4月14日 (土) 冷雨 映画「アーティスト」に感動!
せっかく、桜満開であるのに、冷たい雨が降っている。晴れていれば、埼玉県幸手市、権現堂堤の見事な桜と土手下の菜の花を見に車を走らせるのに、残念ながら、冬のような冷たい雨が降っているので、映画鑑賞に切り替える。当初「マーガレット・サッチャー・鉄の女の涙」を見ようと思ったが、そろそろ上映終了のため、夜遅い時間の上映のみになってしまっているので、これは断念。「アーティスト」に切り替えた。この映画はサイレント映画の人気男優(ジャンディジャルダン主役)が、トーキー時代に乗り遅れ、自分の見いだした新人女優がトーキーの人気女優となって行くのに、サイレント映画に執着して、すっかり忘れ去られた存在となってしまうという話である。すっかり人気がなくなって時代に取り残された男の気持ちがひたひたと伝わる感動の名作。この作品は、驚きの白黒サイレント映画。しかし饒舌な会話に頼らないが故に、俳優の表情が身にしみる良さがある。今年のアカデミー賞の作品賞・監督賞・主演男優賞・作曲賞・衣裳デザイン賞五部門の賞を受賞したが、残念ながら、女優賞を逃してしまった。実に魅惑的であったが、女優賞は「サッチャー」に取られてしまった!(主演女優ベレニス・ベジョは実に魅惑的だったのになー)
監督ミシェル・アザナヴィシウスは以前からサイレント映画が大好きでサイレント映画の製作を夢見ていたが、「OSS117私を愛したカフェオーレ」というスパイ・パロデイ映画などの成功で、遂に制作のチャンスを掴んだという。
素庵は今日以降、実に素晴らし作品の一つとして「アーティスト」を上げるだろう。付け加えるなら蠱惑的な主演女優ベレニスは監督の奥さんであることに・・・残念・・・(笑い)。
昨晩から今日にかけて森永卓郎「年金は60歳からもらえ」を読み切った。年金の事情が良く理解できる良著である。・・・ぼつぼつ「太安麻呂・・・」を書かねばとも思っている。
良い女見なけりゃよかった昔男 素庵