表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

33/55

第三十三話 幼馴染の海春くん (寿々子サイド)

わたしは夏森寿々子。


幼馴染の海春くんのことが好きで、恋をしている。


彼とは、幼稚園の時に知り合った。


小学校三年生の頃までは、よく一緒に遊んでいた。


その頃は、星好くんと鈴乃ちゃんとも遊んでいたけど、一番遊んでいたのは、海春くんとだったと思う。


まあ星好くんと鈴乃ちゃんは、幼稚園の頃から仲が良くて、わたしも海春くんも二人の世界に入ることは遠慮していたけれど。


海春くんは、普段はあまり笑うような人ではなかったけど、わたしにはいつも優しくて微笑んでいた。その笑顔がいいな、と思っていた。


わたしは、次第に海春くんのことが好きになっていった。


それは、わたしの初恋だったのだと思う。


海春くんの方はどう思っていたのかはわからない。


少なくとも好意は持っていてくれていたのだとは思う。


ところが、小学校三年生の時、わたしたちは別々のクラスになった。


幼稚園から小学校二年生までは、海春くんと星好くんと鈴乃ちゃん、みんな一緒のクラスだった。


一緒のクラスだったから遊んだり、おしゃべりをしたりすることができていたのだろうと思う。


クラスが違ってからは、海春くんや星好くんと話すことは少なくなった。


鈴乃ちゃんとは、しばらくの間は話すこともあった。しかし、彼女とも話すことは次第に少なくなっていった。今もおしゃべりをすることはあるが、昔ほどの親しさはないと思う、


海春くんとは、ケンカをしたわけではない。


会えばわたしには微笑んでくれた。


しかし、それから小学校では同じクラスになることはなかった。


それでも、時々一緒に遊んでいれば、疎遠になることもなかっただろう。


小学校三年生の一学期の頃は、まだ遊ぶこともあった。


でも、その頃から、わたしには同じクラスの女の子の友達ができて、その子たちと一緒に遊ぶこととが多くなった。


そして、小学校三年生の九月。


わたしは、友達になった同じクラスの女の子と遊ぶことを優先した為、海春くんと遊ぶことを断ったことがあった。


今思うと、これが転機だったと思う。


海春くんは、寂しそうな顔をしていたが、嫌そうな顔をしていたわけではなかったので、わたしはほとんど気にしていなかった。


今思えば、その時の海春くんのつらさを思うことができればよかったのだけど……。


それ以降、わたしと海春くんが遊ぶことはなくなってしまった。


それまでは、海春くんの方から誘うことがほとんどで、それがなくなってしまったからだ。


ただでさえ、クラスが違うのに、お誘いまでなくなってしまったら、接点はなくなっていく一方だった。


話すこともほとんどなくなり、あいさつ程度しかしない仲になっていった。


わたしの海春くんへの想いもだんだん小さいものになっていく。


当時のわたしは、友達の同じクラスの女の子と遊ぶことが楽しくて、海春くんとの関係をおろそかにするということが、後でつらい気持ちになるということに気がついていなかった。


お互いの呼び方も、いつの間にか苗字呼びに変わっていた。


わたしとしては、夢海ちゃんと呼び続けたい気持ちはあったのだけど、疎遠になってきていたし、小学校高学年になっていたので、苗字読みでもしょうがないと思っていた。


海春くんはどう思っていたのだろう。


しかし、わたしは、海春くんに好意自体は持ち続けていた。


小学校六年生にもなると、カップルが少しずつできてきていた。


わたしも少しずつ、恋愛というものにあこがれを持つようになってきた。


星好くんと鈴乃ちゃんは、ケンカはよくしていたけど恋人どうしだった。二人は、その前から恋人どうしだったけど、クラスが違っていても恋人どうしになっていた人達がいた。


クラスが違っていても、恋人どうしになれるのであれば、わたしと海春くんも同じように恋人どうしになれるのでは、と思うこともあった。


今思えば、クラスが違うからといっても、恋人どうしは無理でも、親しくすることができたんじゃないかと思う。


しかし、結局、小学校六年生の時も、親しくなることはなかった。


わたしが受け身になっていたのだが大きいと思う。


海春くんが誘ってくるのを待つという状態は変わらなかった。


わたしが積極的にいけばよかったのだろう。


でもその時は、そこまで海春くんのことを想っていたわけではなかった。


今思うと、当時のわたしが歯がゆくてしょうがない。


中学生になってからも状況は変わらない。


いや、海春くんは、だんだん気難しい人になっていった気がした。


海春くんにあいさつをしても、それに返事はしてくれるけど、小学校の時までのような笑顔はなかった。


わたしは、その度に寂しい気持ちに襲われた。


今は疎遠になっているとはいっても幼い頃は親しかった。


その頃のことはもう忘れちゃったのかなあ、と思うこともあった。


中学校三年生になると、わたしは、恋愛にますますあこがれを持つようになってきていた。


あこがれを持つということになると、海春くんが一番初めに想い浮かぶ。


これは、恋愛というものにあこがれだした小学校六年生の頃から変わらない。


海春くんと親しくなりたい!


わたしは、そこを出発点にしたいと思うようになっていった。


「面白い」


「続きが気になる。続きを読みたい」


と思っていただきましたら、


下にあります☆☆☆☆☆から、作品への応援をお願いいたします。


面白かったら星5つ、つまらなかったら星1つ、正直に思っていただいた気持ちで、もちろん大丈夫です。


ブックマークもいただけるとうれしいです。


よろしくお願いいたします。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