に股間を絡ませ擦りつける度に、粘液がクチャと音を立てる。


「夜花子、クルマに戻るぞ。ここでするのはダメだ、我慢できるな。」

返事を待つことなく夜花子を抱き上げる。

擦り付けられた部分がグショグショになり糸を引く。

スカートの股間部分がお漏らしをしたかのように湿っている。

ままよ、扉を開くと駐車場に向かって駆けだした。




「狼牙くん、これは忠告よ。心して聞いてね。

彼女達は本当の親から愛されずに育ったわ。

だからとても愛情に飢えているの。

特に父親からの愛情を知らない彼女達にとって、狼牙くんは特別な存在になるかも知れない。

今は肉親以上の絆のある親友達と一緒だから、心の平衡を保てているけど、もし彼女達と一線を越えてしまったら覚悟しなさい。

彼女達は狼牙くんからの愛情を貪欲に貪り尽くそうとするわよ。

でもそうなってしまったら無条件で全て受け入れてね。

狼牙くんに拒否権はないわ。

それが、彼女達の恋人であり父親になるということ。

こじらせると生死に関わる問題になるわよ。

脅しじゃないわよ、思春期の女の子は荒ぶる幼子なの、男には理解できないモンスターなのよ。

できれば何事もないことを祈るわ。」

狼牙は走りながら、少女達を預かる前に聞いた、主人達の忠告を思い出した。


(認識が甘かった、失敗した。

女はおだてて、笑顔を振りまいていれば大人しくなると思い込んでいた。

荒ぶる幼子、モンスター、なるほど言葉が通じない。

俺が主人達と出会ったのは、彼女らが成人になってからだ。

成人前の女性はこうも違うものなのか?

くそっ!これからどうすりゃいいんだ!)

メンヘラの恐ろしさを身を以て知り、身震いする狼牙だった。


車内に入るなり夜花子は狼牙を求めて狂人と化する。

逆レイプ同然に全ての求めに応じさせ避妊せずに体を重ね、幾度も胎内で果てることを強要する。

狼牙は夜花子が妊娠しない事を心から願った。




道場の看板を担いだ5人が意気揚々とクルマへ戻って来ると、寝息を立てる夜花子と、その手を握るやつれた狼牙が待っていた。


「すまんが、誰か夜花子の手を握ってやってくれ。」

どうやら手を離すと癇癪かんしゃくを起こすらしいと説明される。


「夜花子が癇癪かんしゃく?そんなの見た事ないよ。」

へえと夜花子の顔を覗き込む5人の鼻がひくひくと動いた。


「これ、なんの匂い?」

茜が夜花子の口元をクンクンする。

ハッとする珊瑚と桔梗が茜を引き離して、チョコとポテチを同時に口に放り込んだ。


「あたしと桔梗が手を握るからさ!茜はこっち!」

夜花子の両隣に二人が座ると、夜花子の頭にブランケットを被せた。


「ほら、明るいと起きちゃうじゃん!」

「や、夜花子ちゃん、あたちに寄りかかろうね。」

桔梗が夜花子の頭を胸に抱き寄せる。


萌葱と蒼は狼牙に看板の件を簡単に説明して、エアコンを外気交換にするように勧めると、狼狽しつつエアコンを操作する。

時刻は午後19時50分、クルマは山荘を目指して走りだした。


山荘に帰り着くと少女達は二組に分かれて行動を始める。

萌葱、茜、蒼は看板とゲーセンの収穫品を持って2階へ上がり、珊瑚と桔梗は夢うつつの夜花子を風呂へ連れて行った。


「うわっ!どんだけ中出ししたのよ!」

ショーツを脱がすと、ドロッと流れ落ちてくる大量の精液に、ドン引きする珊瑚。


「髪の毛の先もカピカピ。なにしたのかちら。」

塊になった髪をほぐした指先の匂いを嗅ぐ桔梗。


「茜達が来る前にさっさと洗い流そう。」

ぼーとする夜花子に肩を貸して浴室に連れていく珊瑚の後を、滴り落ちる精液を拭き取りながら桔梗が続いた。


二人して夜花子をワッシャワッシャと洗うが、夜花子の反応は薄くされるがままになっていた。


「中を洗わないとね。夜花子!起きなさい!夜花子!」

「だめだよぉ、反応ないよぉ。」

水を掛けてみたが、体がビクンとするだけで目は虚ろなままだ。


「うーん!しょうがない!桔梗、シーシーさせて。」

「わかった。うんしょ!」

両足を開いた格好で持ち上げると、指で掻き出そうとする珊瑚を桔梗が止めた。


「珊瑚ちゃん、お水で流す方が早いよ。

指入れて中を引っ掻くとすっごいしみるの。

シャワーの頭を外して、先っぽを入れてジャーっとすればすぐ終わるよ。

それとね、お湯かけるとセーシ固まっちゃうから、すっごいぬるま湯にするの。

そうするとね、お水と一緒に流れて排水口にも溜まらないよ。」

「へえ、そうなんだ。もっと早く知りたかったよ。

お尻から搔き出す時苦労したのよ。」

「へへ、「経験者はかたる」でちよ。」

桔梗のアドバイス通り、シャワーヘッドを外し、先端を膣内に潜り込ませ、温い水程度の水流で容易に洗浄が完了した。


「よし、洗浄完了!もう、こいつは湯舟に漬けとこ。」

二人で湯舟に運ぶと、沈まないように傾斜する浅瀬に転がした。


「さて、念のため洗い場の掃除しょっか。」

洗い場をたわしでシャカシャカした後、水シャワーで流す。

ぬるぬるがない事を確認して、自らを洗い夜花子の脇に腰を下ろした。


「珊瑚、桔梗、ありがと。」

目に光を取り戻した夜花子が涙を流しながら礼を告げる。


「もう大丈夫?」

桔梗の問いかけに夜花子は黙って頷くと、湯をすくい顔をバシャバシャと洗いニッと笑った。




少女達が寝静まった深夜、狼牙は主人達に夜花子の精神状態について相談をしていた。


「はあ、メンヘラ発症しちゃったね。」

「だ・か・ら!忠告したよね!

