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魔方陣

「ね~ね~、魔法って何時教えてくれるの?」


 マリーは魔法を見ていた。

そのことからより一層魔法を使いたいという欲求が強くなっていた。


「ああいいぞ。あ、その前に魔法屋に行って来るから待っててくれ」


「分かった!早くしてよね!」


 そうして魔法屋へ向かうことにした。

魔法屋へは大通りをいったん通るため時間が少し掛かる。

少し時間が掛かるとしても、10分くらいで直ぐに終わるだろう。

まあ、魔法屋の店主が話長い人だったらもっと時間が掛かるかもしれない。




「いらっしゃいませ!」


 若い女の子の声が魔法屋に響き渡る。

予想していた声とは違う事に若干驚きつつ、買う物を聞いてみる。


「エントの葉3枚と魔石の小一つ、それと乾燥してないスライムの核一つあるか?」


「分かりました!直ぐに用意しますね!」


 店番をしている子は奥の方に向かって「お婆ちゃーん、エントの葉と小さい魔石、あと乾いてないスライムの核ってある?」と、こちらまで聞こえるほどの大きな声で聞いていた。


「なーに、随分と古いもんを作ろうとしとるな」


「古い物ってなに?」


「いや、気にせんでいい。さあ、お客に持っていきな。お客も待ってるだろう」


 急いで少女は戻ってきた。


「お待たせしました!エントの葉3枚と魔石の小一つ、そして乾いてないスライムの核一つです!」


「ありがとう」


「銅貨16枚になります!」


「ああ」


 俺は少女にお金を渡すと店を出る。

思ってたよりも早く店を出ることが出来た。

これでマリーも不機嫌にならないで済むだろう。




 そして闇ギルドに戻ると受付が待っていた。


「やっと来た、じゃあマリーのことよろしく」


 受付の声は疲れている声だった。

どうやらあの後また遊んでいたようだ。

見栄を張って肩車をしたりお姫様抱っこをしたらしい。

身体能力が高いのと、マリーにいいところを見せたいからってハメを外しすぎたのが原因のようだ。

つまり自業自得だ、回復魔法は掛けなくていいだろう。


「じゃ、魔法を教えてるから終わったら教えるよ」


「あ、僕にも見せて!というか、僕にも教えて、いや教えろ!」


「ちょっと図々しいな・・・」


「いいだろ!あの後の処理をやったのは僕なんだから!」


 納得させられたというか、それを言われたら俺にはどうすることも出来ないので了承した。

ただし、回復魔法を掛けることはしなかった。


「セルド!早速魔法を教えてね!」


「はいはい、逃げないからそんなに腕を掴むな」


「はいは一回でしょ!」


「はい」


 なんでこんなにマリーは元気なんだろう。

魔法を教えるのが少しめんどくさく感じてきた。

いや、依頼料もしっかりとあるんだし、そもそも俺が言い出したことなんだ。

ここはしっかりと俺がやらないと駄目だろう。

うん、自業自得だ。


 そして、魔法の授業が始まった。


「魔法の適正を計るぞ。今陣を書くから少し待ってろ」


「はーい」


「ああ」


「うん」


 エントの葉を火魔法で燃やす。

燃やした物を取り敢えず土魔法で作った器に入れておく。

次にやることは水魔法を使って器に少し水を加える。

灰を水で混ぜ、ドロドロの状態にする。

それができあがったら次にやることはスライムの核を入れる。

すり鉢に使うようなあの棒を土属性で生み出し潰しながら混ぜる。

いい感じに混ざり合ったら完成だ。


「ふぅ」


 思わず一息ついてしまうがまだ完成してない。

いや、魔法粉の方は完成している。

だが、まだ魔方陣の方は完成していない。

魔方陣を書くことに更に集中しよう。


 魔方陣を書くときに大事なことは恐れないことだ。

恐れたら手が震え、正確さに欠けてしまう。

正確さに欠けたら陣を使った際に余計に魔力を使うことになったり、そもそも陣が発動されなくなるのもある。

だからこそ気を付けなくてはならない。

それに、今回の場合は魔力の吸収を付けるのだ。

魔力の吸収の陣は少し難易度が高い。

スキルの模倣をし、陣にしたからやはりそうなる。

もっと簡単な方法もあるが手軽に行える道具を揃えられるとしたら、どうしてもこうなってしまう。

だが、今の身体なら大丈夫だ。

前よりも魔法を扱うのも上手くなったし、魔力を纏わせる量も増えたからだ。

頭に魔力を纏わせる事で思考の加速や集中力を上げることができる。

だから、失敗することなど無いはずだ。


 陣は瞬く間に出来上がる。

それを見ている者は息を呑むような光景だった。

 文字数が1500~1700くらいに安定するのか今のところ分からない。

でも、書きやすいときは3000行くと思う。

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