自殺願望
ブーンブーン
携帯がなっている。
でも差出人も内容も分かっている。
どうせクラスの女子からだろう。
内容は
「学校来なくなってありがとう。お陰で楽しい学校生活が送れるわ。」
「どうしてそんなにキモいの?」
「あんたどうして生きるの?死ねば?マジで。」
一応メールを確認した私は携帯を壁に投げつけた。
私は長い間学校に行っていない。
…イジメ…そう、私はイジメられている。
原因はなんだったか覚えていないし、特にはないのだろう。
多分…一番大人しそうだったから。
たったそれだけで、いやそんな理由でどうしてこんな扱いを受けなきゃいけないの?
不意に込み上げきた涙を我慢し、私はパソコンを開いた。
お気に入りリストの上から三番目。
「自殺願望」
そんな名前のサイトが私の行き着けだった。
ここの人達は私を理解してくれる。私をちゃんとわかってくれる。
ある日、私はこのサイトで“一緒に自殺しませんか”という書き込みを見つけた。
別に珍しくない。どこにでもある書き込み。
相手は女の子で、原因は私と同じ、イジメだった。
何故だかわからない。だけど、私は返事を書いていた。
返答は“Yes”
決行は今度の日曜日、近くのカラオケに決まった。
トントン調子に決まっていって、私は第三者のようにボーっとしながら、死ぬ日が決定するのを見ていた。
そして、決行の日が来た。
今考えると、私は疲れていたんだろう。
気づくと、何も考えずにカラオケの個室のドアを開けていた。
そこにいたのはとても綺麗な女の人で、私は思わず見とれてしまった。
「こんにちは。」
「あっ。どうも。」
「じゃあ早速逝く?」
「…もう少し…考えさせてください。」
急に恐怖心が込み上げてきた。
でも、この時真剣に死んでもいいかなって思っていた。
「いいよ。いくらでも考えて。私は死ぬ気ないし。」
「えっ、どういうことですか!?」
「一回人を殺してみたくてさ。人生経験に。でも結果は同じだし、大丈夫だよね。」
「そんな!ふざけないで下さい!!」
「ふざけてなんかないよ〜。」
「帰ります!!」
そういって部屋から出ようとした私の首を、女の人は後ろから凄い力でしめてけてきた。
「ほら。死んじゃいな。あなたも死ねて、私も殺せてハッピー。」
「…や…あ…」
苦しい、死んじゃう!
私はこの時死にたくない。
そう思った。
でも首を絞める力はとても強くて、いくらもがいても緩まない。
生きたい。そう思えたのに…。
私の意識は闇に落ちていった。
ガチャ
「終わった?」
「うん、中学生。ったく、自分の命をなんだと思ってんのかね!!」
「まあいいじゃない。今回で気づけたわけだし。」
「そうだけど〜。」
「…僕らだって昔は同じだったじゃない。」
「…まあね。」
「昔の僕らみたいな人を救いたい。そう言ったのは君だよ。」
「うっさいなぁ。わかってるわよ。」
「じゃあ次に行こうか。今度は男の子。原因は家庭の問題みたい。」
「わかった。」
「ちょっと待ってて。車回してくる。」
私は気づくと部屋のに横たわっていた。
生きたい。自分の本音がやっと聞けた。
あれから1ヶ月。私は私なりに前向きに生きようと決めた。
メールは相変わらず悪口ばかりだけど、学校に誘ってくれるものも来ていた。
今度、学校に行ってみようと思います。
書いていて、とても文がヘタレだと思った。シリアスなのは初めてで、これから練習して、巧くなったら書き直したいなぁとか思ってます。