2月3日(金) 晴 岩波書店が、恥知らずな応募
岩波書店が、とんでもない採用情報を出したことに、素庵驚いている。夕方の日本テレビのニュース番組の「エブリー」で、岩波書店が本年度応募を、岩波書店著者か社員の紹介に限るとしたと伝えている。
まさか、あの良知のシンボルである、岩波書店が、このような、公平さの欠けた、古代のような、求職方法をとるはずがないと、最初は思った。素庵、歴史小説も好きだがノンフィクション小説(城山三郎氏など)も好きであり、そのうちには自分の青春時代とからめて「日大全共闘」なども書いてみたいと思っているくらいだから、今日のこのニュースにひどく興味を覚えた。素庵まず、このニュースが嘘であろうと、このニュースの出所であるという「岩波書店ホームページ」を開いてみた。そしてそれは以下の通りであった。
岩波書店ホームページ→採用情報
2013年度の社員採用は一般公募でなく、岩波書店著者もしくは岩波書店社員の紹介を応募条件として行います。詳しい応募要項はここをクリックしてご覧ください。→
2013年度 社員募集要項(岩波書店著者・社員紹介)
募集の種別 2013年度 定期採用(経験者含む)
担当業務 出版業務全般
採用人数 若干名
(中略)
A 4年生大学卒業者 1982年4月2日以降生まれ
B 出版関連業務 (編集・製作・校正・宣伝・経理・総務等)ー学歴は問わない、年齢35才まで
※岩波書店著者の紹介あるいは岩波書店社員の紹介があること
応募期間 2012年1月23日(月)~3月16日(金) 当日消印有効
筆記試験 4月8日(日)
面接試験 第一次 4月14日 第二次 4月18日 第三次 4月21日
応募書類
1 入社志望書(書店作成書式)
2 作文「職業としての出版と私」 800字以内 自筆 縦書
3 紹介状 岩波書店著者によるもの(岩波書店社員紹介の場合は不要)
4 選考結果通知用ハガキ 官製ハガキの表に郵便番号・住所・氏名(氏名の下は様とする。「宛」 「行」は不可)を記入してください。
さて、どうだろう。岩波書店のモラル崩壊は行き着くところまで行ってしまったとの感がありはしまいか。社員の紹介の場合は紹介状がいらないだって!返信はがきの自分あての名前に様をつけるにいたっては、これが知性ある出版社のすることとは思えないほどである。
岩波書店の社長の山口昭男氏は1949年生まれ。東京都立大学経済学部を卒業。1973年に岩波書店入社。「世界」編集部を経て、1996年より同誌編集長部長を務めた。その後、取締役編集部長、常務取り締まりを経て2003年大塚信一社長の後任として代表取締役に就任。2008年10年ぶりに「広辞苑」を改訂。デジタル時代に対応する戦略を進行させている。
岩波よお前までもが亡国か 素庵