何で、こうなった?
オリジナル小説第3弾となりました!Lemelyです。今回のテーマは、「透明人間」です。透明人間になったら、みなさんは何をしますか?私は、いつも私をいじめてる人たちに悪戯をすると思います。
・・・ですが、透明人間って楽しいでしょうか?誰にも気づかれないままで、存在していないことにされ、独りぼっち。
この物語は、そんな不思議な体験をする独りの少女のお話し。
「・・・先生、机とイスが無いので授業に参加できません。」
と、言ったがクラスメイトには笑われ、先生には無視。私は立ち尽くしていた。授業が終わり、次は移動教室。私も移動しようと教科書を用意する・・・が、教科書が見当たらない。
「・・・(どうしよう。また、怒られる)」
仕方なく筆箱とノートを持って移動・・・しようとすると、クラスの女子に囲まれた。
「何処に行こうとしてんの?」
そう言って、蹴られた。周りの男子は一緒になって笑ってたり、関わりたくないのか目をそらしたり。
「・・・(あぁ、やっぱり見方がいない。けど、慣れたしいっか。)」
今度は担任が近づいてきた。
「・・・みんな、早く移動しなさい。それから、香月さんには話があるので教室に残るように!」
「それで、話って何ですか?・・・いじめ・・・とか?」
尋ねてみる。
「あぁ、そうだ。・・・いじめを受けてんだろう?」
「そうですが、それが何か?」
「何でいじめられるか分かるか?」
・・・分かるはずがない。何か酷いことをしたっけ?
「それはな、お前が学校に来てるからだ。」
・・・はぁ?何言ってんだ、この先生は?
「みんな迷惑してんだよ、お前の存在が。・・・だからさ、もう来るな。あるいは・・・死ね。お前が死んだところで、悲しむ奴なんていないんだよ。だから安心して死ね。・・・いいな?これは、クラスメイトからの願いであり、俺からの命令だ。」
・・・はぁ、ついに壊れたか。何で学校に来るな⇒死ねに繋がってんの!?訳が分からん。結局何が言いたかったんだ?
「俺からの話は以上だ。もう、逝ってもいいぞ。」
「たっだいまぁ!!」
元気良く部屋のドアを開ける。すると、母が驚いた様子でイスに座っていた。
「お母さん、聞いて!今日学校でねぇ、・・・お母さん?」
反応が無い。母は目を見開いて、私を見ている。
「・・・お母さん、どうしたの?」
と、もう一度尋ねてみる。ようやく母が口を開いた。
「どちらさまでしょうか?」
これが、母から聞いた最後の言葉だった。
母は、警察に電話した。
「あの、警察ですか?・・・家に知らない人が家の中にいるんです。わ、私のことを、お母さんって呼ぶんです。・・・えっ?・・・中学生くらいの女の子です。・・・って、あぁ!何するの!!!」
「何で警察に電話するの、お母さん!!私はお母さんの子供だよ!?忘れちゃったの?ねぇ!?」
母は怯えた様子で私を睨む。
「と、とにかく、この子を早く保護してください!お願いします。」
「・・・何で?何でそんなことを言うの?何で!?・・・そうだ、アルバム!」
押入れから、一冊のアルバムを取り出す。そして、私は目を疑った。
「嘘、・・・何で無いの?私の、私の写真が一枚も無い!?」
代わりにいるのは、私の知らない人だった。
「私の娘は、咲菜だけよ。」
私は、家を出た。
街を走り抜ける。
「何で、何で!?」
考えがまとまらない。
「何で、こうなった?」
どうでしたか?「おもしろい、ここはこうした方がいい」と思う方は、感想を書いてください。
次回ですが、今年は忙しいので、時間が空いたらまた、投稿します。