僕の記憶とキミの記憶が少し違うようだ!
僕の名前は、『横尾 紳吾』25歳、会社員。
幼馴染の女の子の名前は、『森口 瑠莉奈』25歳、食品関係の仕事をしている。
僕たちの記憶は、、、?
いつも、どこか少しだけ違うんだ、、、!
記憶は同じはずなのに、、、。
あの時、僕と瑠莉奈は一緒にいて同じ体験をしてるのに、、、!
何故なのか、、、?
お互いの憶えている記憶が違うというか、、、?
印象に残った場所が違うんだろうな、、、!
▽
以前、大人になった僕と瑠莉奈が久しぶりに会って話をした時の事
なんだけどね、、、?
『ねえねえ? 子どもの時のあのこと、憶えてる紳吾?』
『えぇ!? どの時の事、、、?』
『私たちが、小学三年生の時にプールで私、溺れちゃった時の事よ!』
『あぁ~よーく憶えてるよ! あの時、瑠莉奈さ~凄くパニック状態に
なってて! 僕が必死に瑠莉奈を助けようとして、、、。』
『えぇ!? 何言ってるのよ紳吾! あの時、担任の笠野先生が私を助けて
くれたんじゃない! 溺れている私をお姫様抱っこで抱き上げて、そのまま
保健室に連れててくれたのよ!』
『えぇ!? その前に、、、僕が【瑠莉奈が溺れてるから助けて!】って!
言ったから、笠野先生が瑠莉奈を助けたんだよ!』
『・・・私さ~それ憶えてないんだけど、、、?』
『なんでだよ! いつも瑠莉奈の記憶と僕の記憶が違うのは何故なんだ、、、!』
『そんなの! 私だって、分かんないわよ!!!』
『・・・ごめん、つい興奮して、大きな声を出しちゃって、、、。』
『私こそ、大人げないよね! こんな事で、ムキになったりしてさ~』
『・・・じゃ~話し変えよう! 仕事はどうなの、、、? 上手くいってるの?』
『まあね! 最近さ~私に仕事を任せてくれて! ちょっとやる気が出てるところ
なのよ~』
『ふーん、そうなんだ~! 良かったな、瑠莉奈!』
『うん!』
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瑠莉奈と話すと、、、?
憶えている記憶が、所どころ違うから、、、。
僕の想っている事を、瑠莉奈に言えなんだよ、、、!
僕はずっと、瑠莉奈が大好きで、、、。
僕の初恋の女性は、【瑠莉奈】なんだよ。
25歳になった今でも、僕はまだ瑠莉奈の事が忘れられない、、、。
どんな時も、いつも瑠莉奈は僕の傍に居てくれたから...。
・・・でも?
瑠莉奈は、僕と思っている事が違うのだろうと思っている、、、!
僕の事を、“恋愛対象”として見ていないのがよく分かるし!
ただの、“幼馴染の男の子”として見ているのだろうな~!
*
それに、、、?
あの時、笠野先生がプールで瑠莉奈を助けたと知ってから、、、!
瑠莉奈は、笠野先生がずっと大好きで、、、。
大人になった今では、、、?
瑠莉奈は僕に言わないのだけど、、、?
瑠莉奈の仲がイイ女友達から聞いた話じゃ、、、。
笠野先生と【不倫の関係】を続けているらしい...。
奥さんと子供もいる男性と不倫の関係を7年も続けているとか、、、?
僕には、まったく考えられない話だよ。
それほど、あの時の事が瑠莉奈にとって、、、。
忘れられない記憶になっているんだろうな、、、!
最後までお読みいただきありがとうございます。