表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

49/55

第四十九話 強くなる紗緒里ちゃんへの想い

その日の夜。


明日はいよいよデートをする。


寝る前の今、俺は明日に向けて、計画のチェックを行っていた。それもほぼ終わったところ。


計画はきちんと立てられたと思っている。


晩ご飯の時、彼女に概略を話したが、うれしそうに微笑んでくれたので、これならうまくいくだろうと思う。


とにかく俺は、彼女に喜んでもらいたい。


そして、告白をして恋人どうしになるのだ。


普通のいとことしての関係のままでいいのでは、という思いはなくなったわけではない。


しかし、俺はもう彼女のことが、恋人として好きになってきている。


もう後ちょっとのところだ。


ここで、俺が勇気を振り絞って告白をすればいい。


そう思うのだが……。


紗緒里ちゃんに告白しようという思いできていたのだが、ここへきて、告白すべきかどうかで悩み出している。


俺は最近、紗緒里ちゃんへの想いが強くなると同時に、彼女と付き合いだしてからのことを考え始めていた。


付き合うからには彼女を幸せにしていかなくてはいけない。


ちょっと付き合って別れてしまった、というのでは、前々から思っているように、彼女を大きく傷つけてしまうだろう、そういうことはしたくない。


付き合ってもいないのに、そんなことを考えてどうするんだ、という気持ちはもちろんある。


しかし、彼女が俺のことを好きである以上、俺が告白すれば、相思相愛になり、恋人どうしになっていく。


その時、何も考えていなかったのでは、彼女に対して申し訳ない。


理想的なのは、恋人どうしになった後、愛を順調に育んでいって、結婚する、という道を進んでいくことだ。


付き合うからには結婚することを第一にしていかなくてはいけないと思う。


ただ俺は、彼女を幸せにすることができるのだろうか、と思ってしまう。


これほどの魅力的な子だ。俺よりも素敵な人が現れるのであれば、その人と結びついた方がいいのでは、とまだまだ思ってしまう。


彼女が俺に想いを伝えてくればくるほど、彼女にとってそれはいいことなのだろうか、と思ってしまうところはある。


そういう思いがこの時間になって、強くなり出してきている。


一方で、そう思うこと自体、彼女に失礼ではないかという気持ちも強い。


彼女は、こんなに一生懸命俺のことを好きでいてくれるんだ。なぜ、もっとその気持ちを純粋な気持ちで受け止めることができないのか、と思う。


そして、彼女を絶対に幸せにする、という気持ちをもたなければいけないと思う。


付き合うということは、それだけの力強い想いを持たなければならないと思っている。


この点がまだまだ弱い。


そういう状態なのに、告白していいものなのだろうか。


彼女を幸せにする自信がまだないのに、告白をしたとしても、彼女は多分OKはしてくれるだろう。


しかし、やがてそれは、嫌われる原因の一つになるかもしれないし、それどころか別れる原因の一つにもなっていくかもしれない。


いとことしての関係までにするのであれば、その後何年たってもそれなりに親しい関係でいられると思うが、一度恋人どうしになった後別れた場合は、話をすることすら難しいものになってしまうと思う。


彼女を幸せにするどころか、悲しませることになってしまう。


だからこそ、慎重にならざるをえないのだけど……。


と思ってきて、俺は康一郎の言葉を思い出した。


「もっと、もっと、自分に自信を持つんだ」


そうだ。俺はもっと自信持たなきゃいけない。


紗緒里ちゃんを幸せにするという自信。彼女だって、俺にそういう自信を持って接してほしいと思っているだろう。


他の誰でもない。紗緒里ちゃんを幸せにできるのは俺だけ。


そういう熱い心が大切だ。


そう思っていると、彼女からルインが入ってきた。


「こんばんは」


「明日楽しみです」


俺も、


「楽しみだね」


と返信した。


すると、


「おにいちゃん、わたしはいつもおにいちゃんが好きです」


「好きです」


「おにいちゃんに好きって、いつも以上にたくさん言いたいです」


と紗緒里ちゃんは返信してきた。


俺は胸がジーンとする、


普段も俺には、「好き」とその想いを伝えてくる彼女。でも彼女からすると、それでも伝えきれないのだろう。


今までは困惑することも多かった「好き」という言葉。


最近は、その彼女からの言葉をうれしいと思うことが多くなってきた。それは、俺が彼女に心が傾いてきたからだと思う。


今日は、いつも以上にうれしい。


もっと、紗緒里ちゃんのように、純粋な気持ちで相手のことを想いたいと思う。


やり取りが終わると、俺はベッドで横になった。


心はまだまとまりきってはいない。


せっかく一度は、告白しようという方向で心がまとまったのに、と思う。


しかし、彼女の今日のルインの言葉で、彼女の想いに応えたい気持ちは、大きいものになってきていた。


もう一度紗緒里ちゃんに告白するという熱い心を持とう。


俺は紗緒里ちゃんに告白して恋人どうしになる。


そして、俺は紗緒里ちゃんの為に尽くしていく。


その気持ちで紗緒里ちゃんには接していかなくてはいけない。


紗緒里ちゃんに告白しよう!


俺はそう決意して、寝る為の準備を始めた。

「面白い」


「続きが気になる。続きを読みたい」


と思っていただきましたら、


下にあります☆☆☆☆☆から、作品への応援をお願いいたします。


面白かったら星5つ、つまらなかったら星1つ、正直に思っていただいた気持ちで、もちろん大丈夫です。


ブックマークもいただけるとうれしいです。


よろしくお願いいたします。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