1月25日(水) 晴
先日ジブリ美術館に行った時、孫二人(小3、小6)に、館内の書籍販売コーナーで漫画「天空の城ラピュタ」と「魔女の宅急便」各4冊づつ、全8冊、計4800円を買わされてしまった!
素庵、大出費に青くなったが、風景と言い、物の質感と言い、一コマ一コマが美しい本であるから、このオネダリに乗ってしまったのだ。もともと素庵は飛行機模型やジオラマや鉄道模型が好きで、宮崎駿の趣味に似ているところがある。中学生の時は勉強そっちのけでワイヤーでエンジン模型飛行機を回転させるUコントロール飛行機(略してUコン)に夢中であった。やがてラジコンの飛行機が普及するにしたがってUコンは廃ってしまったが、Uコンはラジコンと違って直接ワイヤーでラダーを上げ下げするのだから、操縦感覚が楽しめる良さがあった!
金もないのに道楽者の素庵は実機のセスナも十時間かは練習飛行した経験を持つが、このUコンの操縦感覚は、非常に実機と似ていた。宮崎作品には、模型少年をくすぐる魅力が数多く潜んでいる。
素庵はエンジン模型飛行機なら、キットを買わずに作ることができる。古くは角胴のゴム動力機の製作・・・これは小学生の時愛読していた誠文堂新光社「子供の科学」(ああ!懐かしい)の記事を見て作った物である。そうだ、この本は素庵にとって雑誌「少年」「少年画報」「冒険王」に匹敵する心の故郷なのであることを、今気がついた。プルーストの「果てしなき時をもとめて」は、こうした思い出がつづられた名作(素庵は途中までしか読んでいないが、今なら全編を読めそうな気がする)であるが、素庵にとって「子供の科学」とUコンはプルースト的思いでのパンドラの箱なのである。