連絡先の交換
「詳しいことは連絡する」
そう言って渡されたのは唯我くんの連絡先。追加しといて欲しいって。私なんかにって思ったけど出かけるなら連絡は取り合っておかないとね。
美香の話の1件で何でも話せるかもしれないと思っている。彼になら・・・相談してもいいかな・・・。この心のもやもやについて・・・・。
「あの・・・聞いてほしいことがあるんだけど・・・いいかな?」
「何?何でも話して?俺でいいなら力になるから」
「実は・・・私恋してるかもしれなくて・・・。確証はないの。かもってだけで・・・。相手はまだ言えないけど。私を見ていてくれていた人。不覚にもときめいて、ドキドキしてる・・・。この気持ちはなんて呼べばいいのかな・・・?恋?それとも・・・別のなにか、なのかな・・・。こんな気持ち感じたことなくて・・・。他の人には相談できないの!唯我君にだけ!!この気持の正体を見つけるのを手伝ってくれないかな・・・?他の人には頼めないから・・・。お願い・・・」
「言ったでしょ?俺でいいなら力になるって。十和田さんの助けになるなら何でもする。」
警戒心がなさすぎる・・・。誰相手でもこうかな。
「ありがとう。こんな遅くに電話かけちゃってごめんね。」
「大丈夫。そこまで急いでるわけでもないし。ちょうどかけようと思ってたから。週末の件で。十和田さんこそ時間大丈夫?こんな遅くに男と電話してて。」
「バレなきゃ大丈夫。親ももう寝てる時間だし。」
ほら・・・こうやって不意打ちを食らわせてくる・・・ほんとずるい・・・こっちの気も知らないで・・・。