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美少女天使(中身おじさん)は、できるだけ頑張らず楽しく生きたい  作者:


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第21話 新しい教室と部活動

 入学式の翌朝

 目覚ましが鳴るより早く、シエルは目を覚ましていた。

 カーテンの隙間から差し込む光は、昨日より少しだけ柔らかい気がした。


 天宮家の二階、自分の部屋。

 ここから、もう「通学前の朝」が始まるのだと思うと、胸の奥がそわそわした。


(今日から、高校生としての生活が始まるんだ……)

 ベッドから起き上がり、鏡の前に立つ。


 昨日と同じ、星ヶ丘女学院のブレザー。

 リボンをきゅっと結び直し、前髪を少し整える。


 鏡の中にいるのは、黒髪の少女だった。

 瞳も、深いこげ茶色。


 銀髪も、碧眼も、今はきれいに“しまって”ある。

(高校では、ずっとこの姿でいくって決めたんだから)


 昨日、帰ってきてからの武臣との会話が頭をよぎる。

『学校側には、“天宮家で預かっている親戚の子”ということで話は通してある。

 慈愛の家のことは、わざわざ言わなくていい』


 教頭先生とも、入学前の面談で同じ説明を受けている。

『家庭の事情を、無理に話す必要はありませんよ。

 ここでは、天宮さんは“天宮シエルさん”ですから』


(……そうだ。私は、天宮シエル)

 そう言い聞かせるように、小さく頷いた。




 

 階段を降りると、キッチンからいい匂いが漂ってきた。


「おはようございます」


「あら、おはよう、シエルちゃん」

 エプロン姿の美穂が、フライパンを振る手を止めて笑顔を向ける。

「今日から本格的に授業ね。眠れた?」


「はい。少しだけ緊張しましたけど」

 ダイニングには、すでに結衣が座っていた。

 トーストにジャムを塗りながら、片手でスマホをいじっている。


「おはよー、シエル。星女一年生、一日目の朝の気分は?」


「まだ始まってないですけど……」


「こっちは三組、昨日の担任の先生が早口でさぁ。

 時間割配られたけど、半分くらい頭から抜けた気がする」


「それは、結衣がちゃんと聞いてなかっただけでは……」

 そんな他愛もないやり取りに、思わず笑みがこぼれる。


 少し遅れて、武臣がネクタイを直しながらリビングに入ってきた。

「おはよう」


「おはようございます」


「今日から学校で黒髪モードフルタイムだな。半日通してでも、だいぶ慣れただろう?」


「はい。昨日も、特に問題はありませんでした」


「ならよし。……学校では、例の設定で通ってるからな」


「“結衣の親戚で、天宮家に預けられている子”、ですよね」


「そう。それで話は通してある」

 武臣はコーヒーを一口飲んでから、少し真面目な表情で続けた。


「特待生の件も、クラスメイトには、わざわざ自分から言いふらす必要はないが……何か言われたら、適当に受け流せばいい」


「はい」


 「特待生」という単語に、胸がきゅっとなる。

 入学式の日、職員室で教頭に呼ばれて、改めて告げられたことがある。


『学費の心配はいりませんよ。天宮さんは、成績も人格的にも申し分のない特待生として、学校が責任を持ってお預かりします』

 嬉しかった。

 でも同時に、その言葉の重さが怖くもあった。


(……期待に応えないと)

 そう思うと、胃のあたりがきゅっと縮む。


「シエル」

 ぼんやり考え込んでいると、結衣がテーブル越しに小さく囁いた。


「そんな顔しない。

 シエルはシエルのペースでやってけばいいんだよ。特待とか関係なくさ」


「……はい」

 顔を上げると、いつもの調子でぱっと笑ってくれる。

 その笑顔に、固くなりかけた心が少し和らいだのを感じた。


 




