これってアレだよね
私は、篠木 麟。
えと、なんか困っていることになってるみたいです。はい。
目の前には男の子、あ、青年というべきでしょうか。
とにかく、結構カッコイイ(?)男の子がいます。
ええと・・・。
誰でしょうね。この人。
「お願いします!あなたの力が必要なんです・・・!」
これはアレですね。
よく小説とかにあるなんか異世界(?)とかに行って
お姫様とかやるパターンのやつですね分かります。
「もう、一体どうすればいいの・・・」
呟いてみるが、助けは来ない。
―始まりは、一時間ほど前である。
「じゃあねーりんちゃーん」
「うん、ばいばーい」
今日の学校もつまんなかったなあ。
特に面白いこともないし。
楽しいことといったら友達と給食くらい?
まあつまらないことに変わりは無い。
なんかさあ、マンガみたいに「あなたの力が必要なんです!!」とかならないかな。
中学校は、三年生になってからなんだかつまらない。
大好きな友達も転校してしまったし、何かもう、どうでもいいって感じ。
あ、ちなみに、私はこの間引越しして家が学校から遠くなっちゃったけど、
転校とかあんまりしたくないから電車で学校まで通ってる。
転校して独りぼっちになるの・・・もう嫌だもん。
いつものように切符を買って、改札を通る。
ここで、ケータイが登場。
最近買ってもらったスマートフォンだ。
「えと・・・・“も う 帰る ね”・・・っと」
お母さんにメールを送ると、ゲームを起動した。
本当は、ゲームとかしちゃいけないけど、ね、ほら。
やりたくなるでしょ・・・?
「ふふふふ・・・カッコイイ・・・。」
おとと、ひとり言を言ってしまった。
私の悪い癖である。
今はまっているゲームは、いわゆる乙ゲー(女性向け)である。
なんか色々いけめんと会話するやつ。
これが結構楽しい。
「あの」
ああ、カッコイイ・・・
「あの、すいません」
ふふふ、うちの学校にいる男子とは比べ物にならないわね。
「あの、聞いてます?」
「ひゃう?!・・・え、ああ、すいません」
「ああ、良かった。聞こえてたんですね。」
だッ・・・・・
だだだだ誰この人。
って言うか普通にカッコイイ?
っていうか誰ですかこの男の人。
長髪の緑色っぽい色した髪をひとつに縛って、耳にはピアス。
そして、かなり細い。ずるい・・・。((
・・・アレですか?こっち来いとか言われて誘拐されちゃうやつなんですか?
「あの・・・私についてきて欲しいんですが・・・」
・・・そうなんですね。アレなんですね分かります。
「え、その・・・・え?あの、知らない人にはついて行っちゃいけないってオカーサンが・・」
小学生っぽいことを言って逃げようとします。
他の言葉は無かったんでしょうか。これはアレですね。
・・・テンパってるんですね。
「そうですか・・・じゃあ、アレですね。」
ドレですか。
すると、男の人は何かを取り出した。
あれ、おかしいな何かナイフ的なアレに見えたぞウソですよね!?
「あまり手荒な真似はしたくなかったのですが・・・」
うわそのセリフどっかで聞いたことがあるなあ・・・!
「わわわわわっかりましたついて行きます。」
こうして、やむなく私は彼についていくしかなくなったのである。
「あのう・・・ここドコですか・・・」
「倉庫です。もうかなりの間使われて無いみたいなんですよ。」
私からの質問に少し嬉しそうに答えながらも、男の人は私の手を引っ張っていった。
・・・どこまで奥に行くんだろう。
「ここら辺ですね。」
「・・・あの、私何されるんですか。」
「何もされませんよ?くす。でも、ひとつだけ。」
優しそうに笑ってから、彼はまた何かを取り出した。
・・・アレじゃないですよね?
「これを見てください。」
彼が取り出したのは、小さな鈴だった。
「これは、あなたのものです。」
「え?何どういうことですか?」
すると、彼はいきなり私の前で頭を下げた。
「えっどどどどどういう・・・」
「お願いします!あなたの力が必要なんです・・・!」
あれおかしいなあこのセリフどっかで聞いた気がする。
そして今に至る。
「えッっちょっと待ってくださいこれなんですか!?」
「・・・?ああそうか、まだなんですね・・・」
これはアレですね。
よく小説とかにあるなんか異世界(?)とかに行って
お姫様とかやるパターンのやつですね分かります。
「もう、一体どうすればいいの・・・」
呟いてみるが、助けは来ない。
彼は、私の手をガシッとつかんで言ったのでした。
「ッ麟!目を覚ましてくれ!」
「・・・・・・・・。」
これはどういうことでしょう。
これはアレですね。
分かりません。
「目を覚ませといわれましても・・・。」
なんかベタなお話です。
今回は、まだ異世界(?)には行ってませんが、
次回から多分そうです。
では。感想まってます。