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素庵日記  作者: 春野一人
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4月15日(日) 晴 権現堂に花見

 今日は一転して好天となった。昨日あきらめた、埼玉県幸手(さって)権現堂堤ごんげんどうつつみに行った。東北自動車道を岩槻で降りて、東方向に走る。幸手は上野から伸びている日光街道(国道4号)の道沿いにある街で、東北自動車道も常磐自動車道からもアクセスの悪い街である。

 それだけに、住宅も少ないので自然が豊かである。今回は車で来たが、電車でのアクセスはずっと良い。浅草駅より東武日光線にて幸手で降りて、歩いて30分である。

 

 権現堂堤は江戸時代は一里(4キロ)に渡っての長大な桜堤であったが、水利計画で利根川の分流の役割を終えたことで、それに伴って、桜堤も荒れてしまったという。戦後、かっての名声を取り返すべく

1キロ千本の桜とともに、広大な河川敷に菜の花も植えられて、今日、関東一の名声を復活することが出来たのは幸いなことであった。


 思い立って、私と山の神、次男、その妻、中一生を筆頭に孫3人を引き連れてやって来た。昨日の冷雨のために、今日繰り出した人が多いと見えて、道路は大混雑。権現堂前2キロで早くものろのろ運転である。山の神と素庵二人の時は、車で来ても、早朝に来るので渋滞に悩まされることはないが(駐車場は広い。無料)、息子の嫁さんが夜、マイバスケットでアルバイトをしているため、息子家族の朝は遅く、ここへの到着が昼になってしまったせいである。これはだめだと、有料のにわか駐車場、一日500円(安いね!)に車を止めて、少し歩く事にした。


 桜は昨日の雨で、少し満開を過ぎていたが、東京より北方にあるので、まだまだ見頃だ。桜でびっしりの土手に上がると、土手の上からは、広大な河川敷に菜の花が黄色に拡がっていて、始めて訪ねた息子と嫁さんは「おお」といった顔をする。


 河川敷に降り、土手を振り返ると黄色い菜の花の向こうにピンクの桜堤が長々と横たわっていて、美しい。素庵はこのところご無沙汰の、キャノン・イオスキッス一眼デジカメで家族写真を撮りまくる。息子夫婦も携帯で写真を撮りまくっている。


 土手沿いの外側に屋台が百店は出ている。キャベツどっさりのお好み焼き(うまい!)とフライポテトを買って、昼食とする。帰りに4号線ぞいの道の駅により野菜を買った。


 花に酔う こころ陰らす 政り事   素庵

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