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東方閉瞳神録  作者: 夢
第ニ章〜世界樹編〜
10/15

第8話



5日ぶりの投稿、お待たせしました。

閉瞳神録第8話、紫ちゃんと出会ったあとのお話です。

この頃の紫ちゃんはまだ生まれたばかりなので凄く噛みます。


後半から世界樹編に突入します。

紀元前編で最も大きな話しです。

最後の台詞はいったい誰でしょうね?



「・・・というわけで、今日から俺の娘になった紫だ。みんな仲良くしてやってくれ。」

「ゆ、紫です。よろしくお願いしまひゅ。あうぅ・・・」

やぁ諸君、こんばんは。昼間の人はこんにちは。海塚 真火だ。

俺は今、紫を連れて、家に帰った後にみんなを集めて報告している。

久遠と神楽は、「またですか・・・」という顔をしているが、桃蘭はなにやらむくれているな。

「うー・・・お父さん、娘はわたし一人でいいじゃないですかぁ・・・」

「桃蘭、お前ももう大人なんだからそろそろ親離r「絶対に嫌です」・・・」

このように、親離れが出来ていない。

桃蘭も、女性としての魅力には十分過ぎるくらい溢れてるんだから、いつまでも俺に甘えるのもどうかと思うんだがな。


「それで、ご主人様?本当にその子を娘にするおつもりですか?」

神楽もそう思うのか。まあまぁ当然っちゃ当然なんだがな。

「最初からそう言ってるじゃないか・・・」

「はぁ・・・ご主人様はほんとに優し過ぎます。」

そういうとため息を吐く神楽。

なんだ?俺が悪いのか?

「ご主人様、その子を娘にするのは構いませんが、その子の世話は誰がするんですか?」

久遠は反対じゃないようだ。てっきり、反対側にまわると思ってたが、珍しいな。

「ん?勿論、俺がするよ。」

「そ、そんな・・・!?酷いですよお父さん?!」

「どこがだよ。もう子どもじゃないんだからしっかりしなさい。」

「お父さんに比べたらわたしはまだまだ子どもです!ですから何も問題ありません!!」

「俺と比べるな俺と。一般的に見て桃蘭はもう大人の女性なんだよ。だから自覚くらいはしておきなさい。」

「うー・・・じゃ、じゃあ、お父さんはわたしを見てドキドキしますか?」

「あぁ、もちろんドキドキするさ。桃蘭も色々と立派に育ったし、久遠や神楽と並べても負けてないぞ?」

「えへへへへへへ、駄目ですよぅお父さん♪わたしたちは親子なんですからぁ。でもでも、お父さんがいいならわたしは親子であってもそういった関係になっても構いませんよぅ。いえ、むしろ好ましいです。あぁ、だけどあえて拒否して、お父さんに強引に襲われるのもありですね。いやがるわたしを押さえつけて欲望のままに無理矢理襲われて・・・・・えへへへへへへぇぇぇぇ」

なにか変なスイッチ入っちゃったな。

「それじゃ、紫の件に関してはこれでいいな?」

頬に両手を当てていやんいやんとくねくねしている桃蘭を放って話しを進める。

「はい、ご主人様が決めたことですから。私達はそれに従うだけです。」

「私も久遠に賛成です。私たちはご主人様のご意志に従うのみです。」

「そうか、それじゃあよろしく頼むよ。」

「よ・・・よろしくお願いしまひゅ。」

こうして、我が家に新たな家族が出来た。

紫はまだまだ幼いけど、桃蘭を連れてきたのも似たような状況だったから二人ともすぐに仲良くなるだろうな。




〜それからそれから〜




「ご主人様、少しお時間よろしいですか?」

家の裏庭でのんびりしていると、ふと久遠が声をかけてきた。

「久遠か、大丈夫だよ。どうした?」

「はい、実はここ最近、なにやら植物達から感じる生気が弱くなっているのです。」

「植物から?いったい何故?」

「おそらく、世界樹の力が弱まっているからではないかと。」

疑問に思っていると、後ろから不意に神楽の声がした。

「世界樹?そんなのあったのか?」

「覚えてらっしゃいませんか?ご主人様が溶岩を陸地に変えられた場所のことを。溶岩だらけの場所に、この家とは別にもう一ヶ所だけ、陸地に変えられたではありませんか。」

いわれて記憶を探ってみる。

もう何十億と途方もない年月をこの星とともに過ごしてきたから、ほとんど覚えていない。

「・・・覚えてないな。」

「無理もありません。あのあとすぐに私たちをつくり、眠りにつかれたのですから。」

そう言われると、久遠と神楽には随分と長い間待たせたうえに、任せっきりだったな。

「すまないな、二人とも。」

「いいえ、ご主人様が謝られる必要はありません。いつかのときも言いましたが、私達はご主人様の式です。」

「例え天地が交わっても、世界が滅んだとしても」




「「私たちはご主人様の式、いつまでもご主人様とともにあります。」」





改めて言われると恥ずかしいな。

久遠も神楽も、ほんとにいい従者だな。

「ありがとう二人とも。それで、つまりその陸地に世界樹があるっていうことか?」

「はい、世界樹が存在したのは確かにその頃からですが、実際に活動を始めたのは氷河期から後なんです。氷河期が終わる頃まで、ずっと地面の中に埋もっていたそうです。」

「なるほど、だったらその世界樹が、氷河期以降の生命の始まりということになるな。」

そうなると、必然的に俺がなんとかしないといけないな。

「とりあえず、今はまだ大丈夫なのか?」

「はい、ですが年々世界樹の力が少なくなっていってます。恐らくあと数百年程しかもたないかと。」

数百年か・・・多分、世界樹の元に行くときは紫と桃蘭も付いてくるだろうな。

出来れば二人にも、久遠と神楽にも付いて来てほしくないが、聞かないだろう。

なら、その時までに二人には力をつけてもらわないとな。

せめて自身の身を守る為の力を。











「・・・父上、はやく迎えに来てください。・・・父上」

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