狼牙くんは自分がイケメンだから、何とでもなると思ってたんじゃない!

大人の理屈なんか通用する相手じゃないのよ!」

山城がため息をつき、長門が目を吊り上げて糾弾するのを、狼牙は尻尾を丸める犬のように大人しく聞いていた。


「やっちまったもんは仕方ない。

これ以上悪化させない方向で話を進めよう。

最悪なのは、ヤリマンビッチ暗黒面堕ちだ。

狼牙、とにかく愛情を持って接しろ。

あと、2か月なんとか持ち堪えろ。

こちらに戻れば私達が何とかする。」

伊勢の言葉に少し救われた気持ちになる。


「明日、病院でアフターピル処方してもらって。

症状を聞く限りスキンじゃだめそうだから、ピルで避妊してください。

あまり好ましくないけど仕方ありません。

狼牙くん、夜花子ちゃんの精神は今後大きく変わると思います。

私達が暗黒面に堕ちないように導くから、夜花子ちゃんの精神が成熟するまでは、何があっても手を離しちゃだめよ。」

山城の願いに頷き、通信を切ると天を仰いで目頭を押さえた。


翌日、狼牙は夜花子を病院へ連れて行くことを告げる。

珊瑚と桔梗が付き添い、山を下りて行った。


留守番になった萌葱、茜、蒼はネット授業を受けた後、作り置きの昼食を食べ、手分けして掃除・洗濯を終わらせる。

自由時間になり、蒼が昨日着用していたチャイナドレスの修復を始めると、二人も繕い物を持ってきて裁縫を始めた。


「あたしら裁縫は得意だよな。」

茜がショーツのほつれをチクチクと手際よく縫い合わせる。


「まあ、手持ちの服が少なかったし、女子として穴の空いた服を着続けるわけにもいかないしね。」

萌葱はジャージの穴を塞ぐように縫い合わせる。


「レースや端切れ貰ってよく服のモデルチェンジしたっけか。」

蒼はドレスの修復を終えると、次の繕い物を手にしてチクチクし始める。

他愛もない話をしながら、裁縫の時間がゆっくりと過ぎて行く。

やがてクルマのエンジン音が聞こえてくると、繕い物を片付け玄関に出迎えに向かった。


「実は今日、節分の日でした!」

「そして、豆撒きをする事になりました!」

「夜ごはんは恵方巻でち!」

すっかり元気を取り戻した夜花子が落花生をテーブルに置く。


「ん?大豆じゃないの?」

萌葱が落花生をつまみ上げパキッと割り口に頬張る。


「ダメだよ萌葱ちゃん!まだ食べちゃダメ!」

桔梗が口をとがらせ手でバッテンを作る。


「こっちは落花生を撒くんだって、びっくりだよね。」

「なんでも雪の上に撒いても見つけやすいからだって。」

茜と蒼が大きいマスを持ってきて、落花生を分け始める。

7つのマスに落花生を分け終える頃、狼牙がダイニングに戻ってきた。

夜花子はマスを二つ持つと狼牙の元へ向かい、一つ手渡すと狼牙の腕に絡みつきニコニコと笑う。


「それじゃ始めようか!せーの!」

「鬼は外!福は家!」

山荘に少女達の元気な声が響き渡り、落花生が宙を飛んだ。


「今年の恵方はこっち!」

珊瑚が指差した方向に皆が顔を向けた。


「恵方巻ルールその1!黙って食べる。その2!丸まる1本いただく。

ルールを破ると「よい縁が切れる」「幸運が途切れる」から十分注意してね!準備はいい!始めー!」

珊瑚の号令で無言の食事が始まった。


萌葱が口の大きさ以上の太巻きをじーっと見つめている。

そして何かを閃き、手のひらに気を集めるとムニュと太巻きを握りしめ、半分の太さに圧縮してかぶり付いた。

もぐもぐと咀嚼するが中々飲み込めずに首を傾げた。


茜は太巻きを縦に持つと、端から齧りながら回転させている。

決して口を離さない器用さに皆が驚いた。


夜花子は太巻きをうっとりと眺め、何かを連想している。

太巻きに頬ずりをしてキスをすると、天井を向き口と喉の向きを直線にして、太巻きを喉の奥に押し込み、引き抜く動作を始める。

えずき汁でテラテラに黒光りする太巻きを、わざと狼牙に見せつけ、力いっぱい噛みしめる夜花子。

太巻きが千切れるブツンという音に狼牙の血の気が引いた。


その光景を見た珊瑚が、咀嚼中の太巻きをブホッと噴き出す。

鼻から干瓢かんぴょうを垂らして、無言の抗議をする珊瑚を見た桔梗が、飯粒を吹き出し無言で床を転げ回る。


蒼は目の前で起きている惨劇に目を瞑り、ひたすら黙々と太巻きを咀嚼してた。


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