2月24日(土) 雨 高木彬光「古代天皇の秘密」について
名作「成吉思汗の秘密」を書いた高木彬光の「邪馬台国の秘密」に続くベットデテクティブ、ミステリー第三作「古代天皇の秘密」を読んでいる。歴史小説創作には大量の資料に目を通す必要があるからである。かの「成吉思汗の秘密」に比べて、この作品は、氏の作品にしては研究がまだまだ浅いように思えた。というのは、鎌倉時代に比べて確かな資料が少ないと言うこともあるが、それにしても、素庵などが一番嫌う、トンデモ本にあるような、似たよう人名、地名に頼って推論進めるやり方をとりすぎているように思えた。それに、ベット・デテクティブというより寝たきり小説(笑)と言って良い、途中の雑談も少なく研究に次ぐ研究で、いささか疲れる。ベッドデテクティブの悪い面が出たというところである。それによってか、この作品以降高木氏のこのシリーズは消えてしまう。
今日は息子次男夫婦が結婚記念日と言うことなので遊びに出かけ、孫3人を預けられて、うっとうしい雨の日に、いささか気に入らない「古代天皇の秘密」をクサクサしながら読んでいる。
日本テレビでは3月2日の日本アカデミー賞授賞式の番宣をやっている。ノミネートされている各作品のさわりが紹介される。この中で、「探偵はBARにいる」という映画が紹介されている。オヤ、これはひょっとすると、ベット・デテクティブ風?と少し調べてみる。この推測は当たっていて、この作品は東直巳「BARにかかってきた電話」を原作として作られている。これは第一作「探偵はBARにいる」の第二作といったもので、シリーズ化しそうな気配である。素庵、月4本は新作は見るのだが、この映画は見逃している。まずは両作を読んでみようと思っている。
さて、主人公がBARにいる小説のお手並み拝見。
飲みに行く旦那は今日も飯の世話 素庵