 朝食を終え、二人で玄関に立つ。

 ローファーを履き、鞄を肩にかける。


「行ってきます」


「行ってきまーす」


「行ってらっしゃい。気をつけてね」

 美穂の声に見送られ、玄関の扉を開けた。


 外の空気は、春らしく少しひんやりとしている。

 空は高く、雲は薄く広がっていた。


 天宮家から星ヶ丘女学院までは、ゆっくり歩いて十五〜二十分ほどの道のりだ。


「じゃ、星女までお散歩コース、スタートだね」

 結衣が肩を軽く回しながら言う。


「お散歩って言うほど優雅かどうかは分かりませんけど……」


「優雅にしよ。せっかく桜もきれいなんだし」


「桜、ですか」


「うん。昨日の入学式のときも、もう八分咲きくらいだったじゃん。

 今日みたいな朝の光だと、また違って見えると思うよ」


「……楽しみです」

 二人は並んで歩き出した。


 家の前の細い道を抜けると、小さな公園の横に出る。

 ブランコと鉄棒。そのそばに、まだ若い桜の木が一本。


「ここ、覚えとくといいよ」

 結衣が顎で公園を指さす。


「帰りにちょっと寄り道して、ジュース飲みながら宿題やるフリをする、

 星女生の重要スポットです」


「“フリ”って言っちゃってますよね……」

 シエルは笑いながらも、公園の位置をしっかり頭に刻んだ。


 公園を過ぎると、道は少し広くなり、なだらかな上り坂になる。

 左手には、低い塀。その向こうに、星ヶ丘女学院の敷地が広がっている。


「ほら、あれ」

 結衣が指差す先に、桜並木が見えた。


 校門へ続く道を挟むように並んだ桜の木々は、昨日と変わらず、いや昨日よりわずかに開いた花びらで枝を覆っている。

 淡い桃色の綿菓子が、並木道の上にふわりと浮かんでいるみたいだった。


「やっぱり、きれいですね……」


「でしょ。ここ、春だけはちょっとだけドラマのロケ地っぽいんだよね」


「“だけは”って付ける必要ありますか?」

 そんな会話をしているうちに、校門が近づいてくる。


 



 校門の前は、今日も控えめながら騒めきに包まれていた。

 制服姿の生徒たちが、桜並木の下を通って昇降口へと向かっていく。

 シエルも、その列の中に自然と紛れ込んだ。


(本当に、ここに通うんだ……)

 胸の奥が、少しだけ高鳴る。


「じゃ、昇降口でいったん解散ね」

 結衣が歩きながら振り返る。


「何かあったら、お昼にでもメッセージ飛ばして」


「分かりました。結衣も、三組で頑張ってください」


「りょーかい。

 じゃ――行ってらっしゃい、一年一組の天宮シエルさん」


「……行ってきます」

 軽く会釈して別れ、シエルは一年一組の教室へ向かうのだった。


 



 教室に入ると、すでに何人かのクラスメイトが席についていた。


 黒髪と黒目の海。

 その中に自分も自然に紛れ込んでいることが、少し不思議だ。


 自分の席は、窓側の前から二番目。

 窓の外には、さきほどの桜並木の枝先がちらりと見える。


(昨日より、“自分の席”になってきた気がする)

 そう思いながら鞄を下ろしたとき、前の席の子がくるりと振り返った。


「ねぇ」


「はい?」


 ショートボブで、どこかスポーツ少女っぽい雰囲気の子。

 昨日も一瞬、同じように振り向いてきたその子が、今日は真正面からシエルを見つめてきた。


「ちゃんと話すのは、初めましてだよね」

 人懐っこい笑顔を浮かべる。


「あたし、相田ほのか。一年一組、出席番号一番」


「天宮シエルです。出席番号二番です」

 自然と、少し背筋が伸びた。


「シエルって、珍しい名前だよね。ハーフかな?」


「えっと……母がそういうのが好きだったみたいで。

 “天に宮”と、カタカナで“シエル”です」


「へぇ、やっぱりカッコいい」

 ほのかは目を輝かせる。


「“天宮シエル”って、もう名前だけで主人公っぽいもん」


「そんなことないです……」

 否定しながらも、頬が少し熱くなる。


「でさ」

 ほのかが、声を落として身を乗り出した。

「昨日、担任の先生が『このクラスに特待生が一人います』って言ってたとき――」


 ガラリ、と教室の扉が開いた。

「はーい、席についてくださーい」

 明るい声とともに、担任の先生が教室に入ってくる。

 黒髪をひとつに結んだ女性の先生。

 入学式の日にも会った、一年一組の担任・高梨先生だ。


「一年一組のみなさん、おはようございます」


「おはようございます」

 クラス全員が立ち上がり、声をそろえる。

 ほのかの「特待生が」が宙に残ったまま、シエルは静かに席についた。


(……聞かれたら、どう答えよう)

 それが、小さな課題になった。


 



 ホームルームでは、時間割や校内の説明が一通り行われた。

「今日と明日は、オリエンテーション中心で授業は軽めです。それから、午後には一年生全体のクラブ紹介があります。体育館に集合するので、時間を間違えないようにしてくださいね」


 高梨先生は、黒板に予定を書き込んでいく。

「部活動は、星ヶ丘での三年間をどう過ごすかに大きく関わります。友達に合わせるだけじゃなくて、自分で“ここがいいな”と思える場所を探してみてください」


(部活……)

 配られた「部活動一覧」のプリントに目を落とす。


 運動部、文化部、同好会。

 ぎっしり並んだ名前の中に、「弓道部」の文字があった。

 その横には、小さく「週2回 同好会扱い 初心者歓迎」と書かれている。


(週二回……)

