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カトリア戦記  作者: 山水香
共和国へ
19/21

大使館にて~前~

ふと目を覚ますと見知らぬ場所にいた。どうしてこんなところにいるんだろうか。


さっきまでの記憶を思い出そうとするがうまく思い出せない。確か遠泳大会に挑んで大量に海水を飲んだところまでは覚えている。


しかしそれより先がもや(・・)がかかったように曖昧だ。


とりあえず僕は辺りの状況を認識しようと思った。どうやら僕は船に乗って川を下っているようだ。あたりは一面真っ暗なのだが、なぜか遠くの山の稜線までくっきりと見える。


そこで僕は自分の目の前、船の先端に誰かが座っていることに気付いた。


「すいません。ここはどこですか?」


「・・・・・・」


その人はフードを深くかぶっているのか全く顔が見えなかった。しかし、刺さるような視線を感じる。


「―――――――。」


「何ですか?」


「縺ゥ縺?b縺ゅj縺後→縺??ゅ%繧薙↓縺。縺ッ縲らオカ蟇セ險ア縺輔↑縺??らャ代>縺梧ュ「縺セ繧峨↑縺?↑縲よ姶莠峨?貅門y繧偵○繧医?ゅ♀縺ッ繧医≧縲らオ仙ゥ壹@縺ヲ縺上□縺輔>縲よー玲戟縺。謔ェ縺??ゅ≧繧後@縺??ょ?蜥悟嵜縺ク窶ヲ縲よ怙謔ェ縺?縲ゅ♀縺ェ縺九>縺」縺ア縺?□縲ら・槭?縺?k縺ョ縺具シ溘#辟。豐呎アー縺励※縺?∪縺吶?ゅ←縺?d繧画?縲??鄂?縺ォ縺ッ縺セ縺」縺溘h縺?□縲ゅ♀縺」縺ィ縺吶>縺セ縺帙s縲ょ、ァ螂ス縺阪?ょー剰ェャ譖ク縺上?繧√s縺ゥ縺上&縺??ゅ♀縺ェ縺九☆縺?◆縲りェー縺句勧縺代※縲ら・槭′陂?k蜿ッ閭ス諤ァ繧ゅ≠繧翫∪縺吶?よ?縺励※繧九?よ?ェ縺励>縺ェ縲ゅお繧ヲ繝ェ繧ォ縲ょ?蜥悟嵜縺九i菴ソ縺?′縲」



彼は何かを発したようだが僕には理解できなかった。


そして僕はそれを聞いた瞬間ものすごい頭痛に襲われまた意識を失ってしまった。





共和国の首都レーベルランドのある屋敷の一室。ふと窓から前の通りに目をやった。


いつも通り街の人々はそれぞれ自分の日常を生きているように見える。


「見てみろ。今日は天気もいいし絶好の詩作日和だぞ。いい加減起きたらどうだ?」


そう言って俺の目の前で寝ているネロを見た。しかし、ネロが動くことはなかった。


しばらくネロを見ていると階下が少し騒がしい。どうやら今日も来たらしいな。


やがて部屋のドアが開き、ラシャさんが顔を見せた。


「おはようございます」


「どうもおはようございます。すいませんねこんなにも毎日来てもらって」


「いえ。自分が好きでやっていることなので全然大丈夫ですよ」


そう言うと彼女はネロに近づき手を振った。


「ネロさん。今日もやってきましたよ!」


しかし、相変わらずネロが起きることはなかった。


「おい。せっかくお前のためにこんなに可愛い子が来てくれたんだぞ。返事くらいしたらどうだ?」


「うふふ。可愛い子なんて言われて照れますね。」


そう言うと彼女ははにかんでみせた。


「でも・・・ネロさん全然起きる気がしませんね。今日で二週間ですけど大丈夫なんでしょうか?」


そう、ネロはかれこれ二週間寝たきりである。しかし医者に見せても健康状態に問題はないとさじをなげられてしまいどうしようもないままである。


「この間も言いましたがネロは十字軍と戦った時も同じように寝込みました。そんなに心配するものでもないでしょう」


とはいえそろそろ同盟の締結も控えている。そろそろ起きてくれないとこちらも困るんだよな。それにあの大会のことも問い詰めることができない。


日を増すごとにラシャの心配は募っているように見える。おかげで部屋の雰囲気は重いものになってしまう。


しかし、そんな空気を破壊しようとする人間がいた。


「そうだな。そんなに心配するものでもないぞ」


「お前はさっさとどこかに行け」


そう、部屋には俺とラシャの他、もう一人いた。それはこの国の第二執政官の息子でありネロがこうなった原因ともいえる男マイケルであった。どういうわけか昨日からこの部屋にやってきてこうして居座っている。


「そんなこと言わないでくれよ。別に変なことするわけじゃねえし」


この前のゴロツキ共は大会で起こったことをあちこちに言いまわった。


しかし誰も信じなかった。何しろ日頃やっていることがことだけにこいつらの信用はゼロだ。それに街の中心でお祭りをやっていたせいで街の住人は海が見えるところになんていなかったので彼ら以外の証人がいないのである。


それでこいつがなぜここにいるかなのだがこれもちょっといろいろあったわけだ。


街中に噂を流した所、市民たちは自分たちの負けをうやむやにしたいのではないかと思ったらしい。

そしてその結果、巷でゴロツキ共は逆に馬鹿にされているらしい。まあ自業自得だな。


当然ゴロツキ共は怒るわけだがいくら馬鹿にされても街中は役人が目を光らせているから市民に手を出をだせない。


そこで内側に不満が行くわけだがそこで標的になったのがこの馬鹿(マイケル)だったというわけだ。


にしてもゴロツキ共以外誰も大会を見ていなかったというのは妙ではあるけどな。


俺は斜め前でふんぞり返っている間抜けの方を向いた。


どうしてこいつはこんなに偉そうにしていられるのだろうか。とはいえ、こいつの父親からかくまってくれるよう頼まれた以上断ることもできずここに置いているのだ。


まったくこいつの父親からは想像もできないな。ベクトルは違うが目の前で寝ている馬鹿と同じものを感じる。


「言っておくが俺はお前の父親に頼まれたからおいているだけだからな。俺は今から仕事に行くが、もし変なことしたら縄で縛ってゴロツキ共の目の前に引き出してやるからな」


「はいはい。いわれなくともそんな危ない橋はわたらないよ」


こいつのこの態度は一生変わらないな。俺とこいつの関係だから何もしていないがもしこいつがただの一般人だったら俺はもう既に五発はこいつの頭に拳を振るっている。


「ではラシャさん、俺は仕事に行くので、あとはお願いします。もしそこの間抜けが変なことしたら逃げて来てもらって構わないので」


「ええわかりました。お仕事頑張ってください」


そう言いながら彼女は先ほどのような笑顔で俺を送り出してくれた。


彼女をここに置いておくのは危険かもしれないが今使用人が誰もいないのだ仕方あるまい。


「おい。もしかして俺のこと間抜けって言ったか?おいまて――――」


後ろから何か言われたが気にせず俺はさっさと部屋の扉を閉めて階下の仕事場へと向かった。


投稿が遅くなってすみません。たぶん変なところがありますが添削は後日いたします。


次回は火曜日に投稿の予定です。

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