表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
六花と槍の物語  作者: hiddenkai
122/128

第121話 ドリームランド編⑩ 手合わせ

「ああっ!」


クタニドが叫び声を上げる。

2人は光に包まれると姿を変え巨大化した。


「はははっ!これが神の姿になったナイラーか!とても美しく若いぞ!」


「若いは余計です。四具祖も髪がフサフサですよ!」


そこに現れたのは白い光に包まれた若く美しい男女であり、クタニドの触手が驚きで直立していた。


「如何ですかぁ?神の力を取り戻された今、神格を譲る気になったでぇすか?」


「始祖星母よ、なるはやで六花と狼牙の復元を頼む。」


「早くあの子達の笑顔が見たいです。」


「承知したでぇす。では神格をこの子達に降臨させるでぇす。」


ゼヒレーテが降臨のみことのりを唱えると、テラの手から玉が浮かび上がりひとつに融合する。

四具祖とナイラーが光の玉に変わり1つに融合する。

そこにゼヒレーテは今迄鹵獲した外なる神に連なる者の魂を加えた。


「これで外の宇宙の魂は全てお返ししたでぇす。

これからは共に手を取り歩んでいくでぇす。」


「承知した。」


一言返すと2つの玉が融合して人の形に変化する。

現れたのはより優雅で美しく貴賓溢れた両性具有のロッガーロボであった。



「これはまた美しく気高き神が誕生いたしましたね。」


顔を腫らしたオスカルトがそれ以上に顔を腫らしたノーデンスを担ぎ現れ、ロッガーロボを褒め称えた。


「あら、とうとう打ち負かしたのですね。よくやりました。」


ゼヒレーテは息子の勝利に笑みを溢し労った。


空間震が発生して空が割れると、気絶した3巨神と満身創痍星の戦士が現れる。

星の戦士がロッガーロボに外なる神の気を読み取り戦闘態勢をとった。


「やめんか!戦いは終わった!お前らは帰れ!」


ノーデンスの命令に困惑しながらも星の戦士は母星に帰還した。


「もはやこの宇宙であ奴に勝てる者はおらん。」


「勝てる者はいませんが勝つ必要もありません。

あの子達は私達の親友ですもの。」


「そうなのか?なら余と仲直りの仲介をしてくれ。」


「ご自分でされるのが良いかと思います。」


ゼヒレーテにピシャリと断られシュンとしょげる。


「おっちゃん!今迄のことは全部水に流す!仲直りの握手だ!」


ノーデンスは差し出された手を恐々と握る。

するとグイッと引き寄せられ口付けをされた。


「この体になって初めてのキスだ!これで全部チャラな!」


百数十億年振りかの口付けにノーデンスの心が躍動する。

デレデレした顔をゼヒレーテに見られていることも知らずに。


▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽


「神の力はロッガーロボ状態で無ければ発揮できないと思うでぇす。」


合体解除した六花と狼牙はカダス城のゲート前でゼヒレーテから説明を聞いていた。


「何事にも例外はあるでぇす。色々試すのがいいでぇす。

それと夢見人はここでの出来事を忘れるでぇす。

但し六花と狼牙は神になったので覚えてるでぇす。

では六花と狼牙はテラとお話しするでぇす。

四具祖とナイラーは別に話しがあるでぇす。」


六花と狼牙はテラが星母であることを告げられ和気あいあいとなる。


「四具祖とナイラーは死後、八百万の神々として働いて貰うでぇす。

あそこに神がいないので1号・2号でぇす。

夫婦神でぇすねぇ!」


顔を見合わせる2人にゼヒレーテは祝福を贈った。


「末永く・・・永遠にでぇす!お幸せに!でぇす!」


▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽


名残惜しい別れを済ませ現実世界に戻ると、眠り込んでから3時間6分9秒しか経過していなかった。


蒼「まさかウルト〇マンとHするとは思わなんだ。」


茜「喰われたけどな!」


夜花子「宇宙人と初Hがあれだと忘れられないね!」


珊瑚「トラウマよ!下手くそだったし!」


桔梗「挿れて突くだけでち!早漏でち!」


萌葱「戦闘民族だからHするのも命がけなんじゃない?」


狼牙「なるほどな、野生動物と一緒だな。」


作り置きした大学イモで3時のおやつ時間が過ぎていく。

薄葉とお糸は土産話を聞きながらニコニコと笑った。


▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽


四具祖とナイラーは目覚めると寝過ぎで軋む体に悲鳴を上げた。

時計を見ると15時を少し回っていた。


「なんと、16時間寝ておった!」


「どうりで痛いわけですね。」


2人は猛烈な空腹を覚えメイドに食事を用意させる。

すぐに配膳された料理を食べながら、何か凄いことをしていたような気がするが、全く思い出せずにモヤモヤとしていた。


「無性に六花と狼牙に会いたいぞ。」


「奇遇ですね。私もです。」


「旦那様、六花の皆様がお越しです。」


メイドが告げると2人は食事を中断してエレベーターホールに駆け出した。


「空爺ちゃん!呼ばれてる気がしたから来た!」


「おお!茜ちゃんは神か!とびきりの女神様だな!」


四具祖は飛びついてきた茜を抱き締めるとクルクルと回転する。

ナイラーは狼牙に飛びつき足を絡ませた。


「狼牙くぅん!待ってた!とても会いたかった!」


「ちょっとナイラーさん、どうしたんですか?

キャラが変わってますよ!」


「心情の変化よ!今できる事をしておかないと二度とできなくなるじゃない!ねえ!チュウしよ!チュウ!ンー!」


ナイラーは目を瞑り唇を尖らせる。

狼牙は慌てて六花を見た。


「いいんじゃない。チュウくらい好きなだけしてあげなよ。」


夜花子がニヤニヤしながら唇を突き出した。


「ほら!正妻さんから許可が出たし!お願い!」


「・・・分かりましたよ。」


ナイラーは唇を合わせる狼牙の頭をガシッと掴み、激しい音を立ててむしゃぶりつく。

ジュル!ジュポン!ブチュブチュ!レロレロ!ジュボ!

唇を凌辱する音は5分程続いた。


「はあ、取り敢えずは落ち着いたわ。ありがとう狼牙くん。」


ヨダレまみれの口を手の甲で拭き取るといつものナイラーに戻る。

ハンカチを取り出し放心状態の狼牙の口の周りをふき取ると、六花の元に赴き軽くキスをして回った。


「茜ちゃん!儂もキスがしたい!あんな爺にキスをしたんじゃ!

儂もキスして欲しい!」


そう言うと分厚い唇を突き出した。


「ちょ!どうした爺ちゃん!覚えているのか!」


茜は近づいてくる四具祖の顔を両手で押さえた。


「覚えて?おうよく覚えておるぞ!

夢の中で茜ちゃんとクソ爺がキスをしているんじゃ!

儂は悔しくて悔しくてのう!」


四具祖の目が潤んで充血していた。


「それ以外は?!」


「はて?それしか覚えておらんな。

とにかくチュウだ!後生だ茜ちゃん!」


「・・・仕方ないな!1回だけだぞ!その唇やめろ!」


四具祖が唇を尖らせるのを止めると両手で頬を挟み口付けをする。

10秒ほどして唇を離し茜が囁いた。


「あの爺ちゃんより3秒長くチュウしたぞ!」


「ありがとう茜ちゃん!

これで儂は悔いなくあの世に逝け・・・る?

