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素庵日記  作者: 春野一人
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1月30日(月) 晴

 今日、出戻りの息子の就活がやっと成就した。現在はアルバイト・契約・派遣といった、厚生年金も社会保険もつかない長期雇用の保障もない就業募集が新聞折り込み、ネットにあふれているが、まともな雇用はきわめて少ない。ハローワークにはそれなりの募集はあるが、ひどい競争にさらされている。やはり就職には派遣・アルバイトはお断りで、ハローワークから仕事を選んだから、数度落ちた。しかしフォークの免許や、某有名チェーン店、店長という経歴が就職を下支えしたようである。

 まあ、日本の巨額な借金の問題もあるが、この雇用条件の劣化は大きな問題である。これでは悪徳企業が跋扈するばかりである。こうした雇用条件の悪化は、企業を支援して、国民の生活を豊かにするための方策なのであろうか?そのうち派遣法成立の背景をじっくり考え書いてみたいものだ。

 もう一つ思っことだが、失業保険が一向に払われない、雇用保険のありかただ。失業して収入がないのに、肝心な失業保険が何ヶ月も払われない。これでは泥棒・サギとおなじではないか。失業のあいだ、どうやって生きたら良いのであろうか?高利な借金でもしろというのであろうか。これに関しては、行政は全くの無策である。素庵なども四度は失業しているが、一度として失業保険をもらった覚えがない。こうしたことから考えると、行政は悪質な保険屋と変わりがないのである。

 これら、全てをつらつら考えてみると、今までの政府に欠けていたものは、人々に対する愛であるとおもうのである。社会が弱者に冷たい、だから弱者の心は乾いてしまう。「誰でも良いから人を殺して死にたかった」そういう犯罪者がおおいが、この言葉は冷凍の巨人のような国家の姿を想像させるに難しくはないのだ。社会は国民に冷たいのである。だから人々は思うのだ。消費税をあげたって潤うのは公務員だけだと。

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