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Re:Generation
ぽちゃん。
ちくわの海に、何かが落ちた。
ちくわたちは早速集まってくる。
両端を総排出口とする開放型消化系を有するちくわは、その身が裂けぬよう、自らの消化管以上の太さのものは食物とみなさない。落ちてきたそれは、ちくわたちより少々太かった。ちくわたちの消化系と同等の孔を有し、同等の両端を持っていたが、側面の形状、質感はどこかちくわと違っていた。コミュニケーションを試みるちくわ。
ちくわと違ってそれは何も感じることのないただの小麦粉。しかし海水の浸透度によってできた体内塩分濃度差、それによって発生する微弱な電位差、そこへ注がれ、整理を迫るちくわたちからの情報が、新しい秩序を、それに走らせた。