闇ギルドで
「家も知ってるんだし、依頼だけ出しておけばいいじゃないのか?」
何気なしに聞いてみる。
昨日の今日で少し関係は良くなったが大丈夫だっただろうか?
マリーと仲良くなったし、それに魔法を教えるのだからこれくらい大丈夫だろう。
「あいつが呼ぶんじゃなくて一緒に行きたいって言うからな、しょうがなく来た」
マリーが来てるのか?
それじゃあ何処に?
それに昨日の依頼の時はマリーは家に一人だけだったんだ。
どうして一人でギルドに来ていたんだろう?
というか、この闇ギルドに連れてきていいのかよ。
闇ギルドだぞ、悪党とかそれなりの悪い奴が居るんだぞ?
大丈夫なのか。
「それで、マリーは?」
「受付の奴が相手してる、こっち来い」
そう言われ付いていくと、休憩所のらしき部屋の前まで来た。
その扉を開けるとそこではーーーーー受付の男が馬になっていた。
「ジャック楽しいわ!」
「はいはい」
「もう、しっかりとやってね!そこはヒヒーンでしょ!」
"バタン!"と目の前の光景が信じられず、扉を閉めてしまった。
う、嘘だろ、暗殺者っぽいことやってた受付が馬をやってるなんて、昨日のあの感じは何処に行ったんだ。
き、気のせいだ。
何かの間違いなんだ。
そ、そうだ見間違いなんだ!
それ以外考えられない!
もう一度目の前の扉を開けると、そこでは先程と変わらず受付が馬をやっていた。
「セルド!扉をいきなり閉めちゃ煩いでしょ!」
なんだろう、どう反応すればいいんだろう?
お疲れとか言った方がいいのか?
それとも、扉を行きよいよく閉めたことを謝ればいいんだろうか?
「すまん」
俺にはその一言を言うだけで精一杯だった。
その言葉をゼクウは聞いたのか吹き出した。
「ガハハハ!受付より、ひひ、マリーを、ひひ、とるか、ひひ」
笑いながら言ってくるため、怒りが沸々と湧き上がってきた。
こいつ知っててこの部屋に連れてきたな。
俺の反応を見て楽しんでやがる。
これは少し仕返しをしても許されるだろう。
「『魔闘装』」
静かに発動させる。
魔力だけで相手を威圧させるだけだったのを、闘気を乗せて更に威力を上げる。
その効果は魔力だけだったときに2.5倍程になっていた。
「う、うぐ」
ゼクウは身体に寒気が走るのを感じた。
尋常ならざる殺気に身動きが出来なくなりそうになるが、気合いで抵抗する。
その殺気を与えてきた人物の方向を見るとそいつは笑っていた。
静かにどうしたんですかと頭を傾けこちらを見ている。
こいつは、遊んでやがる!
そう思い殺気で返すが、相手は何処吹く風といった表情で気にしてない。
「パパとセルド、何してるの?」
マリーの一声でその空間の殺気は消失した。
マリーは殺気などあったことにも気付いていない。
「ちょっとしたお遊びをしていたんだよ」
飄々とした態度でそう言う。
クソ!こいつ内心笑ってるだろう!
ゼクウは心の内でそう叫ぶが、心の内で抑えて押しとどめた。
「そうだ、ちょっと遊んでいた」
「どんなことしてたの?」
どう答えるべきだ?
遊ぶなんて事全然してないぞ、殺気を飛ばしあってただけだしな。
その悩みを救うかのようにセルドは言った。
「光魔法でこんな風に魔法を見えなくしてね、ゼクウにこんなのを見せてたんだ」
クソ、こいつわざと見えなくしてる!
何を見せてるのか分からなくさせて仕返ししてやがる!
どんだけ子供なんだ!
「わー!水が動物になってる!!凄い!」
「こんなことも出来るんだよ?」
そう言って、水を霧状に変えた。
霧に変えやがった!って、何をするんだよ!俺にも見せてくれよ!
そんな目で見るが、っへ、と苛立たしい顔で笑い返された。
「虹だ!虹だ!すごーい!」
「虹をこう輪っかにして、水を龍にすればこんなことも!」
「虹をくぐってる!どうやってるの!私も出来るの!」
「頑張れば出来るよ」
「絶対だよ、絶対!出来なかったら怒るからね!」
「ああ」
こいつ!昨日の今日で更にマリーを懐かせやがった!
クソ!その笑顔止めやがれ!凄い苛ついてくるんだよ!
「ま、魔法の技術がおかしい。なんでああなるんだ・・・・・それに形状を途中で変えるとか、それに何属性使ってるんだ、おかしい、おかし過ぎる」
譫言のように受付は言うのだが、三人は気にしないでいるのだった。
文化祭の準備で忙しい。
3000文字は行かなかったけど約1700文字いった、というかこれが今のところ限界だった。
文化祭終わって余湯出来たら戻ると思う・・・多分・・・きっと・・・。




