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魔法陣の起動

 陣が出来上がる。

その陣は今までの中で書いた陣よりも上手く書くことが出来た。

ふう、と溜息を吐くと周りが静かになっていることに気が付く。

それに対してどうしたと聞いてみる。


「ははは、こんなに陣を早く正確に書くとか・・・これに闘気を操れるのか・・・・」


 なんだかぶつぶつと言って所々聞き取れないところがあるが、聞いていて心配になってくる。


「凄い!凄いわよ!こんなに綺麗に書けるのね!セルド!」


「ああ、それなりに書いていたからな。それじゃあこの陣に手を乗せてくれ。数秒だけでいい」


「分かったわ!」


 陣に手が触れるとその陣は光り輝く。

円を魔力が通い、その魔力が星の角へ集まる。

その集まった光は色を持ち始める。

色は様々に輝く。

その色が属性を現し、その輝きの強さはその属性の強さを現す。

魔法を使えば使うほどその光は輝きを増すが、それでも限界が来るため途中で止まることが多い。

 今回、マリーの輝きは小さい物だった。

普通の、といっても普通の魔法使いと比べたらさすがに小さすぎるが、魔法使いでもないこの子だったらこれくらいが正常だろう。

だが、それでも灯っていない部分がチラホラとある。

まあ、俺でも灯らなかった部分があるからしょうがない。


「マリー、光の色が属性を現して、その輝きはその属性の強さを現す。灯っていないところは適正が無かったと言うことだ」


「そうなの!なら私は火と土、それと水なのね!」


「そうだ。まあ、髪の色でも判別は出来るが正確じゃないからな、陣を使うのが主流だな」


「セルドは!セルドはどんな属性が使えるの!みして!」


「分かった」


 マリーにお願いされた。

まあ暗殺者じゃ・・・居るな。

闇ギルドの暗殺者が直ぐそこにいるな。

まあ殺しに掛かるわけがないだろうから見せても大丈夫だろう。


 陣に手を乗せる。

手から魔力が吸い取られるのが分かるが、気にせず乗せる。

数秒だけではしっかりとした魔力の属性や強さは分からないのだが、マリーは魔力を使ったことが無い。

魔力が使ったことが無い場合、魔力を使いすぎた場合魔力酔いになるから念の為に数秒としたのだ。


「わ~、凄い光ってる~!」


 おかしい、魔力の輝きも強さも以前とは格段に違っている。

それに今まで灯っていなかった属性にも灯っている。

他の属性も限界になっていた光の強さも大きくなっている。


 どういうことなのか分からず、思考を巡らせる。

その理由を分かった気がする。

その理由とはやはり、女神から貰った『無限転生(ソウルイーター)』が原因だろう。

スキルの特性は転生というような憑依をして魂を取り込むということだ。

魂は魔力の生成を行う。

魂が増えるほどに魔力の属性も増えるのでは無いのか?

それに、魂の器が増えることにも繋がるのだから魔力の量も増える。

魔力の操作は魂の格が上がった事による効果なのでは?

魂を奪えば奪うほどに強くなる。

殺されても転生すればいい。

女神はなんでこんなチートなスキルを俺にくれたんだ?


「セルド!セルドってば!」


 身体を揺さぶられその方向に意識を向ける。

マリーが揺さぶっていた。


「5秒くらい過ぎたけどいいの?もう光ってるよ?」


 心配したような顔で見ていた。

マリーが5秒過ぎたと言ったのを聞いて無意識に思考加速していたことに気付かされる。


「ああ大丈夫だ。正確に計るときは少し長めでやるんだが、マリーはまだ駄目だからな。魔力酔いになって気持ち悪くなるからな」


「へー」


 さてと、魔力の属性も強さも分かった事だし、魔力の扱いを教えないとな。

やっぱりここは一番光の強かった火がいいか?

いや、応用がしやすい土でもいいか?

土だったら家の中でも出来るし安全だ。

それに武器が無いときでも作れるから護身の時に役立つだろう。

ああ、それなら武術も教えなければ。

闘気を教えることも出来ることだし、最初っから教えておくか。

そして、マリーへの魔法を教えるのが始まった。

その裏で忍び寄る影に気付かぬまま。

文字数は1600辺りが平均になりそう。

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