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堕天使と行くっ!!異世界宗教探訪記  作者: 雷鳴ヴァルハート
3/4

始まりのアレラム~主人公、信仰を知る~

不思議な能力を手に入れたコウ!

とうとうアレラムに到着します!!!!

堕天使と行く異世界宗教生活のはじまりです。

 なんなんだこの世界の信仰ってやつは・・・

 

 アレラムの広場にある噴水近くで

 

 「神よ!水を金に変えてくれっ!!!」


 そうオレは叫んだ。しかし、噴水の水は水のまま。


 「神よ!この墳水の水を黒色に変えてくれっ!!!」


 今度はそう叫ぶ。すると噴水の水が黒色・・・ではなく灰色になった。


 なんなんだよこの信仰ってやつは!ぜんっぜん役に立たねえじゃねえか。変な信仰つかんじまったなぁ。

 

__________________________________________________________________________________________




 「いやぁ、あなたの信仰、はずれですね。」


 堕天使はあっけらかんと言った。大量に荷車の中にたまった水を飲んだのか満足そうだ。今、その荷車から水をすべて出し終えたのだが、この堕天使はまっっったく手伝わなかった。ただにんまりしながら見ているだけ。それもあいまって空の荷車の前でこのように言うこの女を蹴とばしてやりたい。


 「どういうことだよ。そもそも信仰ってなんだよ!?はずれってなに!?」


 「なぁんにもわからないコウのためにぃ、特別に私がおしえてあげるわ!」


 煽るような口調で堕天使は説明し始めた。


 なんでもこの世界の「信仰」とやらは少し変わった魔法のようなものらしい。「信仰」は何種類もある。同じ「信仰」を持った人物と心を通わせ、発現者が詠唱したときに発現するものだ。オレが発現した信仰は「信仰アレラム」。ちょうど、牛車のおっちゃんが水をくれよ思っていたときにオレもおっちゃんと同様に水が欲しいと心を通わせ、そして詠唱してしまったというわけだ。「信仰アレラム」の詠唱は「神」と言った後、「願い」を言うだけだそうだ。シンプルすぎないか!?


 「信仰アレラム」の詠唱効果は願いが実現するかが神によって決まる、らしい。すべては神の御心のままにってか?神頼みみたいなもんじゃねえか!!


 「おい、堕天使、お前がオレにおっちゃんのマネしろって言ったよな・・・・てことはお前・・。信仰アレラムがはずれって知っててオレがこの信仰を発現するよう仕向けたってことか???」


 ギクッとした顔をしながら堕天使は言った。

 

 「でもでも・・・他の信仰もつかえるから・・・。同じ信仰を核にしてる人が近くにいないと無理だけど。」

 

 どうもこの堕天使を問い詰めるとこういうことらしい。最初に発現した「信仰」が自分が単独で使える信仰の力なんだそうだ。それを「核の信仰」というんだとか。それ以外の「信仰」はたとえ発現したとしてもその「信仰」を「核の信仰」にしているヤツが近くにいないと使えない。つまりオレが自由に使えるのはこの神頼みの信仰しかないわけだ。


 「おい、てめぇ・・どうしてくれるんだよこれ。こんな信仰でどうしろと??何とか言ったらどうなんだ!?!?」  


 堕天使はこのおれを見た。


 「てへっ☆」


 堕天使の頬をひっぱたいてやった、ピーピー泣きわめいてしまったが。



_____________________________________________



 というわけだ。


 「おいチャル。こっからどうすればいいんだよ。広場まで来て噴水灰色になったけどよぉ。こっから何すればいいんだよ。」


 「そうね。とりあえず大聖堂にまで行きましょうか。アレラムの大聖堂は仕事を紹介してくれるのよ。悪魔討伐とか懺悔室の聞き役、居酒屋のバイトとかもあるわ!」


 おいおい、この世界の大聖堂はどうなってやがるんだ。こんなに属物になっているとは思わなかったぞ。それから、堕天使の名前はシャルらしい。泣いてるときチャルね・・そんなつもりはなかったのとしきりにつぶやいていた。


 そこから俺たちはアレラムの広場から大聖堂に向かった。道中の市場で「アレラムの信仰」を使っている人をたくさん見かけた。小銭が足りずに金をくれと願う奴や落とし物が見つかるように願う奴など様々だ。小銭頼んだやつなんて10ヘイス頼んだのに手から3ヘイスしかでてこなくて笑える。この信仰すげーいいかげんだわ。


 大聖堂は2本の高さ・形が均一な円柱が三角屋根につながるようについており豪華絢爛な装飾の施されたものだった。そして、色鮮やかなステンドグラスが外壁の真ん中にある。おそらく、アレラムの姿をかたどったものだろうか。


 大聖堂を前にして心が躍る。なんかそれっぽくなってきたじゃないか!!!




    異世界生活のはじまりだ!!!!!!!!!!!!!!


 

チャル「実はこの世界では同じ「核の信仰」を持っている人々が集まっているの。」

   「同じ信仰を持った人と心を通わせなくちゃ信仰は発現しないからよ!」

   「大体は大人から子供に核の信仰が受け継がれるの!伝統として子どもが三歳になったら核の信仰を受け継ぐ儀式をするの!!そこで採用される信仰は地域ごとにことなるわ!これだけはなぜかかどの信仰を持っている町でも国でも共通なのよ。」

コウ「心を通わせるってなどういうことだなんだ?」

チャル「簡単にいえば同じことを本気で願ったり、本気で同じ思いを抱くことだわ!」

コウ「ふーん。確かに俺もおっちゃんと水が欲しいって本気でねがってたな。」

  「同じ信仰をもった人がいないと発現しないんだよな?ならどうやって「信仰」がはじめて生まれるんだ?」

チャル「それは誰にもわからないわ。起源が書いてある聖典がある信仰もあるけど本当のところは誰にもわからないわ。ちなみに、アレラムの聖典は大聖堂にあるわよ。」

コウ「そういうもんかー。」

チャル(ほんとは私だけしってるんだけどねー。)

コウ「なんかいったか?」

チャル「な、なにもいってないわよ。」

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