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素庵日記  作者: 春野一人
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4月30日(月)昭和の日、ふりかえ休日。映画「愛しの座敷わらし」を見る。

映画「愛しの座敷わらし」を観にゆく。水谷豊28年ぶり単独主演だという。原作の萩原浩は1956年生まれ、1997年「オロロ畑でつかまえて」で小説すばる新人賞を受賞しデビューした。その後ヒット作がなかったが、2004年若年性アルツハイマーに取材した「明日の記憶」(渡辺謙の希望で映画化、渡辺謙が主演した)が2005年本屋大賞第二位、第18回山本周五郎賞という栄冠を得た。2006年より2011年まで4度に渡って直木賞候補となっている。「愛しの座敷わらし」は2008年年度の直木賞候補になっている。

 監督、和泉聖治いずみせいじは1946年京都市出身。京都外大西高等学校卒業。高校卒業後、船乗り、ダンプ運転手、バーテンをしながら、イラストレーターを目指した。1966年に上京、偶然見たゴダールの「勝手にしやがれ!!」で映画に魅せられ、父の経営する「プロダクション鷹」に入社。

 1972年ピンク映画「赤い空洞」で監督デビューする。以降、年4~7本のピッチでピンク映画を多作した。1982年渡辺浩之主演『オン・ザ・ロード』(松竹)で一般映画に進出。以降日活ロマンポルノと平行しながら、一般作品を多数監督した。テレビドラマも製作多数あり、非常に活躍している。

(詳しくはここに書かない)。

 食品会社に勤める主人公は、食品企画の課長。企画した製品がトホホの売れ行きで、岩手盛岡支社に左遷される。主人公は家族のためにとても広くて築200年というボットン便所(水洗でない便所)・薪で焚く風呂というような不気味な農家を借りてしまう。近頃のサラリーマン家庭にありがちな自分勝手な妻と娘と息子と母はロッジ風と聞いていたから、この決定に猛烈ブーイング。しかもこの家は何か物音がする・・・。主人公は絶対絶命のピンチに追い込まれる・・・この後、物語りは意外な展開をみせて感動の後半へすすむ。・・・素庵涙もろいのであろうか、多量のあたたかい涙が顔面を濡らした。それが実に気持よかった。これが哲学者アリストテレスの言うカタルシスなのだろうか。


 座敷わらしならきっと我が家にもいるはずさ 素庵

 

 

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