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東方閉瞳神録  作者: 夢
第一章〜始まり〜
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第1話

文中にて、幻獣麒麟や妖狐等と表示していますが、本来の時間軸なら幻獣麒麟や妖狐等といった呼び名はありませんが、主人公が目が見えないのでわかりやすいようにあえて表記しています。

ふと気が付けば、目の前は真っ暗で何も見えない。

自分はどこにいるのか。自分は何をしているのか。

何もわからない。どうやら、目が見えなくなっているらしい。

ただ、聴覚や嗅覚は生きているようで、何とか周りの状況を理解出来た。

といっても、周りは何やら凄く熱いからすぐにわかった。

恐らくここは、火山の中なのかもしれない。

そう思って1時間程歩いてみるが、岩壁らしいものに当たらない。

そうなると考えられる可能性は一つ。

今自分がいるのは、地球が出来たばかりの頃なのかもしれない。

そうなると、本当なら既に焼け死んでいても可笑しくないはずだが、いつの間にか周りの熱に対する体感温度がちょうど良くなっていることに気が付いた。

おかしい。いくら何でもおかしすぎる。

そう考えていると、ふと頭に何が浮かんだ。





【自然を司る程度の能力】(ババーン!!)





・・・・・・は?え?何これ?自然を司る程度の能力?どういうこと?

しかも何か変な音出てたし。

というか司るって、それって自然の神様って事でしょ?

気が付いたら地球の始まりみたいな時間にいて、しかもいきなり自然の神様だとか冗談にも程があるでしょ。

あまりグダグダ言ってても仕方ないので、とりあえず今持っているであろう神力を確認してみる。



〜青年瞑想中〜



10分程たって神力を確認し終えた。

いやね?実際あれからすぐに確認出来たんだよ?

確認した後はそれがどれくらいあるのか考えてみるど、地球と同じ密度の塊2つ分あるっていうのがわかったんだ。

いやまぁ確かに、自然の神様ってことは地球の大きさと同じくらいの量があるんだろうな、くらいには思ってたんだけど、まさかそれが2つ分あるっていう事実に驚いてたんだ。

とりあえず神力に関しては理解出来た。

今ならある程度周りの自然を操って海や陸を作れるかもしれない。

試しに、自分がいる場所の半径50mくらいを陸にしてみよう。いい加減足元が熱い。

というか、1時間以上もよく溶岩の上で我慢出来たな俺。

さて、そうと決まれば早速溶岩を陸にしますか!



〜青年奮闘中〜




いくら自然の神とはいっても、余り能力を使ったことがないせいか、2時間もかかってしまった。

ただ単に陸を作るだけでなく、そこに木で出来た家もノリで建てた。

お陰で当初の計画より必要以上の量の神力を使ってしまった。

これは、暫く力の練習をした方が良いな。

時間はいくらでもあるのだし。

流石に一人は寂しいから、ついでに式神も二人程作っておこう。



〜青年作製中〜



あれから5分程で式神の型はすぐに出来た。

流石に木一本から髪2枚を作るのは簡単だったな。

さて、それじゃあ神力を籠めて〜・・・

よし、それじゃあ早速

「式神〔久遠〕!式神〔神楽〕!」

そう叫ぶと突然式神が光り出した。

目が見えなくてもそれがわかるくらいだった。

そして光が収まると声が聞こえてきた。

「妖狐、久遠」「幻獣麒麟、神楽」

「「主の呼びかけに応じ、只今参上致しました。」」

聞こえてきた声は二つで、両方とも女性の声だった。


「久遠、神楽、よろしくね。俺の名は海塚(みつか) 真火(しんか)。君達の主で、自然を司る神だよ。」

「神、ですか?でしたら、神化なされてはいかがですか?」

「神化?」

「はい、今の姿とは別に、神様としての本来の姿の事です。」

「なるほど。だったら、起きた後にやってみるかな。」

「「起きた後とは、どういうことですか?」」

あ、重なった。そりゃ呼ばれてあまり経ってないのにいきなりそんなこと言われたら困るよね。

「実は陸を作ったり、そこに家も建てた上に二人を作ったから、かなり神力が減ってるんだよね。だから、しばらく寝て回復しようと思ってるんだ。」

「なるほど、そういうことですか。でしたら、私達にお任せ下さい。」

「ご主人様が寝ているあいだ、ここの管理は全て私達が行いますので。」

「ありがとう。それじゃあ、しばらく寝るから、任せたよ。」

「「お休みなさいませ。ご主人様。」」

式神二人に寝てるあいだのことを任せ、自分は神力回復の為に家に入り、床に入った。

何年程で起きるのかわからないが、二人がいるから大丈夫。

そう信じて深い眠りについた。

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