 心の中でそっと繰り返す。


 クラスメイトたちが、「どこ入る?」「中学と同じにする?」などと話し始めるのが聞こえてきた。


 



 午前中のオリエンテーションがひと段落し、短い休み時間になった。

 席に戻ろうとしたところで、前の席のほのかが、再びくるりと振り返る。


「さっきの続きなんだけどさ」


「……特待生の、話ですよね」


「うん。聞いちゃダメだったら、ごめん」

 ほのかは、少しだけ申し訳なさそうに眉を下げる。

 責められている感じはしない。

 ただ、どう言葉を並べるかに迷う。


「先生が『このクラスには特待生が一人います』って言ったとき、なんか、高梨先生、天宮さんの方見てた気がして。……違ってたらごめん」


「いえ」

 シエルは、小さく息を吸い込んだ。


「学費とか、そういう面で、学校から支援をいただいているみたいです。

 成績とか、いろいろ見ていただいて、その……」

 言いながら、自分で少し言葉を濁してしまう。


 ほのかは「そっか」と短く呟いたあと、ぱっと笑った。

「すごいじゃん。それって、ちゃんと頑張ってきた証拠でしょ」


「……そんな大したものじゃないと思います」


「大したものだよ。

 でも、変な言い方する人いたら、あたしが“ほどほどに”言い返しといてあげるから」


「“ほどほどに”お願いします……」

 思わず笑ってしまう。


「でもさ」

 ほのかが、少し真面目な目をした。

「特待とか関係なく、同じクラスの子で、席も前後だし…

 天宮さんのこと、“勉強できる子”じゃなくて、“クラスメイト”として仲良くしたいなって思ってるから」


「……ありがとうございます」

 本当に、胸の奥がじんわりと温かくなった。


(“特待生”じゃなくて、“クラスメイト”)

 その言葉が、今日いちばん嬉しかった。


「ところでさ」

 ほのかがプリントを指でとんとんと叩く。

「部活、もう候補あったりする?」


「いえ。

 中学のときは、あまり部活に入る余裕がなかったので……」

(孤児院での生活と、お手伝いで手一杯だったなんて、ここでは言えないけど…)


「そっか。

 あたしは、中学で少し陸上やってたんだけど、高校では“もうちょいゆるいの”にしようかなって。さすがに、毎日走るのはもういいかなーって感じで…」


「毎日は、確かに大変そうですね」


「でしょ。だから“週二くらい”が理想なんだけどさ。ここ、弓道部。週二回って書いてあるじゃん」

 ほのかが、紙の一ヶ所を指差す。

「先輩から、“ほぼ同好会みたいな雰囲気だよ”って聞いてさ。

 ちょっと興味あるんだよね。弓って、なんか憧れない?」


 その言葉に、シエルの胸の奥が小さく反応した。

「……私も、少し気になってました」


「お、同士発見」

 ほのかが嬉しそうに身を乗り出す。


「午後のクラブ紹介で弓道部出てくると思うからさ、一緒に見てみよ」


「はい。ぜひ」

 自然と、その言葉が口に出た。


 



 昼休み。

 「今日はクラスの子と食べてみる」と結衣にメッセージを送り、シエルは教室でお弁当を広げた。


 周囲では、少しずつ小さなグループができ始めている。

 同じ中学出身の子たち、同じ塾だったらしい子たち。


 そんな中で、ほのかが当然のように椅子を引きずってきた。

「ここ、隣いい?」


「はい」


「天宮さんって、どの辺に住んでるの?」

 来るだろうと思っていた質問だった。


「星ヶ丘女学院から、歩いて十五分くらいの住宅街です。

 親戚の天宮家にお世話になっていて、そこから通っています」


「親戚の家から通ってるんだ?」


「はい。少し家庭の事情があって……」

 そこから先は、濁す。


 ほのかは、それ以上踏み込まずに頷いた。

「そっか。

 あたしは、もう少し学校寄りの方。

 小学校の頃から、この桜並木の下を通る子どもだったよ」


「……羨ましいです。

 私、初めて星ヶ丘の校門をくぐったとき、ちょっと足が震えました」


「分かる。あの桜、ずるいよね。

 “ようこそ”って言ってる感じがしてさ」

 二人で、窓の外の桜をちらりと見上げる。


 



