表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/9

リリルと唯の場合

悪魔の力で極悪無双 〜契約者がこんな性悪なんて聞いてない!〜

https://ncode.syosetu.com/n2018gs/

より。

「ねーねー跋人はつひとー」

「リリル。何だその格好は」


 跋人の言葉に、リリルはにやにやと笑みを深める。

 黒い猫耳と猫尻尾。

 同じく黒のチューブトップとミニスカート。

 水着と大差ない姿で、リリルは跋人ににじり寄る。


「今日は猫の日だから、甘えん坊猫なあたしに跋人メロメロ大作戦なんだよー!」

「凄まじく頭の悪い作戦名だな」

「そんな事言ってさー。けっこードキドキしてるんじゃなーい? 男の人って、ネコミミに弱いって聞くしー」

「そうだな。お前が猫だと言うなら、それに乗って遊んでみるか」


 にこっと笑う跋人に、リリルの心臓は跳ねた。


「えっ、そ、それってこう、動物みたいに激しくって事……?」

「とりあえず外に出ろ」

「し、しかも野外プレイ!? わ、わー。ちょっとどきどき……」


 顔を真っ赤にしながら玄関を出るリリル。

 後からついて行った跋人は扉を閉め、鍵をかけた。


「え、跋人?」

「表に出た飼い猫に気付かず、締め出してしまったシチュエーションプレイだ。猫のお前にぴったりだな」

「えっちょっ」

「私をそんな安易な誘惑で落とせるという思い上がりには、罰が必要だろう?」


 楽しそうな跋人の声に、リリルが悲鳴を上げる。


「ま、待ってー! 思ったより外寒いー!」

「それはそうだろう。裸みたいな格好だからな」

「し、死んじゃうよー! 中に入れてー!」

ゆい。三分経ったら入れてやれ。それと大方お前も、リリルのような格好をしているのだろう? 早く着替える事だな」

「はい……」


 奥にいて姿を見せていないはずなのに、ものの見事に言い当てられた唯は、冷や汗を拭うとそっと白猫耳を外した。

読了ありがとうございます。


跋人の性悪が戻ってる?

三分で家に入れてあげてるんですから、優しくなったと思いますが……(震え声)。


次は『冒険者仲間から追放された幻術師は、異世界転移者に新たな可能性を見出される 〜え、エイガって何ですか!? 僕に何をしろって言うんですか!?〜』でお送りします。

次話もよろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 跋人さんの性格が相変わらずで安心しました。 そしてリリルちゃんのチョロさ加減も変わって無くて良かったです(笑) [気になる点] 白猫の唯さんと黒猫のリリルちゃん、夜には跋人さんとにゃんにゃ…
[一言] ネコミミ唯リリル <i626625|34709>
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