んん?!儂はあの世に逝けるのか?」


茜は心の中で「無理なんじゃね」と呟いた。


遂げられた思いで胸がいっぱいになった四具祖とナイラーは、料理を下げるように命じるが「お残しはいけません」と合唱する六花が全て平らげる。

メイドは久しぶりに空になった皿を見てニコニコしながら片づけた。


「さあ!一番はオレだ!」


テーブルが片づけられた大広間で六花と四具祖の腹ごなしの手合わせが始まる。

寸止め無しの実践形式だが金的への攻撃と気力を使用した技は禁止されていて、そうすると四具祖が若干有利であった。


「いくぞ!」


茜がステップを踏むと5つに分身する。

唯一茜のみが自身の肉体で特殊技を発動できる。

しかし四具祖は長年培ってきたカンと気配の察知で、本体をかなりの確率で見分けることができた。


目を閉じ足音、息遣い、闘気を感じとると拳を突き出す。

ゴッと鈍い音がして「グァッ」と茜の声を聞くとすぐに目を開け、のびている茜を抱き起した。


「茜ぇぇぇぇ!すまん!早く手当してやってくれ!」


鼻が折れ鼻血が噴き出している姿を見て、これ以上にないくらい四具祖は狼狽していた。


「ぐぞお!づぎばばげないがらな!」


脱脂綿を鼻に詰めた茜が負け惜しみを言いながら場外に出る。

鼻は治癒で癒され元に戻ったが鼻の中に貯まった血が気になり詰め物をしていた。


「次は私です。」


萌葱がそろりと四具祖と対峙する。

実はもっとも苦手としているのが萌葱である。

流水拳は四具祖の豪拳と対を成す柔拳であり捉えどころない。

カウンター技を多用するため一瞬の隙が命取りとなる。

これに気力が加わると幻影が発生して手に負えない。

四具祖は気を引き締めて功夫を高めた。


萌葱が豪拳を紙一重で躱し、するすると肉薄する。

そして爪先を踏みつけると絶妙のタイミングで体を入れ替える。

バランスを失った四具祖は呆気なく倒れ込み延髄にキツイ一撃を入れられた。


「そいうえば狼牙とナイラーさんの姿が見えないね。」


「ああ、あいつら個人で特訓するって言って個室に消えたぞ!」


萌葱は「まあいいか」と呟き姉妹達の手合わせに集中した。


結局、四具祖に勝利したのは萌葱のみである。

珊瑚、蒼、夜花子はリーチ不足で四具祖の体に触れる事ができない。

桔梗は極限まで姿勢を低くして足に取り付くが押し潰される。

手合わせが終了する頃に青色吐息の狼牙と艶々としたナイラーが戻ってきた。


「ははは!狼牙よ!大分絞られたようじゃな!どうだ儂とも一戦やるか?!」


「・・・勘弁してください。」


狼牙は手を合わせて辞退した。


▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽


我が家に帰宅すると六花は狼牙の手を引き風呂に直行する。

勿論薄葉とお糸も一緒である。

体を洗い湯舟に浸かると夜花子の尋問が始まった。


「ナイラーさんとシたんでしょ!話しを聞かせて!」


「個人情報だ!拒否する!」


「あっそう。アルジー情報公開。」


「了解です。情報を共有します。」


一瞬にしてナイラーとの睦みことが開示され、黄色い悲鳴が上がる。

六花は薄葉とお糸に事細かに情景を説明し騒ぎはじめた。


情報はすべてのアルジーで共有される。

7令嬢と2アイドルも例外ではなかった。


7令嬢は睡眠中に共有されそれが夢に現れる。

そして夢魔に取り付かれたように眠りながら絶頂に達し、布団を体液でビショビショに濡らし、翌朝おねしょを疑われた。


2アイドルは番組収録中に共有され、終始欲情した顔で収録を終える。

この番組が後日放送されるやいなや高視聴率を叩きだした。


「ほう、そうすると旦那様は女の役も務めたのでありんすね。

口で奉仕した後に菊門も散々嬲られたと。

前立腺を刺激されると何度でも大きゅうなるのでありんすか。

よい経験をされんしたね旦那様。」


ニヤニヤする薄葉とお糸の視線に堪らず湯舟に頭を沈める。

そしていつかこの女達を泣いて許しを乞うほど責め尽くしてやると心に誓うのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