 午後

 一年生全員が体育館に集められ、クラブ紹介が始まった。


 運動部の実演、文化部の発表。

 体育館の空気は、紹介されるクラブごとに色を変えていく。


 やがて司会の先生がマイクを持ち替えた。

「続いて、弓道部のみなさん、お願いします」


 その一言で、体育館の空気が、ほんの少し変わる。


 ステージの袖から、紺の袴姿の先輩たちが静かに歩み出てくる。

 人数は多くない。二年生と三年生らしい女子の先輩が、五、六人ほど。


「うわ……」

 ほのかが、小さく息を呑んだ。


 きっちりとまとめられた髪。

 落ち着いた所作。


 真ん中に立った先輩が、一歩前に出てマイクを握る。

「一年生のみなさん、ご入学おめでとうございます。弓道部です」

 よく通る、落ち着いた声だった。


「星ヶ丘の弓道部は、週二回の活動で、ほとんど同好会のような雰囲気です。大会に出ることもありますが、“全国制覇を目指す!”というより、“高校生活の中で長く続けていく武道”として活動しています」


 そう言って、先輩は弓を持ち上げた。

「今日は、短い形だけですが、動きを見せますね」


 足を開き、腰を落とし、弓を立てる。

 矢は番えず――ゆっくりと引き絞る。


(きれい……)

 その一連の動きだけで空気がすっと澄んでいく気がした。


 ぱん、と軽い音を立てて、空を切る弦。


 派手さはない。

 それでも、目が離せなかった。


「初心者、大歓迎です。少しでも興味があれば、放課後、弓道場に見学に来てください」

 最後に一礼し、先輩たちはステージから下がっていった。


「ね、やっぱ弓道いいよね」

 ほのかが、何度も小さく頷く。


「……そうですね」

 シエルの胸にも、先ほどの袴姿の上級生と弓の音が、残像のように焼きついていた。


 



 全てのクラブ紹介が終わると、教室でホームルームの後、解散になった。

 昇降口で外履きに履き替えたところで、結衣が手を振りながら近づいてくる。


「シエル」

 廊下の向こうから、結衣が手を振りながら近づいてきた。

「一組さん、今日一日どうだった?」


「なんとか、無事に終わりそうです」


「お、新しいお友達?」

 結衣の視線の先で、ほのかがぺこりと頭を下げる。


「相田ほのかです。同じクラスで、天宮さんの前の席です」


「天宮結衣です。一年三組。

 シエルの……親戚、兼、同居人、兼、監視役」


「監視役って言い方やめてください」

 三人で笑う。


「でねでね、結衣さん、結衣さん。

 シエルさんは、どうやら弓道部見学に行くそうなので、あたしも便乗することにしました」


「えっ、そうなの?」

 結衣が、ぱっと顔を輝かせる。


「週二ですし、同好会みたいな雰囲気らしくて、頑張れば両立もできそうかなって」


「いいじゃんいいじゃん。シエル、弓引いてるの絶対似合うと思う」


「まだ何もしてませんよ……」

 照れながら否定する。


(でも――)

 胸の奥で、ほのかの「クラスメイト」という言葉と、

 高梨先生の「居心地のいい場所を探してね」という声が重なった気がした。



 


 校門を出ると、朝と同じ桜並木が、夕方の光に染まっていた。

 三人で並んで歩きながら、花びらの舞う道を下っていく。


「……なんかさ」

 ほのかが、ふいに空を見上げたまま言う。


「高校生活、まだ二日目なのに、

 もう“この道を歩いて帰る感じ”がちょっと馴染んできた気がする」


「そうですね。

 昨日は、まだ夢みたいでしたけど」

 シエルも、桜の枝越しに覗く空を見上げる。


(ここを、これから何度も行き来するんだ)

 天宮家から星ヶ丘女学院までの十五〜二十分。

 朝の光と、夕方の光。

 桜が散ったあとも、雨の日も、真夏の蝉時雨の日も。


 その全部が、この先の自分の「日常」になる。


「天宮さんはさ」

 ほのかが、少し横目で覗き込む。


「特待生とか、親戚の家から通ってるとか、いろいろ“事情”あるかもしれないけど――」


「はい」


「それでも、“同じクラスの子”だから。

 あたしの中では、それがいちばん大事」


「……ありがとうございます」

 本当に、胸の奥が温かくなった。


「じゃ、次の放課後は弓道場だね」

 ほのかが、楽しそうに言う。


「うまくいったら、そのまま入部届セットコースで」


「まだ少し、見学してから決めたいですけど……」


 口ではそう言いながら、心の中では、静かな弓道場に立っている自分の姿を思い浮かべていた。


「シエルはシエルのペースで決めればいいよ」

 結衣が、あっさりとした調子で言う。


「弓道でも、別の部活でも、“ここにいたいな”って思える場所が見つかれば、それで十分だから」


「……はい」

 風が吹いて、桜の花びらが三人の頭上をふわりと舞った。


 入学式の翌日。

 天宮シエルの高校生活は、星ヶ丘女学院までの十五分間の道のりと、一年一組の教室と、前後の席になった新しいクラスメイトとともに――


 静かに、けれど確かに動き始めていた。

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