主人公信仰をGET~謎の力~
な、なんということだ本当に異世界にきてしまったではないか。
ていうかここどこだよ!なんか木の下にいるが、あの堕天使なんか言ってたな。アレラム・・・だったか?てかどーすんだよこれ。右も左もわかんねえのにどうしろっていうんだよ。
「はーどうすっかなぁ。」
とりあえず草原の一本木の下にそう言いながら腰を下ろす。
「とにかく町にでてみたらいいんじゃない?」
仰天した。なんと木漏れ日の下であの堕天使が立っていたのだ。しかし、堕天使の外見は大いに異なっていた。控えめでシンプルな鎧を着ている。相変わらず美少女のような顔、まな板胸、スレンダーな脚。ん?なんかたんねえなぁ。
そうして、オレが顔、胸、脚、顔、胸、脚、顔・・と何度も見ていると堕天使が怒り始めた。
「なによ!人の体じろじろ見て!!!!そんなに私の体が気になるのっ!!??」
こいつはなにを言っているのだろうか。見てくれは良くても中身がだめじゃ興味もでんわ。
「お前の体はどうでもいいんだけど。なんかさっきまでとは違うくないか?なんかたらないような・・・」
「んむ?多分話し方ね。いやぁ、審判所にいると言葉使いにうるさくってねぇ。毎回毎回言葉が汚いって同僚に怒られるのよ。その都度その都度ですわってつけてますでごまかしてるの。ほんt「おまえは子どもかっ!!!!!そんなんでごまかせるわけないだろ!!!!!!!!」
にしてもほんとに汚い奴だなあ。髪と翼だけじゃなく心まで黒い・・・・
はっ!
「翼だ翼!!!ねぇじゃん!!!なんでないんだよ!!!」
「あぁ目立つからよ。天使がいるって言われたらたまったもんじゃないわ。この世界は宗教が核だからね。それよりはやくアレラムに行きましょう。神具でひとっとびだわ。」
こいつは自分の言ったことを覚えていないのだろうか。町っぽいところははるか遠くに見える。
「おまえ。オレだけなしっていってただろ。あそこまで歩けってのか?お前も歩くんだぞ!?翼ねえしなあ!歩けんのかあぁん!!??」
堕天使は声にならない金切り声を上げて青ざめた。黒い髪が白くなるほどに・・・
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俺たち2人はその後アレラムまで歩こうとしたが、あえなくギブアップ。と・・遠すぎる。草原に割って入る土の上にへたり込んだ。隣の黒いのがやれ疲れたやら、やれ水が欲しいやらギャーギャーうるさい。
しばらくけんかしていると、空荷の牛車のおっさんにあって、荷車に乗せてもらうことになった。
喉が渇いて仕方がない。牛車の前でおっさんに水を頼んだがそんなものはあるはずもなく、しかもおっさんも水がなくてからからだそうだ。すると、おっさんはトチ狂ったのか荷車の前部に座ったまま両手を青空に掲げ、神様水をくれよと叫びだした。堕天使もいつの間にか両手を上に掲げて水くれ水くれと叫んでいる。やばい冷や汗かいてきた。こいつらやべえ。確かに俺も柄でもなくそう思ってるけども・・
そう思っていると堕天使があんたもやりなさいというので、ここは逆らわないでおこう、なんか怖いし、俺も両手を空に掲げる。そして・・・
「「「神様水をくれえ!!!
(堕天使) (ださい)
(おっさん) (よ)
」」」
3人の声がそろったとき
まばゆい光がおれから3人を包み、
俺たちのところに
滝のように水が空から降ってきた。
水が降らなくなりすべてが濡れ終えたブレザーの制服を着る俺のほうを見て堕天使は言った。
満面の笑みで・・
「早速信仰ゲットね!!!!!!!!」
え??????