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素庵日記  作者: 春野一人
63/179

1月8日 (日) 晴 暖

 昨日は、休日。午前二時に目覚め、PC入力せずに、古事記と日本書紀の出雲王朝のスサノオ生誕から

出雲の国譲りまでを読んでいた。大学ノートを開いて、左のページに「古事記」と書き、右のページに日本書紀と書き、同じ時期の記事を、対置して記入した。これは、もちろん「太安麻呂・古事記を作った人の秘密」の、創作のための下調べである。

 長い休みのため、小遣いも尽きた。従って、施設の二人の母を訪問した後、駅前の東急ハンズに行き閑を潰す。粘着テープのついた、ローラー式の掃除機(ローラー3本付、1300円、正式製品名を何というか素庵は知らない)を買う。工作のコーナーに、天体望遠鏡(16倍)5800円のセットが出ていて、素庵欲しくなるが、金欠病の折、買いでもしようものなら、山の神の噴火間違いなしなので断念。そのあと駅スーパーでもんじゃ焼きの材料、豚こま・キャベツ・ピザ用チーズ・メンタイ・焼きそばを買い込む。夕食がモンジャ焼の予定なので。あった。


 今日は、好例、「ちい散歩」を主とした歩行を挙行。「ちい散歩」は現在、1~6まで、6冊発刊されているようだが、今日の散歩は3の両国界隈である。JR総武線両国駅ー国技館・相撲博物館ー旧安田庭園ー横網町公園ー小林一茶旧宅跡ー芥川龍之介成長地ー吉良邸跡ー江戸東京博物館 を歩いた。

 もちろん、このコースは本の内容をはみ出して、自分流にしてしまっているのだ。小林一茶旧宅跡と芥川が育った地は、現地の観光案内版で急に知ったのである。この狭い地域に、これだけの見所があるのは、まったく驚きであった。

 今日は、不思議なことがあった。江戸東京博物館では、特別展で「平清盛展」が開かれているのを現地で知って、楽しんで見たのだが、家に帰って漠然とテレビを見ていると今度はNHKドラマ「平清盛」第一回が妻の手によって映された!今日が、話題のテレビ「平清盛」が一回目の放送日だと二人とも知らなかったのだが、これは「平清盛」が、向こうから飛び込んできた感じだった。


 素庵の作品「怒濤の歌・鎌倉幕府第三代将軍実朝の青春」は平家が滅んで、鎌倉時代が始まった時を描いているものであるから、もちろん、鎌倉前史としての平家の興亡には強い関心がある。今日のドラマは、清盛が上皇の落胤であると設定した上で、少年期まで描いているのだが、良い歴史認識の上で、解りやすく、かつドラマチックに描かれていて、素庵、来週日曜日夜もこれにはまる事、必定である。


 努力するものには運が微笑んでくれるというが、たまたまこうしたことが連続で起きるというのは、こんな素庵でも運は見放してはいないという事だろうか。悪妻も盛んに不思議がっていた。行いが報いられることを知れば、悪妻も素庵をさぞかし大事にするであろうと素庵一人でニタニタしている。



 一茶の旧宅の表示が細い柱一本に書かれたのみであった。それで


  こりゃまあ 小さき表示と 一茶言い  素庵

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